コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花トリプルアクセル

紀平梨花が大乱調で終幕、休む間もなく2年目へ

フィギュアスケート世界国別対抗戦2019
フリー演技後に「ごめんなさい」の仕草

仕事に追われ、ブログの更新が何日か滞りました。
近づく締め切り日にいまも頭が一杯です。
考えて記事をまとめることができません。

ウェブ記事によれば、フィギュアスケートの世界国別対抗戦2019のエキシビションが4月14日(日)にマリンメッセ福岡で行われました。
私は出張でその日はJR博多駅近くのホテルに泊まっていました。
(主要機能がコンパクトに収まった福岡市はイベントが開かれると、街が一段と活気に溢れます。)
結局、今大会はテレビでも動画でもほとんど見ていません(ニュースなどでちらり)。
楽しみにしていたので残念です。

さて、女子シングルでロシアのアリーナ・ザギトワの持つ世界最高得点の更新が期待された紀平梨花はフリースケーティング(FS)で138.37点の5位になりました。
最終滑走で、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)でいきなり転倒しました。
続くトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションはダブルアクセル(2回転半)に落として凌ぎました。
が、3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションは後ろが回転不足のうえに転倒しました。

珍しく大乱調だった紀平梨花は演技後、両手を顔の前に合わせて「ごめんなさい」の仕草を見せました。
自己ベストを16点以上下回ったのですから、表情は冴えません。
順位点合計で2連覇を狙った日本は米国に及ばず2位になりました。

SP翌日の公式練習で体に異変を感じる

紀平梨花は鬼門とされたショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録したグランプリ(GP)ファイナルを超える会心の演技を見せています。
しかし、その勢いをFSに保てませんでした。

報道陣に「SP後に体ががちがちになり、足に力が入らなかった」と打ち明けました。
翌日の公式練習の時点ですでに異変を感じていたそうです。
シーズン終盤はとくに体のケアに努めましたが、やはりシニア1年目の最終戦は疲労が蓄積していたのでしょう。

紀平梨花は今シーズンの国際大会7戦のうち、FSは世界選手権を除いてトップと得意にしてきました。
しかし、シニア1年目の終幕は最悪になってしまいました。
わずか半年で並外れた資質は世界中に周知されましたが、大きな弱点も露呈しました。

女子シングルは劇的な転換期を迎えるか

紀平梨花はシニア2年目へ休む間もなく動き出します。
「来季は一番大きな試合で一番の演技をするのが目標。そうしないと五輪で勝つのは難しい。4回転もどんどん練習していきたい」と口にしました。

日本の小学5〜6年生に相当する年齢を含め、ロシアのジュニア勢がトリプルアクセルのコンビネーションや4回転ジャンプをどんどん決めているという情報を見かけました。
女子シングルは劇的な転換期を迎えつつあるのかもしれません。
世界のトップクラスがどのような選手で構成されるのかまるで読めない状況です。

紀平梨花は厳しい戦いに備え、5月上旬から約10日間のコロラド合宿、7月下旬から場所は未定ながら1か月半の長期合宿を張るようです。
くれぐれもけがに気をつけてほしい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月12日「紀平梨花がSPでトリプルアクセル成功、世界最高得点更新」はこちら。

⇒2019年4月7日「紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ」はこちら。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

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紀平梨花がSPでトリプルアクセル成功、世界最高得点更新

フィギュア世界国別対抗戦で美しい着氷
完璧な演技で何度も両手でガッツポーズ

私は年度末から年度初め、そしていまもばたばたの状態が続いています。
元号が変わるからでしょうか(私は休みませんが、10連休とのこと)、消費増税が行われるからでしょうか、それとも東京オリンピック・パラリンピックが控えているからでしょうか。
膨大な書き溜め記事が底をつき、ブログを更新できません。
仕事がいくらか落ち着いたら、しっかりとアップしたいと思います。

さて、フィギュアスケートの世界国別対抗戦が4月11日からマリンメッセ福岡で始まりました。
実は、私は放送も動画も見られず、ウェブ記事で結果を知りました。

女子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花が自らのグランプリ(GP)ファイナルでの世界歴代最高を更新する 83.97点で首位に立っています。
完璧な演技でなければ叩き出せない点数です。
個人戦のような緊張感がなく、リラックスして滑ることができたのでしょう。

ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワも 80.54点という高得点で2位でした。
(トリプルアクセルを決めたのでしょうか。)
坂本花織はパーソナルベストの 76.95点を記録して3位でした。
(着実に成長しています。)

紀平梨花の曇りのない笑顔は久し振り!

紀平梨花は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、続く3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを成功させました。
私はNHKのニュース番組でトリプルアクセルを見ましたが、わずかに軸が傾いたものの流れるような美しい着氷でした。
出来栄え点(GOE)は2.86点です。
SP 83.97点は従来の採点基準での最高記録、ロシアのアリーナ・ザギトワが平昌五輪で記録した 82.92点も超えました。

紀平梨花は演技後、何度も両手でガッツポーズをつくりました。
期待に応えられなかった世界選手権の雪辱を果たしたいと願っていたのでしょう。
曇りのない笑顔は久し振りに見た気がします。
「点数は高すぎてびっくりした」「トリプルアクセルは一番よかった」と語りました。

またしてもスケート靴の調整に苦しんで6分間練習で転倒したようですが、テープをきつく巻き直す処置を施して乗り切りました。
フリースケーティング(FS)でトリプルアクセルを2本とも決めたら、夢のような得点が出るのでないでしょうか。

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⇒2019年4月7日「紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ」はこちら。

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⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

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トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決

22歳ベテランはフィギュアと日本が大好き
紀平梨花とトリプルアクセルで得点を競う

主要国際大会の成績を基にした上位6か国が出場するフィギュアスケート団体戦・世界国別対抗戦が4月11日にマリンメッセ福岡で開幕します。
ロシアフィギュアスケート連盟が代表選手を発表しました。
女子シングルには欧州選手権覇者で世界選手権出場のソフィア・サモドゥロワと世界選手権補欠のエリザベート・トゥクタミシェワが選出されています。

エリザベート・トゥクタミシェワはグランプリ(GP)シリーズ「スケートカナダ」で優勝を収めています。
さらに、GPファイナルでも紀平梨花、アリーナ・ザギトワに続く3位で表彰台に立ちました。
シニアに上がった十代半ば過ぎの選手が活躍するロシア勢のなかでは22歳とベテランに属していますが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に復活を果たしました。
腐らずに現役を続けてきたこと自体が私はとても立派だと思います。
たいていの選手は嫌になって現役をやめてしまうでしょう。
彼女の演技から感じるのはフィギュアスケートがとにかく好きだということ。

トゥクタミシェワは世界選手権代表を逃す

ところが、エリザベート・トゥクタミシェワはその後に肺炎を発症し、ロシア選手権を欠場せざるをえませんでした。
世界選手権の代表入りを逃し、補欠に回りました。
おそらく経費を自己負担するほかになく、来日を叶えられませんでした。
(彼氏はロシア代表に選出された模様です。)

世界国別対抗戦は今シーズンの最後の大会になります。
どちらかというとスポーツでなく「イベント」であり、試合でなく「祭」であり、頑張った国と選手に対するねぎらいのニュアンスが感じられます。

本大会は個人戦でありませんが、エリザベート・トゥクタミシェワは復活の象徴となった3A(TA)を跳び、それを代名詞としてシニア1年目に躍進を遂げた紀平梨花と対決します。
互いに3本になりそうで、どちらが高得点を叩き出すか、注目が集まることでしょう。
GPファイナル覇者の紀平梨花は下回るわけにいきません。
初の世界選手権で雰囲気に飲まれて8位と振るわなかったソフィア・サモドゥロワは雪辱を誓っており、日本代表の坂本花織を含めた4選手の争いも見ものです。

トゥクタミシェワといえばエキシビション

が、エリザベート・トゥクタミシェワといえば、私は真っ先にエキシビションでの妖艶な演技を思い浮かべます。
フィギュアスケートとしては際どい線を突いています。
血気盛んな若者は鼻血を流す恐れもあります。
あなたが「よゐこ」ならば見てはなりません。

エリザベート・トゥクタミシェワはGPシリーズ「NHK杯」など、折に触れて日本が大好きと語ってきました。
先頃インスタグラムを更新し、桜の枝が映り込んだ自身の写真を掲載するとともに日本愛を込めた言葉を投稿しています。

領土問題の解決へ一向に進展がなく政治関係は冷え切っていますが、ロシア勢、とくに女子シングル選手は「親日家」が多い。
せめてフィギュアスケートで両国代表が交流と親睦を深めてほしい。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。

⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

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4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ

来季は世界初の高難度プログラムを予定
FSで4回転サルコウを前半に組み込む

世界選手権の女子シングルで無念の4位に留まった紀平梨花が来シーズンのフリースケーティング(FS)で世界初となる高難度プログラムを予定しているとのことです。

紀平梨花は習得中の「4回転サルコウ」を演技の前半に入れ、今シーズンは頭と次に組み込んできたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の1本を後半に移します。
これはきわめて大胆な決断です。

女子シングルで4回転ジャンプとトリプルアクセルを同一プログラムで成功させた選手は存在しません。
また、演技後半にトリプルアクセルを決めるのは、1992年アルベールビル五輪の伊藤みどりまでさかのぼります。
現行の採点方式では初の快挙となります。
逆に言えば、それくらい至難ということです。

トリプルアクセル1本は後半で1割増し

4回転ジャンプを除いてトリプルアクセルの基礎点が一番高く、それを点数が1割増しになる演技後半で跳ぶなら、大きなアドバンテージを得られるだけでなく、ライバルに大きなプレッシャーをかけられます。
フィギュアスケートは格闘技のような神経戦の様相も帯びます。
大会にジャンプ構成の基礎点が高い選手が出場していることは頂点を目指す選手ほど気になります。
ショートプログラム(SP)でリードしても、FSで逆転される可能性に怯えながら滑ります。

トリプルアクセルの成功率がさらに悪化

濱田美栄コーチもこの構想を記者会見で明かしました。
体力がある演技前半、それも冒頭に一番難しいジャンプを跳ぶのがセオリーです。
にもかかわらず、紀平梨花はトリプルアクセルをまま失敗してきました。
最初に4回転サルコウを跳ぶのはいいとして、体力がない後半にトリプルアクセルを持っていくと成功率がさらに悪化します。
大舞台での勝利の条件はノーミスのはずですが、望むべくもありません。

来シーズンは4回転ジャンプを跳べるロシアのジュニア勢がシニアに上がってきます。
紀平梨花が高難度のジャンプ構成に挑みたがる気持ちが分からないわけでありません。
しかし、練習段階からけがのリスクがおおいに高まります。
3回転ジャンプの調子を崩すかもしれません。
代名詞のトリプルアクセルを自分のものにしてからでも遅くないと思います。
男子シングルに遅れ、女子シングルも「4回転ジャンプ競争」に突入するのは必然の流れですが、シニアに上がったジュニアが成長期でも成功させられるとは限りません。
紀平梨花は焦りすぎでしょう・・・。

羽生結弦の応援でインスピレーション!

紀平梨花は世界選手権終了後の記者会見で、前夜の男子シングルのFSを客席から応援し、五輪2連覇の羽生結弦から4回転サルコウを跳ぶインスピレーションを得たと声を弾ませました。
「力が抜けて軽いジャンプをしていた。無駄な力が入らないお手本のようなジャンプだった」。
イメージがだいぶ固まってきました。

不確かですが、1月のコロラド合宿でそこそこ跳んでいるようです。
また、練習でもすでに着氷しているようです。

ちなみに、紀平梨花は四大陸選手権で左手薬指を負傷し、世界選手権直前のコロラド合宿で4回転ジャンプの特訓を行わなかったことを知りました。
プログラムのブラッシュアップに努めたようで、世界選手権でのジャンプの不調は特訓に起因したものでありません。

シニア2年目はあたふたを愛嬌と呼べず

この実質的なシーズン最終戦で4位に終わった紀平梨花は「目標はもっと高いところにある」と語りました。
私もその通りだと思います。
トップクラスの選手は出場するからには優勝を狙うとしても、全試合に勝つことは不可能です(男子シングルのネイサン・チェンは全勝です)。
それでは精神的にも持ちません。
だから負けることもありますし、不本意な負け方をすることもあります。
しかし、勝ちにいった試合で惨敗を喫するようだと、オリンピックでの金メダル獲得は難しいでしょう。

今シーズンを振り返れば、トリプルアクセルを3本揃えたことがなく、試合のたびにあたふたを繰り返しました。
紀平梨花はシニア2年目の来シーズン、そうした醜態を「愛嬌」と呼べなくなります。
安易に4回転ジャンプを投入すると、ばたばたになるのは目に見えています。
美しいプログラムそのものが壊れかねず、私は慎重に進めてほしい。

裏目に出ると、一転してまったく勝てなくなる恐れもあります。

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⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

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世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと

トリプルアクセルの得点力に目が眩む
逆転を前提にしたら大舞台で勝てない

紀平梨花が自国開催の世界フィギュアスケート選手権で惨敗を喫しています。
この言葉を4位になった選手に使うのは適切でないかもしれません。
が、今シーズンの国際大会で6戦全勝を記録し、締め括りの試合で圧倒的な優勝候補として名前が挙がっていたにもかかわらず表彰台さえも逃しました。
印象としては惨敗でしょう。

紀平梨花に一番大事なこと。
それはフリースケーティング(FS)最終組の後半3選手のなかで滑ることです。
ショートプログラム(SP)での順位と点差、滑走順を踏まえ、ジャンプ構成を決めます。

最終組の前半、まして最終組の前の組で滑って1位だったといっても、いま一つ説得力に欠けます。
勝利という結果でなく勝ち方という過程(プロセス)を大切にしないと真の世界女王になれません。
追い詰められたFSで開き直り、一か八かでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて勝つという、結果オーライのパターンを捨ててほしい。

紀平梨花が練習で不調だったトリプルアクセルをSPで跳んだのも、FSで何とか引っ繰り返せるという気持ちがどこかにあったからでしょう。
トップクラスの選手が照準を合わせてくる大舞台で逆転を前提にしていたら優勝を収められないことを今回の世界選手権ははっきりと示しています。

微妙なジャンプというなら直前に判断

紀平梨花はトリプルアクセルを跳ぶことの難しさをたびたび語ってきました。
私はそれが嘘と思いません。
自分の調子はもちろん、スケート靴とのマッチング、さらにリンクの状態などにより成功したり失敗したりするようです。

それくらい微妙なジャンプだというなら、なぜ大会前に3本跳ぶなどと公言する必要があるのでしょう。
ライバルに揺さぶりをかけるつもりだったとしても、本番で変更するのは自由のはずです。
SPもFSもコンディションや試合展開を踏まえ、直前に判断するといえば済みます。

どうして自分をわざわざ精神的に追い詰め、冷静な判断力を奪ってしまうのか不可解です。
それに、緊張でがちがちになると、持ち前のナチュラルでダイナミックなスケーティングの魅力も薄れます。
出来栄え点(GOE)も演技構成点(PCS)も伸ばせません。

世界選手権では自ら「負の悪循環」をつくっており、不本意な成績で終わっています。
結果として、熱心に応援してくれたファンの期待にも応えられませんでした。

紀平梨花はSP対策を勘違いしている

紀平梨花はシーズン後半から「SP対策」の重要性をたびたび口にしてきました。
しかし、SP対策の「意味」を勘違いしています。
トリプルアクセルをきれいに決めることに心を奪われています。
それに越したことはありませんが、最終的な目標はSPとFSを滑って勝利を収めることです。

紀平梨花において、SP対策とは好位置につけること。
「最後の3選手のなかで滑るにはどうするか」と考えてほしい。
大舞台になるほど神経戦であり、とてもデリケートなフィギュアスケートはちょっとしたプレッシャーでジャンプが乱れます。
私がフィギュアスケートに惹かれる理由の一つは、エレガントなスポーツでありながら倒すか倒されるかという格闘技の要素が感じられるからです。

SPで数点差につけることがFSでジャンプ構成の基礎点が一番高いプログラムを滑る紀平梨花にとり最良の戦略(作戦)でした。
(来シーズンにトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳ぶ選手が現れると状況は変わってきます。)

そもそもトリプルアクセルを跳ぶために大会に出るわけでありません。
紀平梨花自身もジャンプの種類に好き嫌いはなく、トリプルアクセルにとくにこだわりはないと語っていました。
勝つための手段の一つにすぎないトリプルアクセルがいつの間にか目的に変わっています。
勝利を重ねるうちに敗北が怖くなり、成功したときの「得点力」という魔力に目が眩みました。

SPにどう臨むか、しっかりと考えを整理しておかないと、来シーズンも同じ失敗を繰り返します。
細くて軽いロシアのジュニア選手がシニアに参戦してくると、なおさら出遅れは致命傷になります。

紀平梨花に足りないのは「考える力」

世界選手権で紀平梨花はシニア1年目の大活躍と日本開催により爆発的に期待が高まりました。
いきなりトップスターに上り詰めた16歳に想像を絶する重圧がかかりました。
精神的にぎりぎりまで追い詰められていることが表情はもちろん全身の気配から伝わってきました。

紀平梨花は負けた悔しさは大きいとして、同時に「終わった」という安堵感も大きいでしょう。
本人にはストーム(嵐)のような1年でしたが、私には日本の女子シングルに久し振りに世界の頂点に立てる選手が現れた1年でした。
フィギュアスケーターとして、オリンピックで金メダルを狙える天性の「資質」に恵まれています。
才能は文句のつけようがありません。

足りないのは「考える力」です。
紀平梨花はおそらく「直観」が並外れて鋭いため、粘り強い思考が苦手です。
それで勝てる大会もありますが、それでは勝てない大会もあります。

続きは、あすのブログにて。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

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紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり

紀平梨花が世界選手権で表彰台を逃す
シニア1年目16歳に過酷な重圧

私は長時間に及ぶ打ち合わせがあり、深夜過ぎに自宅に戻ってきました。
今シーズンは不調で苦しんでいたアリーナ・ザギトワが世界選手権を初制覇したことをウェブ記事で知りました。
また、かつて指導を受けたエフゲニア・メドベージェワを含め、エテリ・トゥトベリーゼコーチ一門が表彰台を独占したことも知りました。
得点と順位から推察すると、カザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワは4回転サルコウを決めたのでしょう。

私は日本勢の表彰台独占もありうると考えていましたが、長らく精彩を欠いていたエフゲニア・メドベージェワも世界選手権に調整を間に合わせました。
二人が結果を出すとは想像できませんでした。
どちらも日本に大勢のファンがおり、自国開催より滑りやすかったのかもしれません。

私が意外だったのは、坂本花織が表彰台を逃したことです。
ショートプログラム(SP)の演技は彼女の持ち味がいかんなく発揮されていましたので、2位には入れそうだと思っていました。
(文句のつけようのない会心の出来でした。)

真の原因は不明ですが、紀平梨花は得点源のジャンプの調子が下降していました。
しかし、フリースケーティング(FS)の冒頭にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)−3回転トウループのコンビネーションをクリーンに着氷したことを知りました。
SP前の公式練習の様子からは成功のイメージが湧きませんでしたが、よくやったと思います。

今シーズンの実質的な最終戦であり、最大の目標としてきた世界選手権で国際試合6戦無敗の快進撃が止まりました。
勝てば記録尽くめとなりましたが、悔しい結果に終わりました。
スーパースターの浅田真央が背負った重圧を紀平梨花も感じたはずです。
シニア1年目の16歳にあまりに過酷だったと思います。
が、プレッシャーとの戦いは始まったばかりです。

FSの得点から推察し、おそらく来シーズンにつながる演技はできたのでないでしょうか。
それがせめてもの救いです。

深夜2時が近づいています。
日本開催の大舞台で日本選手が一人も表彰台に上れなかったのはさみしいかぎりです。
が、それは、それ。
あす(きょう)の日中、表彰台争いに絡んだ選手の演技を中心に動画でゆっくり楽しみたいと思います。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(2月23日)

きょうも仕事に追われています。
フジテレビの公式サイトで女子シングルの上位6選手のFSの演技を一通り見ました。
日を改め、何回か見直したいと思います。
私のようにテレビで視聴できなかったファンには、実況と解説の音声が入った動画もあるといいのですが・・・。

世界選手権はオリンピックに次ぐ大会であり、シーズンナンバーワン選手が決まりますので皆、渾身の演技を披露しています。
見るほうは楽しいのですが、滑るほうは大変です。

紀平梨花は2本目の単発のトリプルアクセルで転倒しています。
宮原知子は終盤の3連続ジャンプでバランスを崩して手をついています。
坂本花織は後半の連続ジャンプが抜けました。
いずれも演技後に悔しそうな表情を覗かせました。

五輪直後で疲労が残り、モチベーションを保ちにくかった前回と比べ、レベルが高いと感じました。
日本の3選手は出来が決して悪いとは思いませんでしたが、SPとFSを通じてはっきりとしたミスが一つでも出ると表彰台に上れないということがよく分かります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

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歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける

期待の重圧に歯車が狂いはじめる
作戦ミス、負けるべくして負ける

紀平梨花が最大の目標としてきた世界フィギュアスケート選手権で歯車が狂いはじめています。
その原因はファンと国民から寄せられる大きな期待の重圧です。
かつての浅田真央も想像を絶するプレッシャーがかかった状況で滑ってきました。

まして、紀平梨花はシニア1年目の今シーズンはここまで国際大会6戦6勝の快進撃を続けてきました。
国内でも海外でも圧倒的な優勝候補に挙げられていました。
世界選手権の初制覇を成し遂げれば、女子シングルはもちろん男子シングルを含めて記録尽くめになります。
日本のライバルとなるロシアでも今大会を諦める空気が早々と流れ、だれもが「勝って当然」と考えていました。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

鬼門で勝負して最悪の事態を招く

きょう、世界女王が決まるフリースケーティング(FS)が行われます。
20日にショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を失敗し、 70.90点で7位と出遅れました。
3つしか跳べないジャンプのなかの1本が0点ではやむをえません。

いまの調子とこれまでの成功率を無視してトリプルアクセルを跳べば結果がどうなるかはおおよそ推察できます。
何せグランプリ(GP)ファイナルで1度決めただけです。
鬼門で勝負をかけると最悪の事態も招くでしょう。

私が想定外だったのはどん底に陥っていたアリーナ・ザギトワが高得点を叩き出し、紀平梨花と11点以上の大差をつけたことです。
実は、表彰台にも上れないと思っていました。

国際大会6勝のうち4勝はFSでの逆転でしたが、だからといって世界選手権でも再現できるわけでありません。
初優勝を収めるには致命的な出遅れになりました。

紀平梨花は表情が硬く、緊張が伝わってきました。
練習時からジャンプが絶不調でした。
その不安を抱えていたせいか滑りも動きもスピードがなく、トリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎでタイミングを外しています。

紀平梨花は逆転でも褒められない

自信を喪失していたアリーナ・ザギトワはここまでの成績からは想像できないパーフェクトな演技を見せました。
SPですっかり気分をよくしており、波に乗ってFSでも高得点を記録するでしょう。
大崩れは考えにくいのですが、何が起こるか分からず、紀平梨花の優勝が百パーセントなくなったわけでありません。
しかし、ドラマチックな逆転を飾ったとしても、結果オーライではとても褒められません。

その条件は冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループ(2回転不可)のコンビネーション、続く単発のトリプルアクセルを決めたうえで、他の高難度ジャンプもすべて予定どおりに跳ぶことです。
しかも、大きな出来栄え点(GOE)が必要です。
ステップもスピンも取りこぼしが絶対に許されません。

紀平梨花が完璧というより究極の演技を行って届くかどうかというところですが、今大会でのジャンプの調子では絶望的でしょう。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

ハイリスク・ハイリターンは誤り

大舞台ほど心理戦の様相を呈します。
ライバルに楽に滑らせたら負けです。

紀平梨花は作戦を完全に誤りました。
「負けるべくして負ける」。
今大会は勝ちたいという気持ちに負けたように見えました。
勝ちつづけるうちに負けるのが怖くなってきたのか、シーズン前半の冷静さと柔軟性を失いました。

そもそも「ハイリスク・ハイリターン」はチャレンジャー(挑戦者)が取る戦略であり、国際大会無敗の選手が取る戦略でありません。
その意味では自分の実力を信じきれませんでした。

紀平梨花がSPで跳べないトリプルアクセルを跳んだ理由は、先に述べた敗北への恐怖心、そして勝利への守りの意識であり、どちらも後ろ向きの気持ちです。
今大会では顔が引きつり、おおらかさや余裕がまったく感じられません。
(いやな汗をかいている紀平梨花を初めて見ました。)

演技後に「トリプルアクセルの感覚をもっとつくらないとショートで決めるのは大変」「リンクに合わせたトリプルアクセルの跳び方を自分の頭に描けないと、ああいうズレが起こってしまう」と悔やみました。
ならば、ぜひとも勝ちたい試合では跳ばなければいい。
自分を苦しめ、結果を悪くするだけです。

五輪へ勝つもよし、負けるもよし

が、世界選手権で勝つもよし、負けるもよし。
結果がどちらになるにしろ、2022年北京五輪金メダル獲得へ向けてきわめて貴重な経験を積めます。
私は紀平梨花が滅多に表れない資質を備えており、長く女子シングルに君臨する選手だと考えています。

この先も多くの試合に臨みます。
大事なのはスーパースターの宿命である重圧を認め、重圧と向かい合うことです。
試練を乗り越えていってほしい。

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◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

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3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!

勝ちたい気持ちが強すぎて冷静さを失う
ダブルアクセルならザギトワを追う展開

世界フィギュアスケート選手権女子シングル。
注目の紀平梨花は今大会の公式練習で19日を除き、初日18日と本番20日はジャンプが絶不調でした。
とくにショートプログラム(SP)本番当日は昼過ぎのサブリンクでの最終調整で代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を4度しか決められませんでした。
何度か回転が抜け、2度も転倒し、これまでの彼女からは想像できないほどの不出来です。

SP「月の光」の曲かけ練習でもトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループ、3回転ルッツのうち、コンビネーションの後ろのジャンプが抜けています。
得点源の高難度ジャンプが崩壊してしまったと感じるほど精度が落ちました。

SPが行われ、紀平梨花は冒頭のトリプルアクセルがパンクして0点になる痛恨のミスが出ました。
得点は 70.90点でまさかの7位発進です。

いまさら言っても仕方ありませんが、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に落としたほうがよかった。
これならSP1位を僅差で追う展開になりました。
このジャンプが0点だと6点差で追う展開になり、トップ選手がベストコンディションで臨む世界選手権での逆転はそれほど容易でありません。

世界選手権11点差は自力で逆転できない

ところが、最終滑走のアリーナ・ザギトワがルール改定後の自己ベストの 82.08点を叩き出す想定外の展開になりました。
今シーズンは成長期の壁にぶつかってジャンプが崩壊しており、表彰台争いにも絡めないと予想されていました。
直前滑走の紀平梨花が大失敗を犯しており、プレッシャーを感じずに滑れたということも関係しているでしょう。

それでも、紀平梨花がダブルアクセルに変えていれば6点差で追う展開になり、逆転の可能性はいくらか残りました。
世界選手権SPでの 11.18点差はあまりに大きく、アリーナ・ザギトワがフリースケーティング(FS)でよほどのミスを犯さないかぎりは引っ繰り返せません。

アリーナ・ザギトワもエフゲニア・メドベージェワも公開練習で復調の気配を見せていました。
二人ともロシア国内でジュニア勢に押され、猛烈な危機感を抱いて調整に励んできました。
エフゲニア・メドベージェワも 74.23点で4位発進であり、今シーズンの成績を考えれば大健闘といえます。

持ち味の緩い性格、柔軟な判断はどこに

このブログで幾度か述べていますが、オリンピックシーズンを除けば最大のイベントとなる世界選手権前に4回転ジャンプの特訓を行うことは無謀です。
来シーズンに4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに上がってくることを念頭に置き、いつでも投入できるようにしておきたかったのでしょう。
早めに対策を講じたともいえますが、焦り(あせり)とも受け取れます。
そもそも彼女らは体形が少女に近く、成長期を迎えるこれからも跳べるかどうかは未知数です。

紀平梨花は今シーズン国際大会6戦6勝の快進撃を続け、初出場初優勝の期待がかかっていました。
国内でも海外でも優勝候補筆頭に挙げられていました。

演技後、本人は重圧を否定しましたが、私はそうでないと思います。
「勝たなければ」という気持ちが強すぎて、コンディション次第でダブルアクセルに落とすという「冷静さ」をすっかり失っています。
あらかじめ3本などと表明する必要はさらさらなかったのです。
重圧に負け、緩い性格、柔軟な判断という持ち味を忘れました。
公式練習で安定せず、しかも国際大会のSPで1度しか決めていないトリプルアクセルにこだわったのが不可解です。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

トリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎ

紀平梨花は表情が硬く、滑りも動きもいつものスピードと伸びやかさがありませんでした。
とりわけトリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎでしょう。
3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションと両手を上げての3回転ルッツも練習の不出来を引きずっており、彼女らしいジャンプといえません。

紀平梨花は「自分に集中しすぎていた。もっとまわりを見渡さないといけなかった」「感覚が合わなかった」と独特の言い回しをしました。
FSでトリプルアクセルを2本跳ばざるをえない状況に追い詰められました。
(ライバルは自分に数点差で続かれるのが一番嫌だということが分かっていません。)

紀平梨花は自力優勝がなくなり、表彰台に上れるかどうかも危うくなっています。
最終組で滑れないのは屈辱でしょう。
せめて自己ベストを出したいと考えています。

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⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

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⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

⇒2019年3月9日「世界選手権で紀平梨花の最大のライバルはだれか」はこちら。

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紀平梨花のジャンプ基礎点にライバルは戦意喪失

FSで逆転優勝を収められる理由とは?

紀平梨花はシニア1年目の国際大会で6戦全勝であり、そのうち4勝がフリースケーティング(FS)での逆転優勝です。
それを可能にするのは、基礎点が8.00点の「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の着氷です。

紀平梨花はショートプログラム(SP)で5点ほど出遅れても、FSで1本決めれば追いつきます。
トリプルアクセルは出来栄え点(GOE)も含めて10点前後になります。
他の選手は構成上必須のアクセルジャンプは基礎点が3.30の「ダブルアクセル」です。

高難度ジャンプの基礎点に敵は戦意喪失

紀平梨花がFSでトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションでも決めようものなら、その時点でライバルは戦意喪失です。
さらに、高難度の3回転ルッツ+3回転トウループのコンビネーションも決められ、こちらは基礎点が 10.10点です。
圧倒的な得点力といえます。

さらに、ステップやスピンも安定し、技術要素点(TES)が高い。
いまやスケーティング技術を土台とした演技構成点(PCS)も負けません。
国際大会で「無敗神話」が続くのもうなずけます。

紀平梨花は女子史上ナンバーワン選手へ

フィギュアスケートに詳しい米国の記者は「私が見てきたなかでベストの一人」と絶賛しています。
「女子フィギュアスケート史上でもっとも偉大な選手になりうる」と将来性についても太鼓判を押しました。
ジャンプを中心とした卓越した技術だけでなく、滑らかな動きにも目を奪われたようです。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

ロシアメディアは四大陸選手権での逆転劇を「自分の蓄えているものをすべて使わなくても勝てる」「SPの負けを取り返すだけでなく、ライバルを後方へ置き去りにする」と称賛しています。
他の選手がベストの演技をしても、難度を落とした紀平梨花の優勝は揺るがなかった可能性が高いと結論づけました。
ノーミスを前提にすれば、紀平梨花はトリプルアクセルをSPで0本、FSで単独1本にしても大丈夫でしょう。

ロシア勢は成長期の壁に阻まれ、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワと銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワが不調に沈んでいます。
今シーズンの世界選手権での勝利を諦めているように思えます。

今シーズンFS無敗、チャコット神衣装

余談ながら、紀平梨花が今シーズンのFS「ビューティフル・ストーム」で着用しているコスチュームはファンの間で「神衣装」と呼ばれています。
バレエ・ダンス用品の総合メーカー「チャコット」がつくりました。
デザインが曲調と振付にマッチしているだけでなく、着心地もいいようです。

紀平梨花は来シーズンの候補曲がいくつかあるそうですが、どの曲になろうとも「衣装はチャコット」と語りました。
無敗神話のパワーにあやかるつもりです。

⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月7日「紀平梨花が描く世界女王の青写真、浅田真央超え3冠達成」はこちら。

⇒2019年3月6日「世界ランキング上昇、紀平梨花が不利な滑走順を回避」はこちら。

⇒2019年3月4日「紀平梨花は4回転サルコウで女・羽生結弦を目指す」はこちら。

⇒2019年3月3日「消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり」はこちら。

⇒2019年3月2日「濱田美栄コーチが同行、紀平梨花は世界一で締め括り」はこちら。

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紀平梨花が描く世界女王の青写真、浅田真央超え3冠達成

鬼門の「SP対策」が勝利へのカギ

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
米国のコロラドで年明け2回目となる合宿を張っています。
自らも最重要と位置づける「世界選手権2019」へ向けた総仕上げが目的です。
シニアデビューシーズンの国際大会を7戦全勝で締め括ります。

紀平梨花は直近3試合で68点台以下と出遅れ、ショートプログラム(SP)が「鬼門」となっています。
「まずはショートという気持ち」「いいイメージが整った状態で臨む」と語っており、世界女王のカギは「SP対策」と考えています。

コロラド合宿ではプログラムのブラッシュアップを図るのは当然として、とくに代名詞となり、最大の得点源となる「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の精度を磨きます。
チャレンジカップ(チャレンジ杯)では回転軸がかなり傾いていました。
このところ高難度ジャンプの調子が落ち、出来栄え点(GOE)も低くなっています。

SPノーミスでライバルは戦意喪失

紀平梨花はグランプリ(GP)シリーズ2戦2勝で出場したGPファイナルでは、SPでトリプルアクセルをクリーンに決め、 82.51点という驚異的な世界最高得点を叩き出しました。
ロシアの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワなどライバルに重圧がかかりました。
この時点で勝負がついています。
フリースケーティング(FS)で16歳と思えない落ち着いた演技を見せて逃げ切りました。
強さが際立つ、会心の試合運びです。

今シーズンは2位に留まった全日本選手権を含む出場全試合のFSで1位の点数を記録しています。
主要国際大会6戦6勝のうち、実に4勝が「逆転優勝」となっています。
したがって、SPでノーミスの演技を行えればライバルは戦意を喪失してしまいます。
世界女王の座を確実にするには、やはりSPで出遅れないことです。
(あすのブログで述べていますが、かならずしもトリプルアクセルを決めることを意味しません。)

紀平梨花は自国さいたま開催の世界選手権で、憧れの浅田真央が果たせなかった女子シングル初となるGPファイナル、四大陸選手権と合わせた同一シーズン「3冠達成」を目指しています。
本人の頭のなかにはすでに勝利の青写真が描かれています。
ファンと国民の期待に応えてくれるでしょう。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月6日「世界ランキング上昇、紀平梨花が不利な滑走順を回避」はこちら。

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⇒2019年3月3日「消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり」はこちら。

⇒2019年3月2日「濱田美栄コーチが同行、紀平梨花は世界一で締め括り」はこちら。

⇒2019年3月1日「紀平梨花、回転軸の傾きと回転不足が気になるジャンプ」はこちら。

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紀平梨花は国際大会6戦全勝で世界選手権へ確かな道筋

「チャレンジカップでも負けられない」

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花がチャレンジカップ(チャレンジ杯)に出場しました。
シニアデビューの今シーズンはグランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権で初出場初優勝を飾るなど、国際大会5戦全勝と負け知らずです。
とにかく強い。

選手は出場する試合のすべてで勝ちたいはずですが、紀平梨花はこれだけ騒がれると「負けらない」という気持ちが強くなるでしょう。
本来なら、3月20日にさいたまで開幕する世界選手権へ向けた最後の実戦での調整という位置づけです。

SPは回転不足などで今季自己最低得点

ショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花は 66.44点で2位につけました。
冒頭の大技、トリプルアクセル(3回転半)がダブルアクセル(2回転半)になりました。
3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションを跳びましたが、珍しく2本目で回転不足を取られています。
後半の3回転ルッツを決めています。
バランスを崩すなど、スピンで取りこぼしが出ました。
(連戦の疲れが残っているのかもしれませんね。)

キス・アンド・クライでは今シーズンの自己最低得点を落ち着いた表情で受け止めました。
どうやら紀平梨花はスケート靴の調整にまたしても苦戦しています。
SPにトリプルアクセルを組み込むかどうかで迷ったようです。

⇒2019年2月23日「謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係」はこちら。

代名詞はトリプルアクセルから逆転優勝

紀平梨花は今シーズンの全大会で1位となっている得意のフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」で逆転を狙います。
四大陸選手権前に負傷した左手薬指はギプスが外れていませんが、ジャンプへの影響が徐々に薄れています。

トリプルアクセルは、直前の6分間練習で1本にするか2本にするかを決めます。
そして、2本と決めたら、本番での1本目のジャンプの出来により2本目をどうするかを決めます。
冒頭でコンビネーションにできれば、単発で2本目を跳びます。

FSが行われ、紀平梨花は1位の141.90点、合計208.34点で1位になっています。
いまや彼女の指定席であり、国際大会での連勝を「6」に伸ばしました。
追いかける選手がいませんから当然です。
この流れだと、代名詞が「逆転優勝」に変わるかもしれません。

回転軸の傾き、回転不足などで伸び悩み

濱田美栄コーチとおでこを合わせるルーティンを済ませてリンクへ。
マイナーな国際大会ですが、同時に大歓声が上がりました。
日本からの観客でしょうか、私は驚きました。
(会場はそれなりに入っています。)

冒頭にちょっと不安そうに跳んだトリプルアクセルは回転軸が傾きましたが、着氷でこらえました。
次はダブルアクセル−3回転トウループのコンビネーションにしました。
3回転ルッツ−3回転トウループはクリーンです。
後半の3連続ジャンプで回転不足を取られました。
スピンで取りこぼしが出ました。

総じて助走からジャンプにかけての慎重さが目立ちました。
(助走の速度もジャンプの幅も出ておらず、着氷後の流れも乏しいのでは?)
これといったミスを犯していませんが、演技構成点を含めて伸び悩みました。
出来栄え点(GOE)もそれほど稼げていません。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

しかし、演技後、リンクサイドで濱田美栄コーチと互いに笑顔で抱擁しています。
本人は試合後に「いまできる最高かなというくらいの演技だった」と振り返りました。
右手での小さいガッツポーズは、それを表しているのでしょう。

私は、体調を含めたコンディションがあまりよくないとの印象を受けました。
(そもそも毎試合、MAXのスイッチが入ることを期待するのは酷というもの。)
が、世界選手権へいい道筋をつけたのは確かです。

自国の世界選手権で国民の期待を背負う

紀平梨花は「世界選手権は会場の雰囲気が違い、緊張との闘いがある」と語りました。
これまで大舞台での緊張を否定してきましたので、意外なコメントです。
今シーズンの目覚ましい活躍により、国民の期待を背負って滑らなければなりません。
(かつて浅田真央はプレッシャーにまま押しつぶされました。)

「SPとFSで完璧な演技を揃え、自己ベストを更新したい」と幾度も口にしてきました。
これはトリプルアクセルを3本決めることを意味し、ならば「世界女王」になれます。

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◆書き加え(2月24日)

不確かですが、紀平梨花はスケート靴を新調しました(何足目でしょうか)。
おそらく調整にてこずった最大の理由でした。

が、コロラド合宿で4回転サルコウの猛練習を積むと、世界選手権まで持たないということはないのでしょうか。
この選手の場合には1か月ほどで革が軟化することもあるようです。

特訓用の靴と試合用の靴を分けるなど、どうか対策を講じてほしい。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月23日「謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係」はこちら。

⇒2019年2月21日「紀平梨花が自己ベストで3冠達成宣言」はこちら。

⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

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謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係

シューズのフィットは勝利の条件
トリプルアクセルに影響を及ぼす

フィギュアスケート女子シングルでグランプリ(GP)ファイナルと四大陸選手権を制した紀平梨花が関大・高槻キャンパスで報道陣に練習を公開しました。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はタイミングが合わず、回転が抜けてばかりいました。
終盤になってようやく5本を決めました。
その理由を、前夜に右の銀のエッジを金のエッジに付け替え、「エッジの位置を調整していた」と明かしました。

トリプルアクセルを武器にする紀平梨花にとり、スケートシューズのフィットは勝利の絶対条件といえます。
単発(単独)でもそうですが、コンビネーション(組み合わせ)では得点力が大きく、トップクラスの選手を圧倒する強さの源泉です。
その成否がスケート靴の状態で左右されます。

靴の寿命が短く左の消耗が激しい

紀平梨花は他の選手と比べ、スケート靴の寿命がきわめて短い。
なかでもトリプルアクセルを踏み切る左の靴の消耗が著しく激しい。
初優勝を逃した全日本選手権でも軟化した足首部分にテープを巻くなどして調節しました。
ライバルの頑張りもあり、FSの成功でSPの失敗を取り返せませんでした。

終了後、世界選手権まで使う予定でスケート靴を新調しましたが、1月に行った10日間のコロラド合宿で4回転を含めたジャンプ練習を繰り返し、かなり痛みました。
それも関わるのでしょう、初優勝を収めた四大陸選手権でもエッジの左右の高さが微妙に合わず、開幕前に左だけ銀のエッジの予備シューズに変更しました。
加齢で視力の衰えた私はスローの動画で見て色違いが分かりました。

紀平梨花は「やりにくかった」と違和感を覚えていたそうです。
しかも、開幕前の練習中の突き指で拳を握れず、トリプルアクセルの回転軸をつくりにくい状況でした。
ライバルの伸び悩みもあり、FSの成功でSPの失敗を取り返しました。
(突き指の原因となった転倒もスケート靴が関わる可能性があります。)

紀平梨花はとりわけ国際大会で冷静な「修正力」で危機を乗り越え、素晴らしい成績を収めてきました。

練習を公開したこの日はプラスチックチューブのような特製ギプスを患部に装着していました。
1年前に骨折した古傷と関連があるのだとか。
紀平梨花は感触がよく、これでストレスなく練習に集中できると喜びました。

世界選手権まで靴が持たないはず

世界選手権は今シーズンで最大の試合となり、3月に自国のさいたまで開催されます。
16歳のスターは国民の期待を背負い、その重圧とも闘うことになります。
金のエッジに揃えたこの日、報道陣を通じてファンに優勝を誓いました。

今月下旬にオランダで行われる「チャレンジカップ(チャレンジ杯)」で調子を整え、その後は再び10日間のコロラド合宿に入ります。
4回転ジャンプの猛特訓に励むとのことですから、世界選手権までスケート靴が持つはずがありません。
この大会に焦点を合わせて臨む選手も多く、強豪が揃うなかでSPで出遅れると紀平梨花といえどもFSでの巻き返しは困難です。

想像を絶する過敏な神経の持ち主

紀平梨花がトリプルアクセルの先達とする浅田真央もわりとスケートシューズについて語っていました。
しかし、私は演技の出来にそこまで影響を及ぼすとは思いもしませんでした。
それとも、この選手が想像を絶するほど過敏な「神経」の持ち主なのでしょうか。
ジャンプにマイナスになる気もしてきました。
紀平梨花とスケート靴の関係に謎が深まるばかりです。

・・・おそらく新調したスケート靴でトリプルアクセルを跳ぶことになる世界選手権2019。
(新品で滑るという意味でありません。)
負傷などのアクシデントを別にすれば、唯一の不安材料かもしれません。
はたしてシニア1年目の国際大会を7戦7勝、無敗で締めくくれるのでしょうか。

(2月16日執筆)

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◆書き加え(2月22日)

大会に最高の状態で臨むのは至難

気になったので、スケート靴についてちょっと調べました。
職人の手作業でつくられ、まったく同じものはありません。
自分の足に合う靴を探すだけでも一苦労です。

トップ選手が用いる靴はとても硬いのですが練習などですぐに軟らかくなり、3〜4か月で履きつぶします。
(高難度ジャンプを跳ぶ選手は2か月も持たないことがあるようです。)
値段は十万円前後ですから、この出費だけでもかなり大変です。

実際に試したうえで何足かを選んでシーズンに備えますが、それでも照準を合わせた試合(大会)に最高の状態で臨むのは至難のようです。
トップ選手にとりスケート靴は文字どおり「生命線」です。

紀平梨花は寿命を迎えた靴を取り替えるのでなく、しっくりする靴を2〜3足並行して用いるように改めないと大会ごとにアクシデントに見舞われるのでないでしょうか。
勝利を逃すことより、けがを負うことが怖い。
私は長く世界のトップに君臨できる選手だと考えています。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2019年2月17日「紀平梨花がチャレンジカップ、コロラド合宿へ」はこちら。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

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紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか

無傷の5連勝、結果だけ見れば敵なし
3Aを跳ばなければだれにも負けない

四大陸フィギュアスケート選手権2019で優勝を収めた紀平梨花が、3月20日にさいたまで開幕する世界フィギュアスケート選手権2019に出場します。
シニア1年目の国際大会は無傷の5連勝を飾っており、結果だけ見れば敵なしの状態です。

しかし、3戦が逆転優勝であり、ショートプログラム(SP)で出遅れ、フリースケーティング(FS)で巻き返すパターンです。
会場でもテレビでも盛りあがりますので、SPの失敗がかき消されます。

ちなみに、FSは全試合で1位と圧倒的な強さを誇っています。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

紀平梨花は全試合のSPで冒頭に代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んでいますが、きちんと着氷して基礎点8点以上を得たのはグランプリ(GP)ファイナルの1試合に留まります。
(ルール改定後の世界最高を記録したSPです。)
GPシリーズ第6戦「フランス杯」と四大陸選手権ではシングルアクセルになって「0点」でした。

四大陸選手権では開幕直前に左手薬指関節を亜脱臼し、欠場も検討したほどです。
それも響いてSPで5位に沈みましたが、FSでトリプルアクセルを1本に絞り込んで成功させ、2位に大差をつけて逆転しています。

FSでの「修正力」が光りますが、強豪が出場する大舞台になるほどSPでの失敗を挽回するのは容易でありません。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

SPスタートポーズで足ががくがく?

トリプルアクセルの成功率がここまで低いのは、精神的な状態に左右されるからです。
翌日に行われたFSであっさりと跳んでいるところを見ても、技術的な問題といえません。

紀平梨花は「試合で緊張しない」と語っています。
それがほんとうだとすれば、集中できていないのでしょう。
(むろん本人も気づかない緊張があるのかもしれません。)

四大陸選手権のSPではスタートポーズで左足ががくがくしていました。
震えのようにも見え、専門家が緊張と指摘していましたが、おそらく無意識で左のスケート靴の感触を確かめていました。
(スタートポーズにつく前に、左のスケート靴を気にする仕草をしていました。)
拳(こぶし)を握れない状態で踏み切るトリプルアクセルのことが頭にあり、集中できていなかったのです。

紀平梨花は「総合力」が際立ちますが、本人のなかでは高難度のジャンプが得意との気持ちがどこかに残っているのでしょう。
SPでは3本しか跳ぶことを許されず、1本の失敗、まして最大の得点源となる冒頭のトリプルアクセルにプレッシャーを感じて当然です。
これをしくじった瞬間にSPの首位は遠のきますから。
プレッシャーも感じないとして、少なくとも「神経質」になって集中力を欠いているのは確かです。

SPでの失敗はFSでの成功の踏み台

紀平梨花のトリプルアクセルに対するスタンスは競技人生をかけたといっても過言でない浅田真央と異なります。
本人はリアリストの側面もあり、そこまでの「こだわり」を持っていません。
私は逆転優勝が続くとしたら、SPでトリプルアクセルを跳ぶ必要があるのか疑問に思います。

が、これまでの試合を振り返ると、話はそれほど単純でありません。
紀平梨花は、SPでの失敗をFSでの成功の“踏み台”にしている節があります。
つまり、前者を肥やしにして、後者を咲かせるという因果関係です。
ならば、SPでのトリプルアクセルは成否にかかわらず必須となります。

しかも、紀平梨花は決して失敗を引きずらず、すぐに気持ちを切り替えられます。
(悔しくないはずがありませんが、自信の裏返しなのか、けろっとしています。)
そのうえで、自分の調子やリンクとの相性なども含めて冷静・緻密に失敗を分析し、具体的で明確な対処を行えます。
16歳にして、頭も心(メンタル)も第一級の選手です。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

紀平梨花はもちろんSPでつまずこうなどとは考えていません。
世界選手権へ向けて「SPから集中力を出せるようにし、SPとFSを揃えたい」と繰り返し語っています。

この選手はどのような国際大会でもライバルの存在さえ気にする必要がないほど強い。
戦う相手は、自分のほかにいないのです。
「完璧」を求める繊細さが過剰になり、まま集中力を奪っています。

トリプルアクセルを大切にしてほしい

最後に私の率直な気持ちを記します。
紀平梨花には日本女子の「お家芸」をかならず入れてほしいと思っています。
浅田真央のようにかならず挑んでほしい。
もっと得点力の大きい「4回転ジャンプ」をプログラムに組み込むようになってもトリプルアクセルを大切にしてほしい。

しかし、コンディションの問題も関わりますから、大舞台では勝負に徹してください。
四大陸選手権ではSPはダブルアクセルで十分でした。
大事なのは、最終組の後半3人のなかに入ることです。
文句のつけようのないチャンピオンとして、ここで滑ることに自分自身を慣らしたほうがいい。
残念ながら滑走順は選べませんが、SPで首位に立ち、FSで最後を締めて圧勝を収めるイメージを膨らませてください。

それこそが世界女王の紀平梨花にふさわしい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花がやばい、リングを嵌める左手薬指関節が腫れる」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

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紀平梨花がやばい、リングを嵌める左手薬指関節が腫れる

いま気づきました。
四大陸選手権で圧勝が当然と考えていた女子シングルの紀平梨花がアクシデントに見舞われ、私まで動揺したのでしょう。
2019年2月8日(金)付けでなぜか2本の記事を書いていました。
大会は終わって結果が出ていますが、以下にアップします。



回転軸を保てない? 突き指のアクシデント
四大陸選手権でトリプルアクセルを跳べない

「四大陸フィギュアスケート選手権2019」が米国・アナハイムで行われています。
女子シングルは初出場の紀平梨花が優勝候補の筆頭とされています。
シニア1年目にグランプリ(GP)シリーズ2戦とGPファイナルで3連勝を果たした演技が世界中のファンと関係者の注目を集めました。

紀平梨花はルール改定後の世界2位の高得点を誇り、本大会の出場選手では自己ベストが一番です。
10日間のコロラド強化合宿で振付師のトム・ディクソンの指導を仰ぎながら、フリースケーティング(FS)のプログラムの見直しとブラッシュアップを図りました。
表現力も一段と増したことでしょう。

紀平梨花は現地で精力的に練習を行い、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど好調振りを示していました。
ところが、アクシデントが起こりました。
公式練習の終了直前に3回転ルッツで転び、左手を着きました。

紀平梨花は青く腫れあがった薬指の関節をじっと見詰めました。
将来、リングが嵌まらなくなることを案じたというわけでないようです。
濱田美栄コーチのもとへ向かい、アイシングとテーピングの応急措置を施されました。

紀平梨花は報道陣に「やばい」と状況を説明しました。
それによれば、氷に開いていたくぼみに左手の薬指が引っかかり、「ぐにゃぐにゃ」になりました。
笑顔を絶やしませんが、痛みがじんじん出ており、歩くだけでも患部に響くという深刻さです。

「何とか間に合うかなという感じ」と、これから突き指の治療を受けると語りました。

フィギュア選手はジャンプを跳ぶときに、体を締めるために手をきつく握ります。
とくに高難度ジャンプを得点源とする紀平梨花はそうです。
体を締めないと、回転軸を真っ直ぐに保てなくなる恐れがあります。

紀平梨花は指に力を入れない空中姿勢も検討していますが、トリプルアクセルなどの成功は厳しいでしょう。

きのうのブログでも記しましたが、紀平梨花は現地で左のスケート靴だけをサブに替えました。
そのせいで右は金のエッジ、左は銀のエッジという色違いです。
全日本選手権後に新調したばかりですがコロラドでも猛練習を積んでおり、トリプルアクセルを踏み切る左が軟らかくなったようです。
練習では左のスケート靴の感触を確かめる仕草も見せています。

紀平梨花は非常事態に直面していますが、ショートプログラム(SP)とFSを揃えられるなら初制覇は当然として、アリーナ・ザギトワが持つ世界最高得点も更新できます。
(私自身は世界選手権の楽しみに取っておきたい気がします。)

余談。
紀平梨花は宇野昌磨に続き、チャレンジカップを欠場するはずです。

⇒2019年1月23日「宇野昌磨と紀平梨花はチャレンジカップで仲よしになれ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

宇野昌磨が女子シングルでも滑るという意味でありません。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

⇒2019年2月8日「紀平梨花はOKジャンプで勝ち運を取り戻す」はこちら。

⇒2019年2月7日「紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え」はこちら。

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逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない

ミスを引きずらない精神力が凄まじい
が、接戦では判断ミスが命取りになる

四大陸フィギュアスケート選手権2019の女子シングル。
優勝候補筆頭の紀平梨花は練習中に左手薬指を亜脱臼し、薬指と小指を固定し、痛み止めの薬を服用してショートプログラム(SP)に臨みました。
そして、直前の6分間練習後にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑むと決断を下しました。
しかし、踏み切った直後に体を締められず、空中で回転がほどけてしまいました。

岡崎真は紀平梨花がいつもよりトリプルアクセルを跳びにいこうとしすぎていたと指摘しています。
突き指の影響で体を締めきれないと思ったのか、あるいは助走のスピードが足りなかったのか、無理に高さを出そうとして余分な動作が増え、軸が外れてばらけたように見えたと述べています。
専門家の分析です。

紀平梨花は冒頭のトリプルアクセルがシングルアクセルに抜けて0点になってからの演技が見事でした。
慌てず、落胆せず、落ち着いて丁寧に滑り終えました。
何事もなかったようで、ミスを決して引きずりません。
16歳と思えない凄まじい「精神力」です。
紀平梨花は 68.85点で5位発進となりました。

自分を信じ、データを重んじてほしい

紀平梨花はトリプルアクセルが代名詞とはいえ、演技構成点を含めた総合力で戦える選手です。
進化を遂げた自分をもっと信じるべきでした。
SPで大幅に出遅れると上位選手にプレッシャーをかけられず、戦ううえで不利です。

真のチャンピオンは、最終グループの後半の3人のなかで滑って勝利を収めます。
紀平梨花は今シーズンに滑ったフリースケーティング(FS)すべてで一番ですので、この事実を踏まえればSPで無難に滑るだけで勝てるのです。
客観的なデータをもっと重んじるべきでした。

SPで1位と僅差につけておけば十分

紀平梨花は負傷した状態で一か八かの勝負に出るのなら、FSにしたほうがよかった。
彼女にしては珍しく「冷静さ」を欠きました。
SPで1位と僅差につけておけば、安心して単発のトリプルアクセルに絞れます。
すべての要素での出来栄え点(GOE)、美しいスケーティングを土台とした演技構成点で不足分は十分に補えます。

マスコミは 73.91点で1位の米国女王、ブレイディ・テネルと5.06点差で逆転の射程圏内につけたと書き立てていますが、ナンセンスです。
私もそうですが坂本花織を2位と予想していたわけですから、フォーカスすべきは二人の点差です。
紀平梨花が勝利を収めたとしても、坂本花織がミスを犯すことが前提になる他力にすぎません。

私自身は四大陸選手権での「勝ち負け」にはそれほど興味がありません。
世界の頂点を狙える選手は調整と実戦感覚養成の機会と位置づけるべきです。
毎試合で勝とうとしていたら、けがのリスクが高まります。
いまやフィギュアスケートはもっとも過酷なスポーツの一つに変わりました。
男子シングルに数年遅れで4回転ジャンプ競争に突入しつつある女子シングルもそうです。

マスコミに逆転で本領発揮と書かれる

この原稿はFSが行われる前に、紀平梨花が敗れるという予想に基づいて書きました。

結局、紀平梨花は1位の153.14点を記録し、合計221.99点で逆転優勝を収めています。
私はこの結果にまったく驚きません。
230 点台が当然という実力の持ち主ですから。

指を痛めると日常生活さえ不便になることを考えれば、私は四大陸選手権での演技は立派だったと思います。
しかし、マスコミに「逆転で本領発揮」と書かれるのでは真のチャンピオンと呼べません。
「結果オーライ」で喜ぶというわけにいかないのです。
私は紀平梨花を荒川静香、羽生結弦というオリンピック金メダリストの流れを引き継げるアスリートと考えています。
強敵のいる接戦では判断ミスが命取りになります。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

紀平梨花は「逆境に強い」とも書かれていました。
ことさら強調することもありません。
大舞台で勝利を収める選手は皆たいていそうです。
世界選手権ではぜひともクリーンな演技を見せてください。

ちなみに、私の印象では、四大陸選手権は1位が紀平梨花、2位が三原舞依、3位が坂本花織であり、日本勢が表彰台を独占していました。
三原舞依はもっと点数が出てもいい。

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⇒2019年1月28日「紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間がある」はこちら。

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紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因

突き指で回転軸と回転速度をつくれず
ダブルアクセルに落としてほしかった

紀平梨花はシニア1年目に得点源のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の成功率を高めて自信をつけ、優れた資質を一気に開花させました。
グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」で日本勢として初出場・初優勝を飾ると、第6戦「フランス杯」でも優勝を飾っています。
勢いに乗って平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワを破り、日本勢として2013年の浅田真央以来となるGPファイナル制覇を成し遂げました。
今シーズンは国際大会で負けなしの快進撃を続けており、四大陸選手権では優勝候補本命と目されています。
3月にさいたまで行われる世界選手権に弾みをつけたいところです。

紀平梨花はコロラド強化合宿からいったん帰国して現地入りし、練習で好調振りを示していました。
ところが、ショートプログラム(SP)の前々日の公式練習で3回転ルッツで転倒して左手薬指を負傷し、暗雲が垂れ込めました。
昨年1月に骨折して完治に約3か月を要した古傷です。

病院で撮影したレントゲンをもとに、帯同するチームドクターが下した診断は左手薬指の亜脱臼でした。
濱田美栄コーチ、日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長などに相談し、自らの意志で出場を決断しました。
「痛いのは痛い。この状態でなんとかやろうと思う」と語りました。

フィギュアスケートでは、指はジャンプの際に拳を握り、体を締めて跳ぶための部位です。
とりわけ高難度のトリプルアクセルにおいては重要になります。
さらに、レイバックスピンでも片足のブレードを持ちます。
患部への負担を減らすには中指から小指まで3本を固定するのが理想的ですが、試行錯誤の末に薬指と小指の2本をテーピングすることにしました。

トリプルアクセルは0点でもSP5位

四大陸選手権は女子シングルのSPが行われ、紀平梨花は 68.85点で5位でした。
冒頭のトリプルアクセルがシングルアクセルになり、SPの要件を満たせません。
案の定、回転軸と回転速度をつくれませんでした。
それでも続く3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションは落ち着いて決めました。
後半の3回転ルッツもクリーンに降りました。
3つのスピンのうち、フライングシットスピンはレベル3になりました。
ステップはレベル4でした。

前向きにとらえれば、トリプルアクセルが抜けて痛恨の「0点」にもかかわらず、70点近い5位に踏み止まりました。
スケーティングの評価の高さ、得点力の大きさを示しています。
演技構成点は3番目の 33.03点です。

演技前に濱田美栄コーチからかけられた「真のチャンピオンになるにはこういう試練も必要だし、挑戦だと思って頑張って」という言葉が支えになりました。
英才教育モードですね。
ジャンプ構成の難度を落としてダブルアクセルにするという選択肢もありました。
(私はそうすべきだと思いました。)

紀平梨花は直前の6分間練習を終えるまで迷い、しかも事前の練習がまるで不足した状態で挑みました。
氷の感触も十分につかめていなかったかもしれません。
(この選手はつねに完ぺきを求めています。)
そのうえ、踏み切る際のスピードがなくては、トリプルアクセルの失敗もやむをえません。

坂本花織は得意の最終滑走でノーミ

演技後にフリースケーティング(FS)の抽選が行われ、最終組3番目の19番滑走と決まりました。
GPシリーズNHK杯では5位のSPからFSで154.72点を記録し、6.58点差を引っ繰り返しています。
1位の全米女王のブレイディ・テネルと5.06点差であり、FSでの巻き返しを期待する声もありますが、私は上位選手に大きなミスでも出ないかぎり難しいと考えます。
僅差の2位につけ、FSで得意の最終滑走となる坂本花織はほぼノーミスの演技を見せるでしょう。

また、負傷出場の紀平梨花にパーフェクトな演技を望むのも酷です。
トリプルアクセルは入れたとしても1本です。
結果から眺めるとSPでトリプルアクセルに挑んだことが敗因になるかもしれません。
(他力になりますが、優勝にこだわるならダブルアクセルでGOE加点狙いの様子見でした。)

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紀平梨花はOKジャンプで勝ち運を取り戻す

優勝候補筆頭が大ピンチに陥った

紀平梨花は四大陸選手権で優勝候補筆頭です。
今シーズンの国際スケート連盟(ISU)の公認記録は四大陸選手権の出場選手で2番目の坂本花織に 19.22点という大差をつけています。
初出場・初優勝で3月にさいたまで行われる世界選手権へ弾みをつけようと狙っています。

紀平梨花は6日の練習終盤に3回転ルッツで転得し、左手薬指を痛めました。
激しい「突き指」です。
患部は昨年1月に骨折した古傷ですので、大ピンチに陥ったといえます。

フィギュアスケーターはジャンプを跳び、空中でぶれない回転軸を保つために両脇で体を締めます。
とくにトリプルアクセルを跳ぶ紀平梨花は力を込めて手を握ります。
それができないとジャンプが乱れやすくなります。

診断結果は左手薬指関節の亜脱臼

本番会場で公式練習が行われ、紀平梨花は約17分遅れで参加しています。
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長によると、朝一番の6時に予約を取って病院へ行き、レントゲンを撮影しました。
負傷した左手は、中指、薬指、小指の3本をテーピングと添え木で固定していました。
ジャンプの踏み切りで体を締める動作を繰り返しています。
3回転サルコウと3回転フリップを計5本、ダブルアクセル(2回転半)を2度決めています。

午後の練習では、トリプルアクセル(3回転半)を降りたようです。
また、3回転ルッツからのコンビネーション、左手で片足を持つレイバックスピンも確かめたようです。

結局、帯同するチームドクターから「左手薬指関節の亜脱臼」と診断されました。
濱田美栄コーチはショートプログラム(SP)でジャンプの難度を落とさないと語りましたが、無理に跳ぶ必要はありません。

運気が下降、アクシデントが続く

今シーズンの中盤の全日本選手権から後半の四大陸選手権にかけて運気が下降気味なのかもしれません。
全日本選手権では寿命を迎えたスケート靴の調整に苦しみ、2位に甘んじました。
コロラド強化合宿でブラッシュアップを図り、今大会の練習でもトリプルアクセルを決めるなど好調振りが目立っていましたが、2試合連続のアクシデントです。
さらに、全日本選手権後に新調したスケート靴が軟らかくなり、左だけサブを急きょ投入したばかりでした。
紀平梨花は「この状態でどうにかしてやろうと思います」と前を向きました。

どのように体を締めるのか、いくつかの対処プランを練っています。
親指と人差し指だけを握るパターン、親指と人差し指と中指を握るパターン、5本の指を握らないパターンなどです。
素人の私には、親指と人差し指で輪っかをつくるのが力を入れやすく、しかも残りの3本指が動きにくい気がします。
これなら勝ち運も取り戻せそうですが、OKサインは国や地域により悪い意味になるとかで避けたほうが無難かもしれません。

これまでに述べたジャンプに留まらず、指を痛めると演技全般に相当な支障が出ます。
神経の行き届いた繊細な表現など絶望的です。
手の表情は演技構成点も左右します。
(痛み止めを飲むか打つかするのでしょうが、大変そうです。)

紀平梨花は一番よい方法を選んで何とかするはずです。
「絶対に間違わない」という言葉に決意と覚悟がにじんでいました。

世界選手権へ調整という位置づけ

しかし、こうなった以上、私は世界選手権への調整の機会という位置づけで臨めばいいと考えます。
優勝にしがみつくことはありません。
「日本勢の表彰台独占に貢献できればうれしい」くらいにトーンダウンすべきかな・・・。

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⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

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紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え

「四大陸フィギュアスケート選手権2019」が2019年2月6日(水)〜2月11日(月)に米国・アナハイムで開催されます(日本時間)。
全日本選手権で2位の紀平梨花が出場します。
シニア1年目でグランプリ(GP)ファイナルを制しており、優勝は動かないという声がほとんどです。
それくらい世界で評価されているのです。

この選手は最大の武器である「トリプルアクセル(3回転半)」をショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)で決められるなら、おのずと表彰台の頂点に立ちます。
今シーズンについては、ジャンプの基礎点がもっとも高いプログラムを組んでいます。
来シーズンについては、4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに上がってきます。

先ごろ国際スケート連盟(ISU)は公式サイトで紀平梨花の特集記事を掲げました。
見出しは「私はいま自分自身を信じられる」です。
ジュニア時代は世界選手権でメダルも獲れなかった選手が一気にブレイクした要因を結論づけています。
それは、トリプルアクセルの安定度が増したこと。
これにより、トップクラスの選手と互角に戦えるとの自信がつきました。
さらに、ジャンプのほかのエレメンツとスケーティングのクオリティが高まったこと。
ISUも出来栄え点(GOE)を含めた「総合力」を認めています。

紀平梨花は他の日本選手とともに練習を行っています。
トリプルアクセルはコンビネーションも単発もそれなりの確率で決めているようです。

ところが、ウェブでスケート靴を左足だけ取り替えたという記事を見かけました。
しかも、現地で、です。
調整に苦しんだ全日本選手権後にスケート靴を新調したばかりです。
何らかの不安を感じたとしか思えません。
私には理由が分かりません。
(詳しい情報がほしいところです。)

スケート靴がしっくり来ないと、トリプルアクセルは決められないはずです。

紀平梨花は出場する以上は優勝を目指しています。
が、見据えているのはシーズン最大のイベント、3月にさいたまで開催される世界選手権でしょう。
だれからも「世界一」と認められるためにはこの大会で圧勝する必要があります。
四大陸選手権は、そこへ向けた調整と実戦感覚を取り戻す機会という位置づけで十分です。

(2月5日執筆)

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◆書き加え(2月6日)

紀平梨花は全日本選手権で足首付近をテープで固定して滑りました。
大会終了後に新調したスケート靴がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を踏み切る「左」だけが軟化し、「サブシューズ」を投入しました。
その結果、右が金のエッジ、左が銀のエッジという色違いで試合に臨みます。
(両方のメダルを獲ろうとしているという意味でありません。)

スケート靴は選手の「命」です。
時間をかけて足に馴染ませても、高難度ジャンプを跳ぶ選手の場合はせいぜい3か月で踏ん張りが利かなくなるようです。

紀平梨花は1月にコロラド強化合宿で4回転ジャンプも含めた猛練習を積んできたこともあり、スケート靴がわずか1か月で寿命を迎えました。
高難度ジャンプが身体にも大変な負荷になっていることが実感として分かります。
跳ぶ瞬間、さらに降りる瞬間の衝撃は凄まじいのでしょう。

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紀平梨花はまだまだ未熟、改善点がいっぱい

仕事に追われ、ブログの執筆に時間を割けません。
きょうは雑感です。

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
このブログで紀平梨花のスケーティングの素晴らしさについてたびたび触れています。

私はトリプルアクセル(3回転半)などの高難度ジャンプの成功や、それによる高得点に驚嘆しますが、それ以前に滑りが大好きです。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

が、スケーティングの「完成度」という観点では宮原知子や男子シングルの羽生結弦が勝ると思うようになりました。
私がいくらか冷静にスーパーヒロインの演技を眺められるようになったからでしょう。

紀平梨花のスケーティングの最大の特色は完璧な美しさというより「自然な美しさ」だと思います。
それゆえに「絶品」と感じるのでしょう。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

表現力を含め、まだ16歳という「未熟さ」を残しています。
決して「粗削り」と思いませんが、お姉さんやお兄さんと比べて細かな改善点がいっぱいあります。

私は紀平梨花が選手としての進化、人間としての成長を遂げたとき、どのような演技を見せてくれるのか楽しみです。
女子シングルで唯一、世界の頂点に立てる可能性を強く感じさせてくれます。

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◆書き加え(1月21日)

紀平梨花が2月の四大陸選手権、3月の世界選手権を控え、米国・コロラドで10日間の強化合宿に入ります。
フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」のプログラムにブラッシュアップをかけます。
合わせて、4回転ジャンプの習得に取り組みます。
サルコウなのかトウループなのか、それとも両方なのか不明ですが、トウループを先に完成させたい意向を持っているようです(不確か)。

時期の問題は別にし、来シーズンの投入も見据えてのものでしょう。
ロシアのジュニア選手がシニア1年目で4回転ジャンプを跳んでも対抗できるようにしておきます。
本人は「シーズンに間に合わせられるように」と語っており、案外早く試合で挑むかもしれません。
基礎点が高くなるのと引き換えにリスクが大きくなります。
くれぐれもけがに気をつけてほしい。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

⇒2019年1月13日「紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔」はこちら。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

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紀平梨花は初詣で何を祈願したのか

トリプルアクセルはスケート靴のお陰
会話を交わし、祈りを捧げる

敵なし4戦4勝で迎えた全日本選手権

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目、初出場のグランプリ(GP)ファイナルで初優勝を果たしました。
オリンピックを別にすれば、世界フィギュアスケート選手権に次ぐ国際大会です。
しかも、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワを圧倒しています。
敵なしの4戦4勝ですから、この時点で世界一になっています。

その紀平梨花が全日本フィギュアスケート選手権2018に出場しています。
前回大会ではジュニアながら3位に食い込み、潜在能力の高さが知られるところとなりました。
全日本選手権4連覇中の濱田美栄コーチ同門の先輩・宮原知子を超える、それ以前に浅田真央の記録を超える選手の出現にチケットの売れ行きも上々でした。

SPは宮原知子と大差の5位と出遅れ

ところが、ショートプログラム(SP)でつまずき、1位の宮原知子と大差の5位と出遅れました。
最大の得点源である冒頭のトリプルアクセルで派手に転倒しました。
私は跳んだときには大丈夫だと思いましたが、着氷を決められませんでした。
公式練習ではかなりの成功率を保っていましたので、不思議でした。
GPファイナルで記録した世界最高の 82.51点を14点近く下回る67点台です。
この時点で逆転はほぼ絶望的になっています。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

補強して使うスケート靴の不安が的中

実は、本人がGPファイナル直後から全日本選手権直前まで漏らしていた「スケート靴」の不安が的中しました。
約3〜5か月ごとの交換時期を迎えていましたが、補強しながら使っていました。
使い古して寿命間近になり、足首付近の革が軟らかくなりすぎてジャンプで踏ん張りが利きにくくなっていたのです。

足下が覚束ないだけでなく、今シーズン前半の疲労蓄積とGPファイナル後の人気と期待の爆発的な高まりによる重圧も影響しているはずです。
おそらく心身ともに一杯いっぱいでした。

きつく締めすぎて右足首の自由を失う

本人によれば、トリプルアクセルはややきつめに、それ以外のジャンプはきつめにテープを巻く必要があるとのこと。
どちらもスムーズに跳べるようにするための調整は至難のようです。

試合に臨むに当たり、スケート靴の上からテープを巻いて固定しました。
しかし、直前の6分間練習で緩みを感じ、右だけを巻き直しました。
それが、完全に裏目に出ました。
きつく締めすぎて右足首の自由を失い、トリプルアクセルの失敗につながっています。
スタート位置についたときに気づきましたが手遅れでした。

次に跳んだ3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションも後ろが2回転になっています。
3本のジャンプのうちの2本でミスが出ては低得点も致し方ありません。

SP直後に靴の調整を反省点に挙げる

紀平梨花は演技直後にスケート靴の調整の失敗を反省点として挙げています。
そして、フリースケーティング(FS)での巻き返しへ向けて克服すると誓いました。

公式練習ではトリプルアクセルを跳んではテープを巻き直しました。
さらに、濱田美栄コーチがリンクサイドで撮影する映像をチェックし、改善に努めました。
他の高難度ジャンプを含め、高い成功率を得ています。

そして、FSで2本のトリプルアクセルを決めました。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」で 154点以上を記録しました。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら 155点以上を叩き出しました。
しかし、足下をかすかに気にしているせいか、本来のスケーティングでなく、GOE(出来栄え点)でも演技構成点でも伸ばしきれません。
SPでついた得点差を引っ繰り返すには、結果から眺めると 160点ほどが必要でした。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

シニア1年目でGPファイナルと2冠となれば、浅田真央が届かなかった偉業となりましたが逃しています。

安藤美姫はアバウトに「まあいっか」

元世界女王・安藤美姫がフジテレビの番組に出演し、自らの経験を語っています。
彼女もよくテープを巻いて出ていたそうです。
しかし、「まあまあな感じでグルグルしておけばいっかというスタンス」でした。
それに比べ、紀平梨花はアバウトでないという趣旨の発言をしています。

確かに紀平梨花は16歳と思えないほど冷静で細心です。
不安な要素を一つずつ取り除き、納得のいく状態で試合に臨みます。
なのに珍しくSPで崩れました。

全日本選手権で味わった苦い経験を世界フィギュアスケート選手権2019に生かすはずです。
会心の演技で世界の頂点に立ってくれるでしょう。

「感謝の気持ちしかないスケート靴」

スケート靴がぴたっとくる。
それは高難度ジャンプを成功させる前提条件ということが分かりました。
トリプルアクセルを代名詞とした浅田真央もしばしばスケート靴に言及していました。

紀平梨花は大会後に報道陣に対し、「スケート靴に感謝の気持ちしかない」と話しました。
失敗はスケート靴のせいと勘違いされることを防ぐ意味合いもあったように思います。
FS当日は「きょうもお願いします」と語りかけ、ご利益がありました。

日数はわずかかもしれませんが、正月休みを取っています。
きっと「初詣」も行っています。
今シーズンは四大陸フィギュアスケート選手権2019と世界選手権を残しています。
新しいスケート靴がしっくりするように祈りを捧げていることでしょう。

ひょっとすると紀平梨花は日々、スケート靴と会話を交わしているのかもしれません。
「疲れた」「痛い」などのつぶやきも聴き取っているはずです。

(2019年1月3日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(1月4日)

紀平梨花はどうやら大晦日と元日の2日間しか休みを取らないようです。
「仕事始め」ならぬ「練習始め」が1月2日です。
他の選手もそうなのかもしれませんが、凄い。
(ある意味で家族も大変です。)

全日本選手権で調整に苦労したスケート靴は新調するとか。
ブレード(刃)の位置調整を行うことがスタートです。
四大陸選手権も世界選手権もこれを履いて滑るのでしょう。

◆書き加え(1月6日)

初詣は自宅近くの「広田神社」、おみくじは「吉」でした。
むろん、必勝祈願です。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

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なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒

紀平梨花と宮原知子はスケート靴対決
女子シングルにFS大逆転なし
全日本初制覇は来年まで持ち越しへ

限界スケート靴の調整にてこずる

全日本フィギュアスケート選手権2018の女子シングル。
一昨日にショートプログラム(SP)が行われました。

GPファイナルでアリーナ・ザギトワとの一騎打ちを制した紀平梨花は、極端なミスを犯さないかぎり負けることのないプログラムを滑ります。
勢いに乗っているだけでなく、実力を劇的に伸ばしました。
私は、現時点で世界一だと思います。

しかし、限界を迎えたスケート靴の調整に手こずっているという情報をウェブで見つけました。
得点力の大きい高難度ジャンプの出来が著しく左右されるらしく、ひどく神経質になっていました。
足首の部分をテープで巻いて固めるなどの応急処置を講じて本番に臨むと語っています・・・。

スタートポーズの笑顔が引きつる

私は直前の6分間練習で滑る紀平梨花を見て、表情がずいぶん硬いと感じました。
(いらつきが顔に出ています。)
途中、テープを外しました。
さらに、本番でリンクに下り、樋口新葉の得点が出るまでの間にテープを外しました。
紀平梨花は心に余裕がないというより不安を感じているという印象を受けました。

名前がコールされ、普段は氷にエッジを馴染ませますが、軽くジャンプを試みました。
足下にこれだけ注意を奪われては、トリプルアクセルを跳べるはずがありません。
また、高難度ジャンプに支障が出るだけで済まず、スケーティングに影響が及びます。

「月の光」のスタートポーズで見せた笑顔が引きつっています。
悪い予感が的中し、冒頭のトリプルアクセルは思い切り派手に転倒しました。
その動揺もあってか、次の3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションは後ろが2回転になりました。
3回転ルッツだけは決めました。
が、GPファイナルとは別人のような演技になり、 68.75点の5位に留まっています。

集中力まで失う最悪の展開になる

演技後のインタビューではスケート靴に質問が集中しています。
1か月半から3か月ほどで履き替えるとのことですが、新調した靴が合わず、同じ靴を4か月以上も履いてきました。
大技での酷使もたたって両足首付近の革が柔らかくなり、テープで補強して使いつづけていました。

SPではとりわけ右足の硬さの調整に失敗したと明かしました。
スタート位置で気づきましたが手遅れでした。
演技中もずっと心に引っかかり、集中力まで失うという最悪の展開になりました。

しかし、同じスケート靴を履いて行った公式練習ではトリプルアクセルをほとんど成功させていましたので、それだけが原因と片づけるのは不自然です。
日本女王が決まる全日本選手権は世界の主要大会とは違った緊張があるのでしょうか。
本人は意識していないと語っていましたが、注目と期待の重圧も大きかったのでしょうか。

「気合」でぼろ靴は乗り切れない

紀平梨花は演技が終わり、「緊張はまったくなかった」と語っています。
ならば、硬い表情は重圧による緊張でなく、スケート靴の調整ミスによる不安だったのでしょうか。
トリプルアクセルは格段に繊細です。

紀平梨花はぼろ靴を「気合で乗り切る」と語っていましたが、無理がありました。
だからといって、スケート靴に敗因を押しつけることもできません。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

トップ選手はスケート靴を年間3足ほど交換するとか。
ところが、浅田真央はほぼ1年履きとおしました。
感触が変わると、トリプルアクセルを跳びにくいからでしょう。
(「臭い(くさいと読まないでください)がきつい」と自分で語っていたことを思い出しました。)

女子シングルは波乱が起こりにくい

紀平梨花はGPシリーズ第4戦「NHK杯」でSP5位からFSで自己ベストの154.72点を記録して逆転勝利を収めています。
しかし、スケート靴を取り替えられませんので、SP1位の宮原知子との8.01点差を引っ繰り返すのは至難でしょう。
全日本選手権での女子シングルの最大の逆転劇は、2013年のわずか2.82点差です。
鈴木明子がSP2位から浅田真央を引っ繰り返しています。
波乱がきわめて起こりにくいのです。
まして、紀平梨花はSP5位ですので・・・。

また、宮原知子は調整がうまくいったらしく、SPで「回転不足」を克服しています。
演技全体の安定感もしっかりと取り戻しており、おそらくFSでも高得点を叩き出します。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

紀平梨花の初制覇は来年まで持ち越しになります。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月22日)

宮原知子はファイナル前の靴に戻す

私は、宮原知子が惨敗したGPファイナルで新調したスケート靴を(こっそり)以前のスケート靴に戻したことを知りました。
消えたはずの回転不足が亡霊のように現れたので、変だなと思っていました。
納得です。
自分の庭のような全日本選手権で「ミス・パーフェクト」を取り戻しました。

◆書き加え(12月22日)

詰めかけた観客にこたえる演技を!

大会を盛り上げるために、「紀平梨花は射程圏内」などという報道も見かけます。

その前提は宮原知子が回転不足などのミスを犯して得点が伸び悩むか、紀平梨花がNHK杯の自己ベストを超える 150点台後半の驚異的な点数を出すかでしょう。
前者は他力ですが、宮原知子のSPを見るかぎりは考えにくい。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

トップクラスの選手が「最後まで優勝を諦めない」と語るのは当然です。
紀平梨花もむろんそう誓っています。
ちなみに、売れ行きが心配された大会チケットは完売とのこと。
新星の誕生に胸が高鳴ったからです。
紀平梨花は会場に詰めかけた観客、とくにファンにこたえる演技を第一にすべきです。

それには年末恒例の一大イベントをまず自分自身が楽しまないと・・・。
表情が硬すぎます。
勝利がすべてでありません。
目の肥えた日本の観客は仮に自分が応援する選手でなくても、優れた演技に惜しみない拍手を送ることを忘れません。

日本の宮原と世界の紀平で役割分担を!

私は史上最大の逆転劇を見るより、絶品の「スケーティング」を味わいたい。
やみつきになる美しさです。
とりわけFSの曲調と振付は彼女の天賦の才能と突出した身体能力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

感動という最高のクリスマスプレゼントをお茶の間に届けてほしい。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

濱田美栄コーチ同門の二人は「日本女王の宮原知子」と「世界女王の紀平梨花」という役割分担はどうでしょう。
全日本選手権2018で宮原知子が勝ち、世界選手権2019で紀平梨花が勝つ。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

紀平梨花の重圧はスーパースターの宿命

「お家芸」として日本におけるフィギュアスケートの人気は抜群に高い。
浅田真央がそうだったように、ファンどころか国民の注目と期待の重圧を背負うのがスーパースターの宿命です。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は紀平梨花がプレッシャーを受け止め、それを乗り越えていく成長のプロセスを見たい。
世界のトップを望める久し振りのスターです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◆書き加え(12月24日)

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

私はGPファイナル後の人気の爆発と期待の重圧、そしてスケート靴の不調(SPの失敗)という大混乱のなかで、出来はよくなかったとはいえ、FSであれだけの高得点を叩き出した紀平梨花は化け物だと思いました。
中1日で立て直してしまう頭とメンタルがすごい。
日常生活ではあどけなさが残る少女なのにね。

宮原知子は今シーズンの練習での重点的な取り組みの成果が出ると思います。
ジャンプでミスがなくなり、GOE(出来栄え点)を稼ぎます。

坂本花織は日本女子の看板選手になりますので重圧がかかると考えます。
これでもし 230点近い得点を記録するとすれば覚醒して次のステージに上ったということです。

この3選手は日本女子シングル史上最強の布陣となります。
過去に一度もなかったことですが、全員が抜群の「安定感」を誇ります。
紀平梨花はトリプルアクセルを失敗しません。

◆書き加え(12月25日)

紀平梨花は男子シングル3A専門コーチへ

全日本選手権で男子シングルの演技を見て、紀平梨花のジャンプの凄さがいやというほど分かりました。
4回転ジャンプ競争といわれて久しいのに「トリプルアクセル(3回転半)」でも転倒などのミスが続出しています。
それと、空中姿勢やランディングに流れや美しさが乏しい。

スケーティングと融合した高難度ジャンプのスキルでは紀平梨花のほうが断然上です。
多くのGOE(出来栄え点)を得られるはずです。
(本人が会場で観戦していましたが、男子選手の出来をどう感じたのでしょう。)

男子シングルでトリプルアクセル(3A)専門のコーチになってくれればどんなに心強いだろうと本気で思いました。
だったら、私も67歳最高齢初心者としてすぐに弟子入りします。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

⇒2018年12月18日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

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紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず

「全日本までスケート靴を持たせる」
コメントが意味不明、説明を補足して


紀平梨花は年齢制限により出場資格を満たせませんでしたが、五輪代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本フィギュアスケート選手権で3位となり表彰台に立ちました。
オリンピック出場を懸命に目指すシニアのなかに中学3年生のジュニアが割って入り、インパクトを与えました。
結果として、女子シングル2枠の選考に影響を与えました。
この大会ではショートプログラム(SP)1本、フリースケーティング(FS)2本の「トリプルアクセル」を決めています。

紀平梨花は今シーズン、シニアデビューを果たしています。
あれから1年、ジャンプ、スピン、ステップなどの「技術」、さらには「表現」を磨いてきました。
もともと優れていた「スケーティング」が洗練度を増すにつれ、「GOE(出来栄え点)」で大きく稼げるようになりました。
GPファイナルでノーミスの演技を見せられなかったことが悔しかったのでしょう、全日本選手権で「SPとFSを揃える」と誓いました。

紀平梨花はプログラムの基礎点が高く、得点力は群を抜きますので、とんでもないミスを連発しないかぎり初制覇は揺るぎません。
メンタルが強く、しかも滑っている最中でも沈着冷静ですので、最悪の事態が起こることは考えられません。
失敗を犯しても何とか点数を取り戻せるのは凄いです。

紀平梨花はGPファイナルから帰国後、「トリプルアクセルの調子を下げないこと。靴が柔らかくなってきたので、靴を壊さないように気をつけて練習しないといけないし、何とか全日本選手権まで持たそうと思います」と語っています。
おそらく「貧しくてスケート靴を新調できない」という意味でなく、フィギュアスケートに詳しい人にしか理解できないコメントです。

が、こうした話を聞くとトリプルアクセルを跳ぶのは大変なのだろうと感じます。
そういえば浅田真央もスケート靴の話をよくしていたことを思い出しました。

⇒2018年1月25日「浅田真央のぼろぼろ靴と穴あきソックス」はこちら。

ひょっとしたら、前向きで踏み切って後ろ向きで降りることとも関係しているのかもしれません(不確か)。
高難度ジャンプの失敗後に「靴が合わなくて」とこぼす選手が結構いますので、3Aを跳ぶことは関係ないのかもしれません。

紀平梨花は世界選手権に新調したスケート靴で臨むことになります。
足に馴染むまでに時間がかかり、なおかつ馴染んで柔らかくなると高難度ジャンプを跳べなくなるということなのでしょうか。
先ほどの意味不明のコメントから「フィギュアスケーターにとって靴が一番重要な道具」というニュアンスは伝わってきます。

⇒2011年6月22日「浅田真央の肉球、アメショーのトリプルアクセル」はこちら。

紀平梨花が全日本選手権を制するとGPファイナルと合わせてシニア1年目で2冠に輝くことになり、スーパーヒロインの浅田真央を超えます。
羽生結弦が欠場する男子シングルと異なり、女子シングルは盛り上がります。
それなりのTV視聴率が取れるはずです。

いよいよ全日本フィギュアスケート選手権2018の開幕です。
試合後に「全日本まで靴が持ってよかった・・・」など説明を補ってほしい。

(2018年12月14日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月20日)

スケート靴がやばすぎる状態で全日本へ

紀平梨花が公式練習を行い、スケート靴についてコメントを補足しています。
GPファイナルの疲れが取れていい状態で臨めるとのことですが、柔らかくなったスケート靴をしきりに気にする仕草を見せています。
練習では決めているものの、「トリプルアクセル」を跳ぶのが難しそうです。
最大の得点源です。
応急処置としてテープを巻いて固めて微調整を行いますが、苦労しています。

フィギュアスケートはスケート靴で滑るので、それが大切ということは競技経験のない私にも飲み込めます。
本人は靴がギリギリでも「気合で乗り切る」と無理気味の説明をしています。

私の結論として、全日本選手権初制覇の最大の敵はどうやらスケート靴です。

◆書き加え(12月21日)

先ほどSPが終わりました。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
4位 樋口新葉(25番滑走)
   72.63点(38.79点 33.84点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

中野園子コーチ同門の三原舞依と坂本花織は互いにパーフェクトな演技を見せました。
樋口新葉は久し振りに元気一杯の滑りを見せ、ほっとした表情を浮かべています。

紀平梨花は滑る前からあれだけ足下を気にしていてはトリプルアクセルを跳べるはずがありません。
スタートポーズで顔が引きつっており、これまでの勢いがすっかり消えています。

宮原知子はGPファイナルで得点伸び悩みの最大の原因となった回転不足を解消しました。
安定した演技を見せ、「ミス・パーフェクト」の復活を印象づけました。

山下真瑚は 62.94点で9位、白岩優奈は 59.99点で12位、本田真凜は 52.75点で18位です。

私は坂本花織と樋口新葉が大健闘という印象を受けました。
紀平梨花はFSに同じスケート靴で臨むしかありませんので、さすがに8点以上の差は引っ繰り返せません。
5連覇を目指す宮原知子と初制覇を目指す坂本花織の戦いになるように思います。
が、ひょっとしたら樋口新葉が割り込んでくるかもしれません。
故障明けで7本のジャンプを跳び、4分を滑りきれるかどうか。

演技そのものに破たんのない宮原知子が5連覇へ前進したのは確かです。

◆書き加え(12月23日)

FSで2本決めても引っ繰り返せない

午前に公式練習が行われ、紀平梨花が入念な調整を行いました。
メディアはトリプルアクセルの成功を盛んに取り上げています。
FSで2本決めれば宮原知子を引っ繰り返せるという印象です。

が、実際にはそうはなりません。
紀平梨花はすべてのジャンプを決めたうえで、すべての要素でGOE(出来栄え点)を引き出さなければなりません。
大きな加点が必要です。

SPとFSを比べると、時間は2分40秒から4分に伸び、ジャンプは3本から7本に増えます。
壊れかかったスケート靴の微調整は格段に難しくなります。
まして紀平梨花は神経質になっています。

逆転には 160点近い得点が最低ライン

宮原知子がノーミスで滑ると、紀平梨花はノーミスでなくパーフェクトに滑らないと上回れません。
宮原知子の調子を加味して考えると、 160点近い得点が最低ラインでしょう。
おそらく自力による初制覇は不可能です。

SP5位の紀平梨花は20番滑走です。
驚異的な得点を叩き出せれば、22番滑走で3位の三原舞依、23番滑走で1位の宮原知子、最終24番滑走で2位の坂本花織に大きなプレッシャーをかけられます。
(それを跳ね返せる選手もいます。)

ロシア選手権はSP1位と5位が真逆

とはいえ、ロシア選手権ではSP1位のアリーナ・ザギトワと5位のアンナ・シェルバコワが入れ替わるというとんでもない展開で幕を閉じました。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

5連覇を阻止される宮原知子には気の毒ですが、史上最大の逆転劇はさぞかしドラマチックだろうと思わないわけでもありません。

結果はまもなく分かります。
私は濱田美栄コーチ同門の二人に持てる力を出し切ってほしい。

◆書き加え(12月23日)

坂本花織が圧巻の演技で全日本初優勝

FSが終わり、坂本花織が圧巻の演技を見せて初優勝を飾りました。
私が知る範囲でベストだったのでないでしょうか。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転され、今年はSP2位から宮原知子を逆転しています。

濱田美栄コーチ、そして選手としては悔しいでしょうが、私は同門としては悪い決着でなかったと思います。
宮原知子が日本女王、紀平梨花が世界女王になると理想的と考えていましたので、ほっとしました。

私は紀平梨花も宮原知子もパーフェクトな出来だったと思いません。
結果から眺めれば、紀平梨花はFSで 160点が必要でした。
(スケート靴をかすかにかばいながら滑っているようで、ダイナミックなスケーティングとはいえません。)

格闘技でないのですが、三原舞依を含めた上位4選手の力勝負は素晴らしかった。

◆書き加え(12月24日)

全日本フィギュア2018女子シングル結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
5位 樋口新葉(21番滑走)
   197.63点(125.00点 59.78点 66.22点 1.00点 72.63点)
6位 山下真瑚(17番滑走)
   197.14点(134.20点 69.29点 64.91点 0.00点 62.94点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花、中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織という関西に練習拠点を置く4選手の戦いになりました。
坂本花織がSPでもFSでも、そしてジャンプなどの技術点でも表現などの演技点でも他の選手を圧倒しました。
とくに最終滑走のFSは出色の出来栄えです。
自らの潜在力を開花させました。

今年の全日本選手権では三原舞依が出した高得点に刺激され、坂本花織がさらに高得点を叩き出しています。
坂本花織の初制覇は、三原舞依の存在も大きかったと考えます。

また、紀平梨花の持つ優れた才能と精神力を改めて感じさせられました。
シニア1年目です。
ただし、FSでトリプルアクセルを2本決めていますが、スケート靴のことがいくらか意識にあるせいか、本来のスケーティングは見られませんでした。
それを土台とした演技点も伸びませんでした。
(ここまでよくぞ立て直したとは思っています。)

日本で開催される世界選手権2019の代表は坂本花織、紀平梨花、宮原知子ですんなりと決まりです。
私としては三原舞依にも行ってほしいのですが、最大3枠ですから致し方ありません。

見応えが凄かった。
選手の皆さん、ありがとう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月17日「全日本フィギュア選手権2018女子シングル優勝・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月15日「紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ」はこちら。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

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紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力

紀平梨花の魅力が引き立つ曲調と振付
リンクに吹き荒れる美しい躍動感
ザギトワと比べてGOEと演技点が低すぎ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル、フリースケーティング(FS)。
紀平梨花の滑りは豊かな才能に恵まれた超新星の誕生を鮮明に印象づけるものでした。

紀平梨花の3回転半、濱田美栄の0回転

NHKの映像(動画)は繰り返して見ても飽きません。
魂を揺さぶられるような感動を覚えます。
紀平梨花の演技を見守った濱田美栄コーチの細い目が潤んでいるようでした。
(紀平梨花が単独のトリプルアクセルを決めると同時に濱田美栄コーチも0回転ジャンプをきれいに決めています。)

流れるようなナチュラルなスケーティング

力感、スピード、ダイナミズム、のびやかさ、しなやかさ、躍動、生命力・・・。
紀平梨花は体幹が強いのでしょう、全身が一本(一枚)のバネです。
それが、流れるようなナチュラルなスケーティングを支えています。

FSは地球の誕生をテーマとしたジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」です。
(Jennifer Thomas「A Beautiful Storm」。)
曲調がよくマッチし、しかも振付がシンプルで大きく、どこかユーモラスな要素も織り込まれています。
紀平梨花の身体能力の高さを際立たせるとともに魅力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花がリンクで放つオーラがまぶしい

彼女はひたむきで着実な努力を重んじる濱田美栄コーチの門下生であり、全日本選手権4連覇を遂げた「練習の虫」宮原知子と身近に接しています。
紀平梨花も頑張り屋ということは承知していますが、それでも最後の最後は才能が決め手になるということを、この選手の滑りを見て改めて思いました。

この選手がリンクで放つ輝きはまぶしい。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

(2018年11月30日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「RIKA劇場」など海外メディアも絶賛

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル、ショートプログラム(SP)。
海外メディアが紀平梨花の圧巻の舞いに絶賛の声を送りました。
「RIKA劇場」「ショーの主役を盗んだ」「完全無欠」など、大興奮とともに伝えています。

ドビュッシー「月の光」の調べに合わせて滑り出し、冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めると波に乗りました。
3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを決めています。

演技全体から立ち昇るかのような質感!

優雅な情感も込められ、演技全体から立ち昇るかのような質感が素晴らしい。
観客席では日の丸が掲げられ、割れんばかりの大歓声と拍手が起こりました。
アリーナ・ザギトワが「ロステレコム杯」で記録した 80.78点を上回る世界最高得点を叩き出しました。

FSでトリプルアクセルを2度跳ぶ予定です。
私は 230点を余裕で超えると思っていましたが、 240点に届きそうな勢いを感じます。

◆書き加え(12月8日)

GPファイナルはFS2本で 240点超え

紀平梨花はSPとFSの中間日の公式練習で本番衣装を着て調整に当たりました。
トリプルアクセルに10度挑みました。
最初の1本で転倒しましたが、それ以降は9本連続で着氷し、好調を維持しています。
練習とはいえ、手応えをつかんでいます。

主要大会のSPでは今シーズンで初めてトリプルアクセルを決めました。
FSでは、会場を熱狂させたNHK杯を上回る滑りを見せてくれることでしょう。
私は2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムを予定どおりこなせば 160点超えもあると考えており、そうなるとやはり合計 240点超えです。

紀平梨花は表現力でもザギトワより優れる

紀平梨花は試合ごとに表現力が増し、演技構成点(PCS)が伸びています。
最初から最後まで途切れない滑りと動きが心地よく、ジャンプはもちろんステップやスピンが見事に融和しています。
私は今大会のSPでもアリーナ・ザギトワより優れると思いました。
(6選手で一番です。)
また、紀平梨花の高難度ジャンプのGOEが低いと感じました。

紀平梨花の 82.51点が低すぎるか、アリーナ・ザギトワの 77.93点が高すぎるかどちらかです。
おそらくオリンピックの金メダリストということで採点がちょっと甘くなっています。

二人の演技の「完成度」はだいぶ違いますので、採点ルール改定の趣旨をきちんと反映するならば、点差がもっと開かないとおかしい。

◆書き加え(12月9日)

気負いのない清々しい芸術性が素晴らしい

濱田美栄コーチはSPで紀平梨花をリンクに送り出す際に「トリプルアクセルだけじゃない。ほかもうまくなっている」と声をかけたそうです。
選手の緊張と不安を和らげながら自信を持たせており、さすがです。
しかし、私はごく短期間で著しく実力を高めたと思います。
とくに表現面の洗練度に目を見張ります。
この選手は気負いのない清々しい「芸術性」が素晴らしい。

GPシリーズ2戦からGPファイナルSPまでを振り返ると、紀平梨花が負ける要素が見つかりません。
それでも、心身のかすかな変化で演技、なかでも高難度ジャンプが壊れます。
本番では何が起こるか分かりませんし、フィギュアスケートの魅力でもあります。

ただいま午前1時半を回っています。
日本時間の朝にFSが行われはずで、数時間後に結果が出ます。
はたしてどうなるでしょう。
私の祈りが現地に届きますように・・・。

◆書き加え(12月9日)

シニア1年目GPファイナルは余裕の勝利

おめでとう、紀平梨花!
2005年の浅田真央以来13年振りとなるシニアデビューシーズンGPファイナルで優勝を飾りました。
また、日本勢としては2013年の浅田真央以来5年振りとなるGPファイナル優勝を飾りました。
FSも1位の150.61点、合計233.12点でした。

本人は試合後の会見で「緊張していなかった」と語っています。
どうでしょう、私は演技全体にいくらか硬さを感じました。

しかし、4番滑走のアリーナ・ザギトワの得点が伸び悩みましたので、たいしたプレッシャーはかかりませんでした。
(多少のミスを犯したところで負けることはありません。)
この選手は頭がとてもいい。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

それと、演技中も恐ろしく冷静です。
冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションで両手をつき、単発に留まりました。
しかも、回転不足(ダウングレード判定)で減点です。
最悪の出だしにも紀平梨花は慌てることなく失点をリカバーしていきました。
(私の勝手な推測ですが、リカバーできるように紀平梨花と名づけられたはずです。)
NHK杯のFSに及びませんが、 150点台はまあまあかな。
伸び代が相当あります。

「楽勝」というと語弊がありますが、世界選手権では 240点台に確実に乗せます。

◆書き加え(12月9日)

作曲者が紀平梨花の世界一美しい嵐に感謝

紀平梨花が「ビューティフル・ストーム」のピアノの調べに乗せ、世界一美しいスケーティングで世界中のファンを魅了しました。
16歳とは思えない表現力と芸術性を備えています。
それは意図するというよりも、筋肉と対話する内面の発露です。
だから、とてもナチュラルなのです。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

「私の音楽を見事に表現してくれた」と作曲者のジェニファー・トーマスが称賛しました。
この女性ピアニストは、最新アルバム「The Fire Within」がビルボードのクラシックアルバム部門で発売1週目にベスト3に入った人気アーティストだそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

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紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点

紀平梨花はメンタルの強さで重圧と緊張を克服
GOEの大きさでアリーナ・ザギトワを圧倒
GPファイナルも世界選手権も制覇か

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングルのショートプログラム(SP)。

紀平梨花はドビュッシー「月の光」。
ルール改定後の世界最高得点となる 82.51点を叩き出し、首位で発進しています。
衝撃的なGPファイナルデビューを飾りましたが、あっさりという印象です。

冒頭のトリプルアクセルを完璧に決めました。
続く3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションをきれいに着氷しました。
後半の3回転ルッツもきれいに着氷しました。

3本のジャンプのGOE(出来栄え点)は順に2.51点、1.74点、2.36点です。
あくまでも予想ですが、これからは「ミス・ジー・オー・イー」と呼ばれるはずです。
会心の演技に笑顔とともにガッツポーズが飛び出しました。

大きな意味でのスケーティングの「質」が素晴らしく、ナチュラルでありながら強さと切れがあります。
のびやかでしなやかで、私はとてもエクセレントでビューティフルだと思います。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)では感動に震えてしまいました。

演技点5項目の合計は 35.15点。
アリーナ・ザギトワの 35.83点とほぼ互角に渡り合っています。
ちなみに私はアリーナ・ザギトワより低いのが腑に落ちません。
互いにパーフェクトに滑ればという前提ですが、少なくともFSでは紀平梨花のほうが上だと思います。
「ビューティフル・ストーム」は曲調も振付も彼女の持ち味にマッチしています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花はフライングシットスピンがレベル2に留まりました。
FSではスピンもステップもレベル4をそろえるはずです。

私がもっとも感心したのは、紀平梨花に「気負い」がまるで感じられないことでした。
落ち着き払っていました。
紀平梨花は「ポスト浅田真央」として大きな期待がかかっていました。
しかし、そうした重圧と緊張を克服して試合に臨んでいます。
「メンタル」がとても強いです。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

紀平梨花は「驚いた。こんなに高い得点になるなんて想像もしていなかった」と語っています。
キス・アンド・クライで切れ長の目が真ん丸になりました。
しかし、その後の会見で恐ろしく冷静に語っています。
「これからジャッジスコアなどで確認し、FSの伸び代を探っていきたい」。
超冷静です。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

昨年女王のアリーナ・ザギトワが 77.93点で4.58点差の2位につけています。
が、私はFSでさらに点差が開くと思っています。
おそらく 240点を超えます。
いや 240点台半ばに迫るかもしれません。

シニア1年目でGPファイナルを制した日本勢は2005年の浅田真央だけです。
日本勢の優勝も2013年の浅田真央が最後です。
FSで女子シングルに待望のニューヒロインが誕生します。
世界選手権2019も紀平梨花が当然のように制するでしょう。

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◆書き加え(12月7日)

いつ書いたか記憶が曖昧ですが、こんな記事がありましたのでアップします。
3日ほど前でしょうか?

GPファイナルはロシア勢3選手と日本勢3選手が激突します。
優勝候補の筆頭は実績を踏まえれば平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワです。
が、高難度ジャンプが不安定になり、オリンピックシーズンの盤石の強さが失われました。

彼女を脅かす存在は同じ16歳、GPシリーズ初参戦で連勝を飾った紀平梨花です。
ミスが出ましたが、潜在力と得点力の高さを強烈に印象づけました。
SPとFSでパーフェクトに滑るなら 230点を余裕で超えられます。

ロシアメディアがアリーナ・ザギトワの対抗馬に紀平梨花の名前を挙げています。
(二人は馬でありません。)
しかし、母国でさえも本命に紀平梨花を押す声も少なくありません。
世界最高の基礎点を持つうえ、GOE(出来栄え点)で稼げるからです。
私は秋田犬「マサル」の肉球パワーを借りても紀平梨花を上回れないと考えています。

紀平梨花はアリーナ・ザギトワと同じ2002年生まれですが、彼女より誕生日が2か月ほど遅かったために平昌五輪の出場資格を満たせませんでした。
ちなみに、代表最終選考会を兼ねた全日本選手権で3位に食い込んでいます。

GPファイナルはジュニア1勝1敗で迎えるシニア初対決です。
紀平梨花の優勝はSP冒頭で跳ぶ、代名詞のトリプルアクセルにかかっているといえます。
実は、紀平梨花がクリーンに跳んだのは、第4戦「NHK杯」FSの2本だけでした。
時差ぼけの影響で感覚が狂うことを避けるため、早めに現地入りしてコンディションを整えているようです。

GPファイナルは一騎打ち、 230点台の争いです。
しかし、2選手にミスが出て 220点台半ばの戦いになれば宮原知子に初優勝の目が出てきます。
ただし、演技全体の安定感が崩れないとしてもエッジエラーや回転不足の判定を受けるとその水準に届きません。

◆書き加え(12月8日)

紀平梨花は女王なのだから、「フィニッシュポーズ」をしっかり止めてください。
会心の演技で笑顔とガッツポーズが飛び出してしまう心情は分かりますが、こちらが感動の余韻に浸る「間」を与えてほしい。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

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⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

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紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決

GPファイナルは事実上の一騎打ち
紀平梨花が浅田真央以来の優勝を飾る

フィギュアスケート女子シングルはロシア勢の覇権が崩れそうです。
その舞台となるのがカナダ・バンクーバーで行われるグランプリ(GP)ファイナル2018です。
GPシリーズ上位6選手を日本とロシアが半数ずつ分け合いました。
したがって、激突の構図になります。

優勝候補の筆頭は期待の新星、紀平梨花です。
GPファイナルは16歳の同い年、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちでしょうか。
(もしも二人に割って入るとしたら 220点台後半の得点もありうる宮原知子しか見つかりません。)

アリーナ・ザギトワは今シーズン、「ネーベルホルン杯」で世界最高得点238.43点を記録しました。
それに続くのは紀平梨花がGPシリーズ第4戦「NHK杯」で記録した224.31点です。
ネーベルホルン杯の点数はISU(国際スケート連盟)公認とはいえ、GPシリーズの点数と同列で比べられません。

紀平梨花もこんなに早くぶつかるとは想定していなかったでしょう。
二人はジュニア時代に2度同じ大会に出ています。
女子世界7人目の3回転半ジャンパーとなった大会では紀平梨花が1位、アリーナ・ザギトワが3位でした。
トリプルアクセルで転倒した大会では紀平梨花が4位、アリーナ・ザギトワが1位でした。

この大会が2年ぶり3度目の直接対決となります。
(格闘技でないので「競演」と呼ぶべきでしょうか。)
私は2013年の浅田真央以来となるGPファイナル優勝を飾ると思います。
それはアリーナ・ザギトワの調子というより、紀平梨花の出来にかかっています。
つまり、この選手はミスなく滑れば勝てるのです。
(さらに、世界選手権で優勝を飾るかもしれません。)

紀平梨花は高難度ジャンプを中心とした「技術点」が突出して高い。
表現を評価する「演技構成点」もたいして劣っていません。
ベースとなる「スケーティング」のクオリティが高く、すべての要素でしっかりとGOE(出来栄え点)を稼げます。
スピンもステップも滅多に取りこぼしません。
シニア1年目の勢いもあり、GPファイナルでは得点を相当伸ばします。
私は 230点を大きく超えると予想します。

紀平梨花は第6戦「フランス杯」ではGPファイナル進出を第一にしました。
突然スポットライトを浴び、緊張も高まったせいでしょう。
ショートプログラム(SP)ではトリプルアクセルが0点になりました。
フリースケーティング(FS)ではトリプルアクセルに頼らず、ジャンプの難度を落として無難にまとめました。
調子が悪いなりに可能なかぎりの点数を引き出し、NHK杯に続く連勝を飾りました。
1シーズンでのGP2勝(ファイナルを除く)は、日本女子で2013年浅田真央以来5年ぶりの快挙です。
濱田美栄コーチは「底力がついてきた」と目を細めました。
紀平梨花も貴重な経験を積み、大きな自信を得たことでしょう。
GPファイナルまでにトリプルアクセルの安定性と成功率を高められるはずです。

ある意味で幸いだったのはフランス杯が不完全燃焼に終わったことです。
したがって、紀平梨花自身は「チャレンジャー」という気持ちでGPファイナルに入っていけます。
失うものはないと考えられるなら、思い切って滑ることができます。
国際大会では先輩の宮原知子がいることも心強いはずです。
平昌五輪代表を結果としてアシストした坂本花織を含む日本勢で連帯感が生まれるかもしれません。

⇒2017年12月24日「坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈れ」はこちら。

やはり紀平梨花が高得点を叩き出しそうな環境が整っています。
シニア1年目、GPファイナル2005で浅田真央が叶えた勝利の再現が見られそうです。
どうか頑張ってほしい。

(2018年11月29日執筆)

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◆書き加え(12月5日)

余談になりますが、ウェブで興味深い情報を見つけました。
ほんのわずかでもバランスが悪いとトリプルアクセルは回転軸がぶれ、着地が難しくなるようです。
紀平梨花は新衣装を着て、その場で幾度かジャンプを繰り返し、左右などのバランスを調整してもらっています。
信じられないくらい繊細なのですね。
十代半ばを過ぎた選手が体形変化や体重増加で高難度ジャンプを跳べなくなるというのも頷けます。

◆書き加え(12月6日)

現地でも二人のシニア初対決に関心が高まっています。
アリーナ・ザギトワが紀平梨花について「トリプルアクセルで私が成長するように刺激を与えてくれている」と語っています。
自分にない武器を持つ紀平梨花にリスペクトの念を抱いているようです。

◆書き加え(12月7日)

紀平梨花がSPを午後に控えた30分ほどの公式練習でトリプルアクセル7本を跳び、6本を決めました。
「月の光」をかけての通しではトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、3回転ルッツの3本のジャンプをすべて決めました。

GPファイナル連覇を目指すアリーナ・ザギトワは3回転ルッツ−3回転ループのコンビネーションを決めており、安定感は見られるようです。

◆書き加え(12月7日)

SP。
紀平梨花は直前にエリザベータ・トゥクタミシュワが滑っています。
冒頭のトリプルアクセルは何とか跳び、転倒をこらえています。
緊張からか動きが重いように感じました。

3番滑走の紀平梨花は落ち着いて滑りました。
重圧と緊張は大変だったと思いますが、女王の雰囲気さえ漂います。
私には自信に裏打ちされた余裕に映りました。
破綻なく滑り終え、笑顔とともにガッツポーズが出ました。
キス・アンド・クライで82点超えという高得点を確認し、目を丸くしました。
お化けといえます。

FSをパーフェクトに滑れば、 240点に届くでしょう。

◆書き加え(12月7日)

たったいまSPが終わりました。

6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはかなりのプレッシャーがかかったはずです。
それと体がずいぶん大きくなって、スケーティングもジャンプも昨シーズンの軽やかさがあまり感じられなくなりました。
78点に届かず、表情が冴えませんでした。

GPファイナル女子シングルは前年こそアリーナ・ザギトワが2位から逆転優勝を収めました。
しかし、2010年から2016年の7大会連続でSP1位の選手がリードを保って逃げ切っています。
紀平梨花の優勝にはSP冒頭のトリプルアクセルを決めることが条件でした。

2005年の浅田真央以来、日本女子13年振りとなるシニア1年目での頂点を目指します。
私はいけると思います。

◆書き加え(12月7日)

FSの滑走順が決まり、SP6位の宮原知子は2番、4位の坂本花織は3番、2位のアリーナ・ザギトワは4番、1位の紀平梨花は6番でした。

この大会は紀平梨花のために開催されているようです。
最終滑走で「ビューティフル・ストーム」を滑ります。
びしっと締めてくれるでしょう。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

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紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか

優勝の決め手はコンディションづくり
「時差に負けてはザギトワに勝てない」

シニアデビューながらフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」と第6戦(最終戦)「フランス杯」で連勝を飾った紀平梨花。
しかし、フランス杯で満足な演技を行えませんでした。
フリースケーティング(FS)当日朝の公式練習では絶好調だったのに9時間後の本番ではコンディションが急降下しました。
時差ぼけを解消しようと昼寝を試みましたが、体は寝ていても頭は起きた状態で疲れが抜けません。
ジャンプ構成を急きょ落としてしのぎました。

この苦い経験を踏まえ、紀平梨花は12月6〜8日にカナダ・バンクーバーで行われるGPファイナル2018への対策を徹底させます。
日本とは17時間という時差があり、昼夜がおおよそ逆転します。
「なるべく遅く寝て、遅く起きる」と語りました。
ホテルに備えつけのタオルで枕の高さを調整するなど、睡眠の改善にも努めます。
さらに、夜行われる試合には昼寝をきちんと取ります。
また、フランス杯より現地入りを1日早めて体を慣らし、時差ぼけを和らげます。

GPシリーズ上位6選手が出場するGPファイナルはベストコンディションで臨まなければなりません。
なかでも紀平梨花がもっとも意識するのは自分とともにGPシリーズ連勝を飾ったロシアのアリーナ・ザギトワです。
同い年の16歳は平昌五輪で金メダルに輝きました。
シニアデビューシーズンに世界のトップに上り詰めた女王に強烈な刺激を受けたはずです。
本人はまだアリーナ・ザギトワに得点で並んでいないと語っていますが、それは謙遜でしょう。
(おそらく「ネーベルホルン杯」の世界最高得点を指しています。)

二人はGPシリーズで初対決となります。
ジュニア時代は1勝1敗でした。
この勝敗を分けたのが「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の成否でした。
何のことはない、紀平梨花がトリプルアクセルをクリーンに決めるとアリーナ・ザギトワは敵わないのです。

そして、この高難度ジャンプはちょっとした心身の変化で跳べなくなります。
踏み切りや空中姿勢、着氷が乱れ、回転不足や転倒につながります。
トリプルアクセルと長く向き合ってきた紀平梨花は十分に心得ています。
万全なコンディションづくりが成功の決め手なのです。

紀平梨花が「時差に負けてはザギトワに勝てない」と言ったかどうかは分かりません。
が、明らかに初出場のGPファイナルでの勝利を狙っています。
むろん心がけるのはショートプログラム(SP)とFSでノーミスの演技を行うこと。
ならば得点、したがって順位はついてくると腹を括っています。
私もそう思います。

GPファイナルは事実上の一騎打ちです。
紀平梨花は女王との直接対決でどのような演技を見せてくれるでしょう。
私はとても楽しみです。

紀平梨花は今シーズンで一番のブレークを果たしつつあります。
数日後、日本女子に世界のスーパーヒロインが誕生します。

(2018年11月29日執筆)

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◆書き加え(12月5日)

米国メディアはアリーナ・ザギトワを本命としながらも盤石でないと予想しています。
GPシリーズ2戦でジャンプを決められずに苦しんでいました。
最大のライバルにシニア1年目の紀平梨花を挙げています。
どちらがシニア初対決を制するのかに関心を寄せています。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はバンクーバー郊外のリンクで午前と夕方の2度にわたり練習を行いました。
トリプルアクセルを28本跳び、21本決めています。
成功率は75%と、まずまずです。
高さと幅があり、ランディングも美しかったようです。
トリプルアクセル−3回転トウループ−2回転トウループの3連続ジャンプを決める余裕もありました。

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3戦を終えています。
しかし、SPで1度も成功していません。
アリーナ・ザギトワとの自己最高得点の差はおもにSPによります。

◆書き加え(12月7日)

先ほどSPが終わりました。

1位 紀平梨花(3番滑走)
   82.51(47.36 35.15 0.00)
2位 アリーナ・ザギトワ(6番滑走)
   77.93(42.10 35.83 0.00)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ(2番滑走)
   70.65(38.25 32.40 0.00)
4位 坂本花織(5番滑走)
   70.23(37.23 33.00 0.00)
5位 ソフィア・サモドゥロワ(1番滑走)
   68.24(37.12 31.12 0.00)
6位 宮原知子(4番滑走)
   67.52(32.58 34.94 0.00)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

紀平梨花はナチュラルに滑りました。
3番滑走の宮原知子は直前に紀平梨花がお化けのような点数を叩き出したので滑りにくかったことでしょう。
6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワはプレッシャーがかかったことでしょう。

◆書き加え(12月9日)

先ほどFSが終わりました。

紀平梨花が合計233.12点で初出場初優勝の快挙を成し遂げています。
アリーナ・ザギトワは合計226.53点で2位に留まりました。
SP4位の坂本花織はもちろん、6位の宮原知子も3位と3.13点差につけていましたが、表彰台に届きませんでした。

1位 紀平梨花
   233.12(150.61 78.21 72.40 0.00 82.51)
2位 アリーナ・ザギトワ
   226.53(148.60 75.90 72.70 0.00 77.93)
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ
   215.32(144.67 78.06 66.61 0.00 70.65)
4位 坂本花織
   211.68(141.45 74.45 68.00 1.00 70.23)
5位 ソフィア・サモドゥロワ
   204.33(136.09 72.82 63.27 0.00 68.24)
6位 宮原知子
   201.31(133.79 64.23 69.56 0.00 67.52)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

大会を盛り上げてくれた6選手に拍手を送ります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

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紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由

努力の天才・宮原知子を手本にしてきた
豊富な練習と反省のメモで修正能力を培う

シニア1年目でブレークを果たしたフィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
生まれながらにして身体能力や運動神経に恵まれていたのは確かですが、それだけではありません。
初参戦のGPシリーズでの大躍進を裏づけるだけの理由があります。

第1に、通学の必要のないインターネットの通信高校(N高)に進みました。
「人生をかけてスケートをやっている」。
競技に打ち込める環境を最優先しました。
紀平梨花は濱田美栄コーチのもとで「努力の天才」と評される日本女子エースの宮原知子を手本にし、練習に励んできました。

第2に、ジュニア時代から練習や試合の反省を携帯電話のメモ帳に書き留めています。
日本女子の武器となってきた「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」に注目が集まりがちです。
得点力の大きい高難度ジャンプが強みであるのも確かです。
しかし、紀平梨花はスケーティング、ステップやスピンなど、どの要素でも弱点がありません。

第3に、ジュニア時代からダンススクールで揉まれました。
芸能界へのデビューを目指す生徒のなかで「表現力」を身につけてきました。
紀平梨花は発展途上とはいえ、演技構成点も高い。
地球の誕生をテーマとしたフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は鳥肌が立つほどの美しさです。



GPシリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」では直前の6分間練習で調子が急降下していました。
冒頭のトリプルアクセルは何とかこらえましたが、筋肉が悲鳴を上げたそうです。
(私が動画を見ると、かすかに筋肉の叫び声が聞こえてきました。)
次のコンビネーションのトリプルアクセルをためらわずダブルアクセルに変えました。
最大の武器を捨て、他の要素を完璧に演じると割り切りました。
脚に力が入らない状態でも精一杯の得点を引き出しました。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

結局、トリプルアクセルはショートプログラム(SP)とFSで成功がゼロでしたが、それでも勝利を収めています。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」に続くフランス杯での逆転劇は偶然や幸運でありません。
追い詰められた状態での冷静さ、演技途中の修正能力は先に述べた豊富な練習とメモによる振り返りによっても培われました。

紀平梨花は濱田美栄コーチによれば、かつては報道陣のカメラやシャッター音に集中力を遮られるほど神経質だったようです。
技術を習得しても、実力を養成しても、それを生かせるメンタル(精神)面の安定がないと本番の演技、したがって得点に結びつけられません。

紀平梨花はコンディションの変動にもあたふたしなくなっており、GPファイナルの大舞台でもしっかりと結果を残してくれると思います。

(2018年11月29日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

紀平梨花がバンクーバー郊外のリンクで90分ほどの練習を行っています。
トリプルアクセルを14度着氷しています。
さらに、トリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションを着氷しています。
調子はかなりよさそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

⇒2018年12月3日「フィギュアGPファイナル2018優勝予想・順位予想」はこちら。

⇒2018年12月2日「紀平梨花、全日本選手権2018で宮原知子へ恩返し」はこちら。

⇒2018年12月1日「紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか」はこちら。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

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紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧

紀平梨花と浅田真央を比較する
スケーティングの才能は紀平梨花が上

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
男女を通じて日本勢初となるGP初出場初優勝を成し遂げた第4戦「NHK杯」に続き、第6戦「フランス杯」で2連勝を飾りました。
2005年の浅田真央らと並ぶGPデビューシーズンでのGPファイナル進出を決めています。
「やっと正真正銘のポスト浅田真央が現れた」と小躍りして喜んだのが日本スケート連盟です。

フィギュアスケートはゴールデンタイムでしばしば放送されますが、テレビ視聴率を左右するのがスーパースターの出場です。
それにより番組のスポンサー収入がまったく違ってきます。
浅田真央が2014年に休養、2017年に引退して以降、女子フィギュアは人気が低下し、日本スケート連盟は収入が激減しました。
(これには大会収入なども含まれます。)
イチローや中田英寿の絶頂期に引けを取らない羽生結弦が人気を下支えしていますが、選手生命に関わるけがが相次ぎ、現役引退のカウントダウンが始まっています。
日本スケート連盟がニューヒロインの紀平梨花に寄せる期待は大きく、屋台骨を背負ってほしいというのが本音でしょう。

紀平梨花はルックスもスタイルもきれいです。
真面目で練習熱心なところも、若い頃の浅田真央を彷彿とさせます。
しかも、紀平梨花は浅田真央の代名詞、日本女子の伝家の宝刀「トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)」の使い手です。
紀平梨花が「ポスト浅田真央」として注目を集め、二人が比較されるのは必然といえます。

では、16歳の時点における実力はどちらが上なのでしょう。
いつも手厳しい濱田美栄コーチが「ジャンプもスケートもすべてを兼ね備えており、能力は高い」と称賛しています。
トリプルアクセルの成功率は当時の浅田真央が高かったが、ステップやスピンの技術は紀平梨花が高いと考える関係者も多いようです。
また、紀平梨花はトリプルアクセルをコンビネーションにできます。
さらに、練習では4回転ジャンプを跳んでいます。

当時の浅田真央は同じリズムでしか跳べなかったので、高難度ジャンプにミスが出るとそのまま崩れることがありました。
しかし、紀平梨花は冷静にコンディションをつかみ、プログラム(ジャンプ構成)を変えられます。
そうした柔軟性では紀平梨花が優れていると思います。

ジュニア時代の実績では浅田真央が断然勝りますが、ポテンシャルを考慮すれば紀平梨花はほぼ同等なのではないでしょうか。
スケーティングの才能に限れば、浅田真央を上回るという印象を受けました。
演技全体を支配する(貫く)ナチュラルでしなやかな感性が素晴らしく、クオリティが際立ちます。

(このブログで浅田真央を数え切れないほど取り上げましたが、存在そのものに計り知れない魅力があったのだと考えています。)

2013年2月23日「浅田真央は何もしないほど美しい」はこちら。
得点にとらわれる人にその美しさは分かりません。

2016年12月15日「愛する浅田真央へ」はこちら。
あなたは勝たなくていい唯一の選手です。

2005年の浅田真央はGPファイナルを制しました。
ロシアのアリーナ・ザギトワが出場しますので紀平梨花が浅田真央と肩を並べるのは大変ですが、絶対にムリなどと思いません。
一気にスターダムに駆け上がる可能性はあります。

紀平梨花が2022年北京五輪で金メダルを獲得するには、競技生活に専念できる環境を支えてくれるスポンサーの存在が不可欠です。
そのためにも今シーズンは好成績を残さなくてなりません。
紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧は半端でありませんが、それを克服した先に眩いほどの未来が開けます。

(2018年11月28日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月5日)

浅田真央は日本の女子フィギュアスケーターとしては身長が高いということは知っていました。
ウィキペディアによれば「 163僉廚任后

紀平梨花はテレビ画面を通じた印象では 157〜 158僂任后
ところが、実際は「 154僉廚靴ありません。
16歳、高校1年の成長期なので、もうちょっと伸びているのでしょうか。
それとも四肢が長く、動きが伸びやかで、スケーティングがダイナミックで流れるようなので大きく感じるのでしょうか。
ジャンプの高さと幅もあります。

ちなみに宮原知子は「 152僉廚任后
紀平梨花とたいして違わないことになります。
私は意外に思いました。

◆書き加え(12月6日)

紀平梨花はシニアデビューの今シーズンに3試合を終えました。
目覚ましい活躍を見せていますが、SPでトリプルアクセルを1度も決めていません。
(西日本選手権は含めません。)
バンクーバー郊外で練習を行い、計28回のうち21回を着氷しました。
まあまあの成功率です。

GPファイナルでの優勝のカギはSP冒頭のトリプルアクセルにかかっています。
これに成功すれば乗っていけますし、FSへいい流れをつくれます。
シニア1年目でGPファイナルを制した日本人は浅田真央のほかにいません。
それはまた2013年の浅田真央以来5年振りとなる日本勢の優勝を意味します。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

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紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか

体形変化と体重増加に直面する16歳
が、紀平梨花はモノが違う

フィギュアスケート女子シングル、米国のアシュリー・ワグナーが紀平梨花の2022年北京五輪における金メダル獲得に太鼓判を押したという情報をウェブで見つけました。
ツイッターを更新し、「リカがオリンピックチャンピオンになる。いまから言っておきます」と予言しました。
私みたいなド素人と違い、彼女は豊富な経験を持つベテラン選手ですので、見る目は確かでしょう。

シニアデビューにもかかわらず、フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第4戦「NHK杯」と第6戦「フランス杯」で連続優勝を成し遂げた見事な滑りを見れば、私だってそう思います。
前者では爆発力を、後者では冷静さを感じました。
この選手は強いだけでなく賢い。
2006年トリノ五輪の荒川静香に続く、日本女子2人目の快挙が楽しみになります。

紀平梨花は現時点で限られた選手しか決められないトリプルアクセル(3回転半)を武器としていますが、表現も含めた総合力で戦えます。
しかし、採点ルールの改定後でも高難度ジャンプが得点に占める比重は依然として大きい。

紀平梨花は16歳の高校1年生であり、女性特有の体形変化や体重増加が顕著に現れる時期に差しかかっています。
その度合いも時期も個人差が大きいはずです。

影響を受けない選手もむろんいます。
例えば、宮原知子は4年連続で全日本選手権を制しており、しかも年々着実に成長を遂げています。
しかし、高難度ジャンプが跳べなくなる選手、高難度ジャンプを跳びにくくなる選手もいます。
例えば、浅田真央はジュニア時代のように軽々、くるくると回れなくなりました。

ロシア勢のオリンピックでの活躍を眺めれば察しがつきますが、中学生から高校1年生くらいがもっともジャンプで点数を稼ぎやすい。
率直に言えば、成長期に入る前の15〜16歳の選手に勝たせようとしています。
(この国の選手寿命は極端に短い。)

紀平梨花は体幹がとても強いので、ちょっとした体形変化ならおそらく乗り越えます。
なかでもNHK杯のフリースケーティング(FS)で見せた圧巻の滑りを磨いていけるという前提に立てば、北京五輪で金メダルをつかめそうです。
この選手は「才能」にも恵まれています。
努力だけであのスケーティングを身につけるのはムリです。

シニア1年目の紀平梨花には「勢い」を感じます。
が、目覚ましい活躍を来シーズン以降も続けられるかどうかは予想がつきません。
私はシニア2年目、3年目の失速を見てきました。

それは承知のうえで、紀平梨花にはオリンピックで表彰台の真ん中に立つのにふさわしい「輝き」が備わっていると思います。
ストレートな言い方になりますが、この選手はモノが違う。

(2018年11月28日執筆)

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⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

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紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能

滑りも動きも強いだけでなくナチュラル
優れた技術と表現を支える身体能力

オリンピックシーズン後のフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの女子シングル。
6試合(大会)を通じて私が一番印象に残ったのが、シニアデビューを果たした16歳、高校1年生、紀平梨花でした。
第4戦「NHK杯」も第6戦(最終戦)「フランス杯」も彼女のために開催されたと思うほどです。

元も子もないようなことを言いますし、この一言で片づけてはいけないのですが、図抜けた「才能」を持っています。
女子シングルを席巻してきたロシア勢(おもにエテリ・トゥトベリーゼコーチ門下生)と互角に戦える日本選手がついに出現しました。

滑り(スケーティング)も動きも際立ちます。
強い(速い)だけでなく、とてもナチュラルです。
したがって、ジャンプなどの技術だけでなく、表現でも得点を稼げます。
それを支えるのは「身体能力」の高さといえます。

この選手は音を「筋肉」で感じ取り、「筋肉」で再現しているとの印象を受けました。
演技全体が美しく研ぎ澄まされ、存分に堪能することができます。
実際、コメントのなかで筋肉という言葉を用いたことがありました。
おそらく筋肉が発するシグナルにつねに耳を傾けているのでしょう。
あるいは、筋肉とつねに対話をしているのでしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

GPシリーズでの超新星の誕生に、私は心の底からうれしくなりました。



ところで、紀平梨花は第4戦「NHK杯」では果敢に勝ち、第6戦「フランス杯」では慎重に勝っています。
後者はクレバーに勝ったと言い換えられます。
この選手は頭がいいのです。
日本勢で初となるGPシリーズ初出場での2連勝は見事でした。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

しかし、GPシリーズ2戦を冷静に振り替えると気がかりなことがあります。
大きな得点源となり、紀平梨花の最大の武器となる「トリプルアクセル」の成功率が次第に下がっているのです。
GPファイナル進出のかかるフランス杯では、一本もクリーンに跳ぶことができませんでした。
SPはシングルアクセルになり、FSは単独でお手つきになり、コンビネーションでダブルアクセルに変えています。
FS当日の練習では本人が「完璧」という仕上がりでしたから、かならずしも調子を落としているわけではないようです。

これを前向きに考えれば、大幅に得点を伸ばせる余地があるということ。
この選手がSPとFSのプログラムを完璧にこなすと、いったいどれくらいの高得点を叩き出すのでしょう。
それは12月6〜9日に行われるフィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルでの楽しみに取っておきたいと思います。
無敵のロシアのアリーナ・ザギトワを破ってほしい・・・。

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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