コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花才能

紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ

フィギュアに人生すべてを捧げる覚悟
類まれな才能と尽きない魅力が備わる

きのうのブログの続き。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

紀平梨花は私の直観どおり、国際大会6連勝という快進撃を続けました。
そして、シーズンで最重要の世界選手権が迫り、国内外を問わずだれもが紀平梨花を圧倒的な優勝候補と認めるに至りました。

ところが、「世界女王」の称号をつかむどころか、表彰台を逃してしまいました。
フィギュア王国のファンと国民の期待を裏切ることになり、一番つらかったのは本人です。
周囲の落胆の大きさも痛いくらい感じたでしょう。
紀平梨花は今シーズンをいい形で締め括ることができませんでした。

ジャンプ構成の基礎点で下回る事態も

時期はともかくとして、女子シングルも男子シングルに遅れて「4回転ジャンプ競争」の時代を迎えるのは間違いありません。
現実に、来シーズンは4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア選手が複数シニアに上がってきます。
紀平梨花はトリプルアクセルや3回転ジャンプの高難度のコンビネーションをプログラムに組み込むアドバンテージが相対的に弱まります。
ジャンプ構成の基礎点で下回る事態も起こります。

3Aが代名詞に、得点源から得点減へ

また、強さが際立った紀平梨花ですが、今シーズン中盤以降は弱点も露呈しています。
浅田真央ほどのこだわりはなかったはずのトリプルアクセル(3A)が「代名詞」となってしまい、まま得点源から「得点減」に変わりはじめ、彼女を苦しめました。
不安を抱えながら跳んでみたり、わらにもすがる思いで跳んでみたり・・・。
そして、その弱点を克服できず、来シーズンに重すぎる「課題」として持ち越しています。

さらに、個人差はあるにしろ紀平梨花は成長期を迎えます。
フィギュアスケートはわずかに体形が変わるだけでもバランスを保つのが難しくなるようです。
まして紀平梨花はとても繊細な感覚の持ち主です。
この先は不透明であり、女子シングルの新局面への突入も踏まえて考えると、不調に沈むことが絶対にないと言い切れません。

それでも紀平梨花が類まれな才能と尽きない魅力を合わせ持った選手であることは疑いようがなく、私はこれからの活躍をおおいに楽しみにしています。
フィギュアスケート界で長くスーパースターとして君臨すると信じたい。

⇒2019年3月3日「消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり」はこちら。

家族の犠牲なしにトップ選手は育たず

もう一つ、私が感嘆するのが、フィギュアスケートに打ち込む姿から人生のすべてを捧げる覚悟が伝わってくることです。
練習や鍛錬の時間を増やすために通信制私立N高校を選んでいます。
通学の負担、したがって自身の負担を減らす意図があったとしても、競技を最優先した大胆な決断です。

同じ濱田美栄コーチ門下生の白岩優奈がクラウドファンディングを利用して活動資金を調達しています。
フィギュアスケーターが競技生活を続けるには大変な出費が避けられません。
全日本選手権の最終組や主要な国際大会で滑れる選手になるために必要な費用を調べた際に、インターネットで見かけたのは紀平梨花が富裕な家庭で生まれ育ったわけでないという情報でした。
もしそうなら、家族全員の献身的なバックアップが必須となります。

スポーツのなかでも道のりの険しいフィギュアスケートにおいては家族が犠牲にならないとトップ選手は育たないとされています。
それは選手本人がよく分かっていることです。

「私は後戻りできないと思っている」

紀平梨花は「私は後戻りできないと思っている」と語ったことがありました。
この選手はほんわかとし、のほほんとした表情ですが、これはきわめて重い言葉です。
聞きようにより、決意とともに追い詰められた「悲壮感」が伝わってきます。

今シーズンの活躍を経て、16歳の少女のなかで2022年北京五輪の金メダル獲得は夢でなく「使命」に変わっています。
私はそれが叶うよう、気合を入れて応援していきます。

人は皆そうですが、この子はとくに笑顔が似合います。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。

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世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと

トリプルアクセルの得点力に目が眩む
逆転を前提にしたら大舞台で勝てない

紀平梨花が自国開催の世界フィギュアスケート選手権で惨敗を喫しています。
この言葉を4位になった選手に使うのは適切でないかもしれません。
が、今シーズンの国際大会で6戦全勝を記録し、締め括りの試合で圧倒的な優勝候補として名前が挙がっていたにもかかわらず表彰台さえも逃しました。
印象としては惨敗でしょう。

紀平梨花に一番大事なこと。
それはフリースケーティング(FS)最終組の後半3選手のなかで滑ることです。
ショートプログラム(SP)での順位と点差、滑走順を踏まえ、ジャンプ構成を決めます。

最終組の前半、まして最終組の前の組で滑って1位だったといっても、いま一つ説得力に欠けます。
勝利という結果でなく勝ち方という過程(プロセス)を大切にしないと真の世界女王になれません。
追い詰められたFSで開き直り、一か八かでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて勝つという、結果オーライのパターンを捨ててほしい。

紀平梨花が練習で不調だったトリプルアクセルをSPで跳んだのも、FSで何とか引っ繰り返せるという気持ちがどこかにあったからでしょう。
トップクラスの選手が照準を合わせてくる大舞台で逆転を前提にしていたら優勝を収められないことを今回の世界選手権ははっきりと示しています。

微妙なジャンプというなら直前に判断

紀平梨花はトリプルアクセルを跳ぶことの難しさをたびたび語ってきました。
私はそれが嘘と思いません。
自分の調子はもちろん、スケート靴とのマッチング、さらにリンクの状態などにより成功したり失敗したりするようです。

それくらい微妙なジャンプだというなら、なぜ大会前に3本跳ぶなどと公言する必要があるのでしょう。
ライバルに揺さぶりをかけるつもりだったとしても、本番で変更するのは自由のはずです。
SPもFSもコンディションや試合展開を踏まえ、直前に判断するといえば済みます。

どうして自分をわざわざ精神的に追い詰め、冷静な判断力を奪ってしまうのか不可解です。
それに、緊張でがちがちになると、持ち前のナチュラルでダイナミックなスケーティングの魅力も薄れます。
出来栄え点(GOE)も演技構成点(PCS)も伸ばせません。

世界選手権では自ら「負の悪循環」をつくっており、不本意な成績で終わっています。
結果として、熱心に応援してくれたファンの期待にも応えられませんでした。

紀平梨花はSP対策を勘違いしている

紀平梨花はシーズン後半から「SP対策」の重要性をたびたび口にしてきました。
しかし、SP対策の「意味」を勘違いしています。
トリプルアクセルをきれいに決めることに心を奪われています。
それに越したことはありませんが、最終的な目標はSPとFSを滑って勝利を収めることです。

紀平梨花において、SP対策とは好位置につけること。
「最後の3選手のなかで滑るにはどうするか」と考えてほしい。
大舞台になるほど神経戦であり、とてもデリケートなフィギュアスケートはちょっとしたプレッシャーでジャンプが乱れます。
私がフィギュアスケートに惹かれる理由の一つは、エレガントなスポーツでありながら倒すか倒されるかという格闘技の要素が感じられるからです。

SPで数点差につけることがFSでジャンプ構成の基礎点が一番高いプログラムを滑る紀平梨花にとり最良の戦略(作戦)でした。
(来シーズンにトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳ぶ選手が現れると状況は変わってきます。)

そもそもトリプルアクセルを跳ぶために大会に出るわけでありません。
紀平梨花自身もジャンプの種類に好き嫌いはなく、トリプルアクセルにとくにこだわりはないと語っていました。
勝つための手段の一つにすぎないトリプルアクセルがいつの間にか目的に変わっています。
勝利を重ねるうちに敗北が怖くなり、成功したときの「得点力」という魔力に目が眩みました。

SPにどう臨むか、しっかりと考えを整理しておかないと、来シーズンも同じ失敗を繰り返します。
細くて軽いロシアのジュニア選手がシニアに参戦してくると、なおさら出遅れは致命傷になります。

紀平梨花に足りないのは「考える力」

世界選手権で紀平梨花はシニア1年目の大活躍と日本開催により爆発的に期待が高まりました。
いきなりトップスターに上り詰めた16歳に想像を絶する重圧がかかりました。
精神的にぎりぎりまで追い詰められていることが表情はもちろん全身の気配から伝わってきました。

紀平梨花は負けた悔しさは大きいとして、同時に「終わった」という安堵感も大きいでしょう。
本人にはストーム(嵐)のような1年でしたが、私には日本の女子シングルに久し振りに世界の頂点に立てる選手が現れた1年でした。
フィギュアスケーターとして、オリンピックで金メダルを狙える天性の「資質」に恵まれています。
才能は文句のつけようがありません。

足りないのは「考える力」です。
紀平梨花はおそらく「直観」が並外れて鋭いため、粘り強い思考が苦手です。
それで勝てる大会もありますが、それでは勝てない大会もあります。

続きは、あすのブログにて。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

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紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される

きのうのブログで、ともに素晴らしい才能に恵まれながら、本田真凜と紀平梨花に大きな差がついた原因を真面目に考察しました。
ご覧ください。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

仕事に追われ、ブログの執筆に時間を割けません。
きょうは雑感です。

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
科学的に計測したわけでありませんが、私は演技全体を通じた「運動量」のすごさに圧倒されます。
とりわけ今シーズンのフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」です。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

運動量が大きいとは、体や四肢を大きく激しく速く動かすことでしょう。
したがって、バランスを保ちにくくなります。
ところが、紀平梨花はそれらを難なくコントロールすることができます。

理由は、第一に体幹も体力も際立って強いこと、第二に氷上以外も含めた練習が充実していること。

紀平梨花は演技を通じて途切れなく動いているという印象を受けました。
それだけで感動してしまいます。

70歳近い私はフェンスの広告に目が回ります。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(1月21日)

宇野昌磨が紀平梨花の演技を見て絶賛しています。
2018年平昌五輪銀メダリストがシニア1年目の高校1年生から学んでいます。
こうした謙虚さも彼のよさです。
以下に、それを取りあげたブログを示し、ごく一部分を抜粋します。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

宇野昌磨は紀平梨花のGPファイナルのFSを会場で見ました。
冒頭のトリプルアクセルで両手をつきましたが、次に2回転トウループをつけるコンビネーションに変えました。
咄嗟のリカバリーに「すごい」と圧倒されました。
さらに、表現力について「僕は一つひとつのポーズが雰囲気だが、紀平さんは一つひとつのポーズを写真で撮ってもきれい」と語りました。
トップ選手ならではの鋭い指摘です。

実は、私もウェブ記事などで見かける紀平梨花の演技中の写真を見て、ポーズが明確と感じていました。
「絵」になります。
写真は一瞬を切り取ったものですが、それでも体の勢いや力感、動きの強さや鋭さが現れます。

紀平梨花はすらっとした四肢を目一杯使うだけでなく、体全体を舞うように使い切れます。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

⇒2019年1月13日「紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔」はこちら。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

⇒2019年1月8日「紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず」はこちら。

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紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ

O型ナチュラルスケーティングは絶品
才能はきらきら、舞いはひらひら
(これ以上は言いません。各自察してください。)
国際的知名度を持つスーパースターへ

フィギュアスケート女子シングル、紀平梨花。
GPファイナルが同い年の16歳、ロシアの平昌五輪金メダリスト、アリーナ・ザギトワとの事実上の一騎打ちになったことも大きな関心と注目を集める要因となりました。
願ってもない状況のなかで女王を圧倒して世界中にインパクトを与え、国際的な知名度を得ました。
「運」を味方につけられるのは、実力が備わっているからです。

日本女子に待ち望んだスーパーヒロインが誕生しています。
(浅田真央が現役を引退してから、ずっとさみしさを感じていました。)

紀平梨花は長い努力が土台となり、天分がシニア1年目で爆発的に開花しました。
しかし、私は彼女の「スケーティング」に触れ、練習だけでは到達できないクオリティを感じます。
突出した魅力の源泉はすべてここにあります。
この選手はスケーティングが文句なくすごい(絶品)。
大会ごとにというより滑るたびに技術も表現も磨かれていきました。
ナチュラルな洗練は「O型」という血液型も関わると思います。
(気負いもピリピリもなく、見る側の胃にやさしい。)

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

ショートプログラム(SP)「月の光」もそうですが、とりわけフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」は泣けてくるほどの美しさです。
選曲もいいうえに、彼女のスケーティングがよく映える「振付」になっています。
ちょっとトリッキーな動きもあり、私は何か所か吹き出しそうになりました。
調べたら、米国のトム・ディクソンが手がけています。
ちなみに、「月の光」はカナダのデヴィッド・ウィルソンが手がけています。

才能はきらきら、舞いはひらひら・・・。
この選手は滑っているだけで大勢を魅了してしまう「魔力」を秘めています。
いま一番素敵なフィギュアスケーターと断言できるくらい進化しました。
(フィニッシュポーズを気持ち、長くしてください。)

かつての羽生結弦を見るよう・・・

羽生結弦はおそらく2012年から2014年ソチ五輪にかけて一気にスターダムにのし上がりました。
それでも2年くらいを要しています。
(ちなみに、シニア1年目は2010年になります。)

それと比べると紀平梨花は瞬時にスーパースターになりました。
(男女の特性の違いもあるかもしれません。)
紀平梨花はなかでも2013年から2014年頃の猛烈な勢いを持つ羽生結弦を思い起こさせます。
まさに「女・羽生結弦」と呼べます。

紀平梨花はジュニア時代からトリプルアクセルを跳び、ポテンシャルの高さは認められていました。
しかし、スキルを生かすメンタルが備わっておらず、将来的に活躍できるかどうかは未知数でした。

長く指導してきた濱田美栄コーチでさえも予想がつかなかったと明かしています。
プロ野球ドラフト1位指名選手の数年後を見ると分かりますが、スカウトでも成長を見極めるのは至難なのでしょう。

が、紀平梨花はシニアデビューシーズンのオンドレイネペラ杯、GPシリーズ2戦、GPファイナルで無傷の4連勝を飾り、これまでの危惧の声を吹き飛ばしました。
私は世界選手権も制すると思います。

致命傷に近いミスを取り返す落ち着き

GPファイナルのSPは1つのスピンを除き、パーフェクトでした。
用いた曲がドビュッシーの「月の光」ということもあり、やわらかな笑顔がのぞきました。
しかし、FSはSP1位で迎えた最終滑走であり、テレビ画面を通じても硬さがうかがえます。
大舞台での初優勝がかかっていますから当然といえば当然です。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの表情と滑りとはだいぶ違います。
冒頭でトリプルアクセルのコンビネーションを跳べませんでしたが、続く単独のトリプルアクセルをコンビネーションに変えました。
これを決めてリズムを取り戻すと、その後は圧巻の演技を見せてトップスコアを記録しました。
優勝争いで致命傷になりかねないミスを落ち着いて取り返しました。

世界のメディアがナンバーワンと熱狂

GPファイナルでの紀平梨花の演技に世界のメディアとファンが熱狂しています。
ロシアメディアはSPの演技について、ザギトワがかならずしも本調子でなかったとしたうえで、「紀平梨花は、大きなミスなく滑ったザギトワを上回った初のスケーターになった」と脱帽しました。
また、SPでついた技術点の5点以上の差を演技構成点で埋めるのは不可能と指摘しています。
FSで約 4.6点を縮めるのは厳しいと言い添えました。
浅田真央を指導したロシアのタチアナ・タラソワコーチはテレビで「紀平梨花は軽やかに素晴らしい滑りを見せ、ザギトワをはるかに上回った」とほめちぎりました。

米国メディアは「女子シングルでナンバーワンのスケーターだ」と認定しました。
欧州での実況は「完全無欠のパフォーマンス」「震撼」とまくし立てました。

来年3月の世界選手権でもアリーナ・ザギトワが紀平梨花を破るのは難しいという声が出ています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

紀平梨花効果で瞬間最高視聴率は22.6%

紀平梨花が初優勝を飾ったテレビ朝日系「フィギュアスケートグランプリファイナル2018 女子フリー」(午後9時〜)の平均視聴率が17.4%だったことが分かりました。

瞬間最高視聴率は午後11時近く、FSが150.61点となり、合計233.12点で優勝を決めた場面の22.6%でした。

また、男女SP(午後7時半〜)は平均視聴率が15.4%でした。
瞬間最高視聴率は午後10時近く、女子SPで6番(最終)滑走のアリーナ・ザギトワの演技を振り返るVTRから得点が出て、紀平梨花の1位が決まった場面の21.0%でした。
(関東地区、ビデオリサーチ調べ)

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

紀平梨花は彗星のような登場感をまとい、私たちの前に現れました。
高いテレビ(TV)視聴率を取れるのはスターの証(あかし)です。
彼女がこのまま快進撃を続けると人気面でも浅田真央や羽生結弦に並ぶ日が訪れるかもしれません。
日本スケート連盟(JSF)、全日本選手権や世界選手権の放送局、スポンサーなど関係者は胸をなでおろしていることでしょう。

◆書き加え(12月11日)

凱旋帰国は報道陣とファンでもみくちゃ

凱旋帰国した紀平梨花が成田空港で大勢の報道陣とファンでもみくちゃになりました。
浅田真央以来のスーパースターの誕生に、テレビカメラも20台ほど集結しました。
(生中継もされたらしい。)
紀平梨花がメダルを首にかけて取材エリアに登場するとスマートフォンを片手に写真撮影を始める一般客も殺到し、現場が大混乱に陥りました。

紀平梨花は無数のフラッシュを浴び、GPファイナル優勝の大きさを感じました。
「注目を力に変えられるように頑張りたい」と語りました。
また、12月21日開幕の全日本選手権への意気込みを問われ、「ショートとフリーを完璧にそろえたい」と答えました。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

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紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店

浅田真央現役引退以来の夢中
紀平梨花にびびっとくる

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル。
アリーナ・ザギトワとの一騎打ちに注目が集まったシニア1年目の新星、紀平梨花がSP「月の光」では完璧な演技を見せ、FS「ビューティフル・ストーム」では冷静なリカバリーを見せ、会心の勝利を収めています。

FSではトリプルアクセルの1本目に失敗しましたが、2本目に挑戦しています。
ダブルアクセルに変えず、「勝負師」のスピリッツも感じさせてくれました。
冷静なだけでなく、果敢に勝ちにいきました。
紀平梨花はさまざまな状況を考えたうえで試合に臨んでいるのでしょう。
まだ16歳なのに、すごすぎます。
行き当たりばったりの人生を過ごしてきた私との決定的な違いを感じました。



GPファイナルが迫りつつあったこの2週間ほどは全力で応援してきました。
とにかく丁寧に文章を綴ろうと、眠る時間を削ってブログに打ち込みました。
ただいま月曜日午前3時半ですが、67歳の私は体力が限界に達しました。
とくに金曜日と日曜日は動画とテレビで真剣に応援しましたので、へとへとになりました。
(浅田真央が現役を引退してから、久し振りに夢中になりました。)
また、GPシリーズ第4戦「NHK杯」FSの動画は数えきれないほど再生しました。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかるポスト浅田真央の重圧」はこちら。

私は仲のよかった同級生がすでにこの世を去りました。
GPファイナルや全日本選手権、世界選手権をあと何回見られるか分かりませんが、生きているかぎりは、あるいはボケないうちは美しいものに触れたい、その感動を記したいと願っています。
今シーズンは「紀平梨花」という類まれな才能に巡り会うことができました。
(びびっときたのです。)

何とか記事を更新したかったのですが「応援疲れ」につき、本日は閉店とさせていただきます。
またのご来店を心よりお待ちしています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月10日)

今夜午後9時からテレビ朝日系列でエキシビションが放送されます(各自で確認のこと)。
私はこのところ滞り気味だった納品仕事に追われていますが、パソコン画面の片隅で見ようと思います。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

NHK杯優勝後のエキシビションですでに「女王」のようなオーラを発していました。
GPファイナル優勝後ですから、一段と美しさが増していることでしょう・・・。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

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紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力

紀平梨花の魅力が引き立つ曲調と振付
リンクに吹き荒れる美しい躍動感
ザギトワと比べてGOEと演技点が低すぎ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル、フリースケーティング(FS)。
紀平梨花の滑りは豊かな才能に恵まれた超新星の誕生を鮮明に印象づけるものでした。

紀平梨花の3回転半、濱田美栄の0回転

NHKの映像(動画)は繰り返して見ても飽きません。
魂を揺さぶられるような感動を覚えます。
紀平梨花の演技を見守った濱田美栄コーチの細い目が潤んでいるようでした。
(紀平梨花が単独のトリプルアクセルを決めると同時に濱田美栄コーチも0回転ジャンプをきれいに決めています。)

流れるようなナチュラルなスケーティング

力感、スピード、ダイナミズム、のびやかさ、しなやかさ、躍動、生命力・・・。
紀平梨花は体幹が強いのでしょう、全身が一本(一枚)のバネです。
それが、流れるようなナチュラルなスケーティングを支えています。

FSは地球の誕生をテーマとしたジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」です。
(Jennifer Thomas「A Beautiful Storm」。)
曲調がよくマッチし、しかも振付がシンプルで大きく、どこかユーモラスな要素も織り込まれています。
紀平梨花の身体能力の高さを際立たせるとともに魅力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花がリンクで放つオーラがまぶしい

彼女はひたむきで着実な努力を重んじる濱田美栄コーチの門下生であり、全日本選手権4連覇を遂げた「練習の虫」宮原知子と身近に接しています。
紀平梨花も頑張り屋ということは承知していますが、それでも最後の最後は才能が決め手になるということを、この選手の滑りを見て改めて思いました。

この選手がリンクで放つ輝きはまぶしい。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

(2018年11月30日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「RIKA劇場」など海外メディアも絶賛

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル、ショートプログラム(SP)。
海外メディアが紀平梨花の圧巻の舞いに絶賛の声を送りました。
「RIKA劇場」「ショーの主役を盗んだ」「完全無欠」など、大興奮とともに伝えています。

ドビュッシー「月の光」の調べに合わせて滑り出し、冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めると波に乗りました。
3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを決めています。

演技全体から立ち昇るかのような質感!

優雅な情感も込められ、演技全体から立ち昇るかのような質感が素晴らしい。
観客席では日の丸が掲げられ、割れんばかりの大歓声と拍手が起こりました。
アリーナ・ザギトワが「ロステレコム杯」で記録した 80.78点を上回る世界最高得点を叩き出しました。

FSでトリプルアクセルを2度跳ぶ予定です。
私は 230点を余裕で超えると思っていましたが、 240点に届きそうな勢いを感じます。

◆書き加え(12月8日)

GPファイナルはFS2本で 240点超え

紀平梨花はSPとFSの中間日の公式練習で本番衣装を着て調整に当たりました。
トリプルアクセルに10度挑みました。
最初の1本で転倒しましたが、それ以降は9本連続で着氷し、好調を維持しています。
練習とはいえ、手応えをつかんでいます。

主要大会のSPでは今シーズンで初めてトリプルアクセルを決めました。
FSでは、会場を熱狂させたNHK杯を上回る滑りを見せてくれることでしょう。
私は2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムを予定どおりこなせば 160点超えもあると考えており、そうなるとやはり合計 240点超えです。

紀平梨花は表現力でもザギトワより優れる

紀平梨花は試合ごとに表現力が増し、演技構成点(PCS)が伸びています。
最初から最後まで途切れない滑りと動きが心地よく、ジャンプはもちろんステップやスピンが見事に融和しています。
私は今大会のSPでもアリーナ・ザギトワより優れると思いました。
(6選手で一番です。)
また、紀平梨花の高難度ジャンプのGOEが低いと感じました。

紀平梨花の 82.51点が低すぎるか、アリーナ・ザギトワの 77.93点が高すぎるかどちらかです。
おそらくオリンピックの金メダリストということで採点がちょっと甘くなっています。

二人の演技の「完成度」はだいぶ違いますので、採点ルール改定の趣旨をきちんと反映するならば、点差がもっと開かないとおかしい。

◆書き加え(12月9日)

気負いのない清々しい芸術性が素晴らしい

濱田美栄コーチはSPで紀平梨花をリンクに送り出す際に「トリプルアクセルだけじゃない。ほかもうまくなっている」と声をかけたそうです。
選手の緊張と不安を和らげながら自信を持たせており、さすがです。
しかし、私はごく短期間で著しく実力を高めたと思います。
とくに表現面の洗練度に目を見張ります。
この選手は気負いのない清々しい「芸術性」が素晴らしい。

GPシリーズ2戦からGPファイナルSPまでを振り返ると、紀平梨花が負ける要素が見つかりません。
それでも、心身のかすかな変化で演技、なかでも高難度ジャンプが壊れます。
本番では何が起こるか分かりませんし、フィギュアスケートの魅力でもあります。

ただいま午前1時半を回っています。
日本時間の朝にFSが行われはずで、数時間後に結果が出ます。
はたしてどうなるでしょう。
私の祈りが現地に届きますように・・・。

◆書き加え(12月9日)

シニア1年目GPファイナルは余裕の勝利

おめでとう、紀平梨花!
2005年の浅田真央以来13年振りとなるシニアデビューシーズンGPファイナルで優勝を飾りました。
また、日本勢としては2013年の浅田真央以来5年振りとなるGPファイナル優勝を飾りました。
FSも1位の150.61点、合計233.12点でした。

本人は試合後の会見で「緊張していなかった」と語っています。
どうでしょう、私は演技全体にいくらか硬さを感じました。

しかし、4番滑走のアリーナ・ザギトワの得点が伸び悩みましたので、たいしたプレッシャーはかかりませんでした。
(多少のミスを犯したところで負けることはありません。)
この選手は頭がとてもいい。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

それと、演技中も恐ろしく冷静です。
冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションで両手をつき、単発に留まりました。
しかも、回転不足(ダウングレード判定)で減点です。
最悪の出だしにも紀平梨花は慌てることなく失点をリカバーしていきました。
(私の勝手な推測ですが、リカバーできるように紀平梨花と名づけられたはずです。)
NHK杯のFSに及びませんが、 150点台はまあまあかな。
伸び代が相当あります。

「楽勝」というと語弊がありますが、世界選手権では 240点台に確実に乗せます。

◆書き加え(12月9日)

作曲者が紀平梨花の世界一美しい嵐に感謝

紀平梨花が「ビューティフル・ストーム」のピアノの調べに乗せ、世界一美しいスケーティングで世界中のファンを魅了しました。
16歳とは思えない表現力と芸術性を備えています。
それは意図するというよりも、筋肉と対話する内面の発露です。
だから、とてもナチュラルなのです。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

「私の音楽を見事に表現してくれた」と作曲者のジェニファー・トーマスが称賛しました。
この女性ピアニストは、最新アルバム「The Fire Within」がビルボードのクラシックアルバム部門で発売1週目にベスト3に入った人気アーティストだそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

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紀平梨花に北京五輪金メダル獲得の可能性はあるのか

体形変化と体重増加に直面する16歳
が、紀平梨花はモノが違う

フィギュアスケート女子シングル、米国のアシュリー・ワグナーが紀平梨花の2022年北京五輪における金メダル獲得に太鼓判を押したという情報をウェブで見つけました。
ツイッターを更新し、「リカがオリンピックチャンピオンになる。いまから言っておきます」と予言しました。
私みたいなド素人と違い、彼女は豊富な経験を持つベテラン選手ですので、見る目は確かでしょう。

シニアデビューにもかかわらず、フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの第4戦「NHK杯」と第6戦「フランス杯」で連続優勝を成し遂げた見事な滑りを見れば、私だってそう思います。
前者では爆発力を、後者では冷静さを感じました。
この選手は強いだけでなく賢い。
2006年トリノ五輪の荒川静香に続く、日本女子2人目の快挙が楽しみになります。

紀平梨花は現時点で限られた選手しか決められないトリプルアクセル(3回転半)を武器としていますが、表現も含めた総合力で戦えます。
しかし、採点ルールの改定後でも高難度ジャンプが得点に占める比重は依然として大きい。

紀平梨花は16歳の高校1年生であり、女性特有の体形変化や体重増加が顕著に現れる時期に差しかかっています。
その度合いも時期も個人差が大きいはずです。

影響を受けない選手もむろんいます。
例えば、宮原知子は4年連続で全日本選手権を制しており、しかも年々着実に成長を遂げています。
しかし、高難度ジャンプが跳べなくなる選手、高難度ジャンプを跳びにくくなる選手もいます。
例えば、浅田真央はジュニア時代のように軽々、くるくると回れなくなりました。

ロシア勢のオリンピックでの活躍を眺めれば察しがつきますが、中学生から高校1年生くらいがもっともジャンプで点数を稼ぎやすい。
率直に言えば、成長期に入る前の15〜16歳の選手に勝たせようとしています。
(この国の選手寿命は極端に短い。)

紀平梨花は体幹がとても強いので、ちょっとした体形変化ならおそらく乗り越えます。
なかでもNHK杯のフリースケーティング(FS)で見せた圧巻の滑りを磨いていけるという前提に立てば、北京五輪で金メダルをつかめそうです。
この選手は「才能」にも恵まれています。
努力だけであのスケーティングを身につけるのはムリです。

シニア1年目の紀平梨花には「勢い」を感じます。
が、目覚ましい活躍を来シーズン以降も続けられるかどうかは予想がつきません。
私はシニア2年目、3年目の失速を見てきました。

それは承知のうえで、紀平梨花にはオリンピックで表彰台の真ん中に立つのにふさわしい「輝き」が備わっていると思います。
ストレートな言い方になりますが、この選手はモノが違う。

(2018年11月28日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能」はこちら。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

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紀平梨花、音を「筋肉」で感じ取り再現する才能

滑りも動きも強いだけでなくナチュラル
優れた技術と表現を支える身体能力

オリンピックシーズン後のフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズの女子シングル。
6試合(大会)を通じて私が一番印象に残ったのが、シニアデビューを果たした16歳、高校1年生、紀平梨花でした。
第4戦「NHK杯」も第6戦(最終戦)「フランス杯」も彼女のために開催されたと思うほどです。

元も子もないようなことを言いますし、この一言で片づけてはいけないのですが、図抜けた「才能」を持っています。
女子シングルを席巻してきたロシア勢(おもにエテリ・トゥトベリーゼコーチ門下生)と互角に戦える日本選手がついに出現しました。

滑り(スケーティング)も動きも際立ちます。
強い(速い)だけでなく、とてもナチュラルです。
したがって、ジャンプなどの技術だけでなく、表現でも得点を稼げます。
それを支えるのは「身体能力」の高さといえます。

この選手は音を「筋肉」で感じ取り、「筋肉」で再現しているとの印象を受けました。
演技全体が美しく研ぎ澄まされ、存分に堪能することができます。
実際、コメントのなかで筋肉という言葉を用いたことがありました。
おそらく筋肉が発するシグナルにつねに耳を傾けているのでしょう。
あるいは、筋肉とつねに対話をしているのでしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

GPシリーズでの超新星の誕生に、私は心の底からうれしくなりました。



ところで、紀平梨花は第4戦「NHK杯」では果敢に勝ち、第6戦「フランス杯」では慎重に勝っています。
後者はクレバーに勝ったと言い換えられます。
この選手は頭がいいのです。
日本勢で初となるGPシリーズ初出場での2連勝は見事でした。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

しかし、GPシリーズ2戦を冷静に振り替えると気がかりなことがあります。
大きな得点源となり、紀平梨花の最大の武器となる「トリプルアクセル」の成功率が次第に下がっているのです。
GPファイナル進出のかかるフランス杯では、一本もクリーンに跳ぶことができませんでした。
SPはシングルアクセルになり、FSは単独でお手つきになり、コンビネーションでダブルアクセルに変えています。
FS当日の練習では本人が「完璧」という仕上がりでしたから、かならずしも調子を落としているわけではないようです。

これを前向きに考えれば、大幅に得点を伸ばせる余地があるということ。
この選手がSPとFSのプログラムを完璧にこなすと、いったいどれくらいの高得点を叩き出すのでしょう。
それは12月6〜9日に行われるフィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナルでの楽しみに取っておきたいと思います。
無敵のロシアのアリーナ・ザギトワを破ってほしい・・・。

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

⇒2018年11月22日「紀平梨花、トリプルアクセル成功でGPファイナル確定」はこちら。

⇒2018年11月14日「紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も」はこちら。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

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紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然

紀平梨花は余裕のGPシリーズ2連勝
冷静にトリプルアクセルを捨てる

フィギュアスケート女子シングルの超新星、紀平梨花。
一昨日のブログで、強いだけでなく顔がいいと書きました。

⇒2018年11月24日「紀平梨花は顔もいい、ロシア勢も止められない強さ」はこちら。

そのうえ、グランプリ(GP)シリーズ第6戦(最終戦)「フランス杯」のフリースケーティング(FS)で頭がいいことも判明しました。
16歳の高校1年生とは思えない超クール。

濱田美栄コーチのアドバイスがあったかどうかは分かりません。
紀平梨花は本大会4位以内でGPファイナル進出が確定します。
そこで、「安全運転」に徹しました。
ただし、優勝の可能性を捨てたわけでありません。
ショートプログラム(SP)が終わった時点の出場選手の順位や得点、力量を踏まえています。
紀平梨花はFSで11番滑走であり、そこまでの試合展開と最終滑走のロシアのエフゲニア・メドベージェワの調子も織り込み済みです。

トリプルアクセル(3回転半)は長年にわたって女子にとり最高難度のジャンプです。
成功率が低く、しかも不安定なため、これを武器とする選手は限られました。
たいてい果敢に挑戦する姿が賞賛されてきました。

しかし、紀平梨花は勇敢なだけでなく、冷静さを合わせ持っていました。
何が何でも跳ぶという「がむしゃらさ」がありません。

朝の公式練習では「完璧」と語るほどの絶好調でした。
ところが、夜の試合までの9時間で調子が急降下しました。
GPシリーズの疲労の蓄積やファンの期待の大きさに、不安や緊張も高まっていきました。

冒頭のトリプルアクセルで着氷が乱れ、右手を軽く氷につきました。
回転不足を取られ、GOE(出来栄え点)はマイナスです。

続くトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションを咄嗟にダブルアクセルに落としました。
大正解でした。
これ以降のジャンプは確実に決め、高い加点を引き出しました。

「ムリに跳ばなくても勝てる」。
SPでトリプルアクセルが0点だったにもかかわらず、1位と得点差がほとんどなかったことが相当な自信につながりました。

スピンでもステップでもレベルの取りこぼしがありました。
それでも演技全体は無難にまとめました。
おそらく不本意な選択、不満足な出来でしたが、本大会の勝利は彼女の並々ならぬ才能、そして実力を証明しました。
凄い!!!

シニアデビューシーズンにGPシリーズ2連勝はむろん、日本初の快挙です。
GPファイナルではロシアのアリーナ・ザギトワくらいしかライバルがいません。
しかし、私は順位よりトリプルアクセル3本の成功とノーミスの演技を大切にしてほしい。
紀平梨花の会心の演技を一度見てみたい。

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⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

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紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ

紀平梨花はたった一日でさらに成長
全日本フィギュア選手権の優勝候補筆頭

土曜日はフィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングルのフリースケーティング(FS)を応援し(といってもテレビ観戦)、くたくたになりました。
質が高く、見応え十分の勝負でした。

1位の紀平梨花、2位の宮原知子、4位の三原舞依の3選手はそれぞれいまできるベストの演技を見せてくれました。
何よりミスらしいミスが出なかったことが素晴らしい(回転不足、踏み切り不明瞭、3⇒2回転などはありました)。
とりわけジャンプで転倒が出ると、見る側ものめりこめません。



女子フィギュアを席巻してきたロシアのトップクラスと互角に戦える選手がついに現れました。
それは伊藤みどり、浅田真央のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の流れを汲む「紀平梨花」です。
日本女子の「伝家の宝刀」を自らの代名詞にしました。

紀平梨花はフィジカルの強靭性と柔軟性を兼ね備えており、ほれぼれするスケーティングです。
鍛えすぎると演技のやわらかさや動きのしなやかさが損なわれます。
身体能力の高さは生まれ持ったものでしょう。
懸命な努力を重ねる選手を「才能」の一言で片づけてはいけませんが、それでも私はすごい才能だと感じました。

FSでは冒頭のトリプルアクセル―3回転トウループのコンビネーションを決めると、続く単発のトリプルアクセルも決めました。
どちらも流れと切れがあります。
これで一気に波に乗り、ほぼ完ぺきに滑り終えました。
そして、ガッツポーズを炸裂させました。
「見事」としか言い表せません。

紀平梨花は研究熱心だそうです。
濱田美栄コーチの指示にそのまま従うのでなく、どこを直せば点数が伸びるかを考えながら練習に取り組んでいます。
トリプルアクセルで転倒したショートプログラム(SP)後のインタビューでの受け答えにも頭のよさがはっきりと現れています。
16歳と思えない冷静さです。

紀平梨花はトリプルアクセルを安定して成功させることの難しさを語っています。
ハイリスク・ハイリターンを承知しているのです。
FSでは朝練から修正と確認を繰り返し、ドラマチックな大逆転を演出しました。



NHK杯のエキシビションではすでに「女王」のようなオーラを発していました。
勝利からたった一日でさらに成長を遂げています。

16歳という微妙な時期に差しかかっていますが、これを乗り切ればエースに育つはずです。
私は年末の全日本フィギュアスケート選手権の優勝候補の筆頭だと思います。
ジャンプをノーミスで決めると、だれも得点が及びません。
技術点がきわめて高いうえに、演技点も高く、しかも伸びています。
スピンやステップを含むすべてのエレメンツで加点を稼げます。
単なる高難度ジャンパーでなく「総合力」で戦えます。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月9日「16歳紀平梨花はNHK杯で16歳浅田真央に並ぶ」はこちら。

⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

⇒2017年12月9日「紀平梨花は3回転半でロシア勢を吹き飛ばす」はこちら。

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和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

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