コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花技術点

消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり

FSスケーティングをトップ選手と比較

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
きょうのブログでは2月に行われた四大陸選手権のフリースケーティング(FS)の演技を振り返りました。

私はデスクトップパソコンの大画面でトップクラスの選手の動画を横並びで見比べました。
ポイントは「消音」にすること。
印象面で絶大な影響を及ぼす音楽を消せば、純粋に選手一人ひとりの滑りを眺められます。
スタートポーズでいったん止め、同時に再生を開始します。
FSは4分(前後10秒)であり、フィニッシュポーズはおおよそ重なります。

強靭なハガネのような背骨で全身に動き

紀平梨花はFSが「ビューティフル・ストーム」です。
強靭なハガネのような背骨とその延長の四肢を限界まで使い、全身に際立った動きをつけています。
さながら運動量はお化け、切れ味は刃物です。

⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

宇野昌磨の世界最高得点FSと見比べる

私は男子シングルの宇野昌磨とも見比べています。
FSがベートーヴェン「月光」です。
四大陸選手権でルール改定後のFS世界最高得点を叩き出しました。
気迫が満ち、しかも繊細な感性が宿った演技は素晴らしかった。

⇒2019年2月22日「宇野昌磨、遅すぎた主要国際大会初優勝」はこちら。

宇野昌磨は米国のネイサン・チェンに敗れて2位に甘んじたグランプリ(GP)ファイナルで紀平梨花のFSの演技を会場で応援しました。
報道陣に感想を尋ねられて返したコメントが秀逸、謙虚でした。
「僕は一つひとつのポーズが雰囲気だが、紀平さんは一つひとつのポーズを写真で撮ってもきれい」と語っており、きわめて鋭い指摘です。

演技構成点の5項目のうちの1項目に「音楽の解釈」があり、選手はそれぞれの曲調にマッチした表現を目指しています。
したがって、動きが大きければ、速ければ、激しければいいというわけでありません。
また、音楽と一体になったフィギュアスケートの演技を消音で観戦すること自体、本来の趣旨から外れます。
それでも、スケーティングの特徴や他の選手との違いをはっきりとつかみやすいのは確かです。

⇒2019年2月15日「紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか」はこちら。

紀平梨花は演技構成点でも大差をつける

紀平梨花はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を中心とした技術要素点(TES)で突出しており、それがドラマチックな逆転優勝を含めた国際試合5戦5勝の原動力になっています。
(チャレンジカップを終えて6戦6勝です。)
とはいえ、演技構成点(PCS)は上位の選手と肩を並べるくらいです。

このブログで幾度か指摘しましたが、現行の演技構成点は紀平梨花のぶっちぎりのスケーティングを反映できません。
私は2位以下の選手に大差がついて当然と考えてきました。
審判員を責めているのでなく、それを評価できない演技構成点に疑問を感じます。
全日本選手権でも紀平梨花の点数の低さに呆れました。

そもそも今シーズンからのルール改定は演技のクオリティを重視しようという目的で行われました。

紀平梨花は身のこなしがとてもしなやかです。
それはエキシビション「Faded」でさらに鮮明になります。
情感を込め、バラードをしっとりと滑っています。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

速さや滑らかさ、伸びやかさという観点では、男子を含めて定評のある選手がいましたが、スケーティングの総合力では一番だと思います。
16歳ですので粗さがいくらか残りますが、これから熟成が加わっていくはずです。

浅田真央とキム・ヨナより資質は優れる

宇野昌磨は、10年に一人現れるかどうかです。
羽生結弦は、50年に一人現れるかどうかです。
67歳の私のなかではナンバーワンであり、フィギュアスケートの愛好者が一生に一人しか巡り会えない選手です。

紀平梨花は人間性としては宇野昌磨のよさに近く、スキルとしては羽生結弦のよさに近い。
成長期に突入して先行きが不透明なところもありますが、滅多に現われない選手でしょう。

おそらく私が愛した浅田真央、彼女をオリンピックの大舞台などで上回った韓国の金妍児(キム・ヨナ)よりフィギュアスケートの資質は優れています。
こんなに楽しみな女子選手は初めてです。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月2日「濱田美栄コーチが同行、紀平梨花は世界一で締め括り」はこちら。

⇒2019年3月1日「紀平梨花、回転軸の傾きと回転不足が気になるジャンプ」はこちら。

⇒2019年2月28日「紀平梨花のコロラド合宿はけがとジャンプ崩壊のリスク」はこちら。

⇒2019年2月25日「紀平梨花は国際大会6戦全勝で世界選手権へ確かな道筋」はこちら。

⇒2019年2月23日「謎が深まる紀平梨花とスケート靴の繊細な関係」はこちら。

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紀平梨花の演技構成点(PCS)が低すぎるわけ

演技構成点は「感動」を評価できない
紀平梨花の真骨頂は技術でなく「表現」

スケーターとしての完成度は群を抜く

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」のフリースケーティング(FS)とGPファイナルのショートプログラム(SP)で見せた「スケーティング」は絶品です。
あまりの美しさに、私は魂が揺さぶられるような感動を覚えました。

採点競技で勝利を収めようとすれば基礎点の高いジャンプをプログラムに組み込まなければなりません。
彼女の代名詞とされる「トリプルアクセル」は有力な選択肢の一つです。
が、私自身は「ジャンプは二の次」です。
音をとらえた全身や四肢の動き、ステップに胸が躍ります。
スピンもむろんきれいです。
紀平梨花はフィギュアスケーターとしての「完成度」が群を抜くと思います。

GPファイナルのFSでは8点台の「つなぎ(つなぎのフットワークと動作)」を除いて演技構成点が9点台でした。
この要素で9点を取ろうとすると、とりわけジャンプの後がせこくなります。
彼女のランディングに際立つ凛とした「余韻」が台無しになります。
ジャンプそのもので高いGOE(出来栄え点)を取れれば十分です。

だれかに教わったという印象を受けない

紀平梨花はここまでの演技ができるようになるまでにスケートは当然として、さまざまな指導を受けてきたことでしょう。
しかし、彼女の滑りを見ていて、「だれかに教わった」という印象を受けません。
(こうしたところは荒川静香にも通じます。)

何かのレッスンの要素が演技に現れるのはスケーティングが未熟だからです。
フィギュアスケートを楽しむ立場からすれば邪魔です。
(私はバレエを見たければバレエを見ます。)

紀平梨花はそうした素養が見事にこなれており、スケーティングがとてもナチュラルです。
だから、演技全体からこの上ない「質感」が立ち昇ってくるのだと思います。
意図した表現に点数を与えるのは簡単であり、意図しない表現に点数をつけられないようでは審判員として失格です。

紀平梨花の「演技構成点」は低すぎます。
私は技術要素点(TES)を排し、全員が演技構成点(PCS)だけで争っても1位だったと思います。

そもそも「感動」を評価できない演技構成点はナンセンスです。
(表現を持ち味とする高橋大輔が被った不利は気の毒でした。)
紀平梨花の真骨頂は技術でなく「表現」です。
トリプルアクセルは決して多くないとはいえ、過去にも現在にも跳べる女子選手がいます。

ちなみに荒川静香が金メダルを獲得できたのは表現が評価されたからであり、荒川静香が現役を引退したのは技術でしか金メダルを獲得できなくなると察知したからです。
(高橋大輔は荒川静香の約4年後に生まれています。)

私は平昌五輪の金メダリストはアリーナ・ザギトワでなく、エテリ・トゥトベリーゼコーチ同門の先輩、エフゲニア・メドベージェワだったと考えています。

浅田真央と宮原知子は憧れの選手か?

紀平梨花は憧れの選手に、トリプルアクセルに競技人生を捧げた「浅田真央」と濱田美栄コーチコーチ同門の「宮原知子」を挙げています。
私の推察ですが、敬愛するのが浅田真央、尊敬するのが宮原知子といったニュアンスでしょう。
どちらも紀平梨花とは異質であり、厳密な意味での「憧れの対象」でないと考えます。
(彼女がうそをついているということでありません。)

オリンピックはその時点でピークを迎えた選手が勝ちます。
成長期の只中にいる紀平梨花が今後どうなるかは不明です。
しかし、いまは世界一です。
「自分は自分」で十分だと思います。
身体能力の高さを生かしたスケーティングをどこまでも磨いていってほしい。

(2018年12月10日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月14日)

2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香が紀平梨花への期待を語りました。
「世界に誇れる選手がまた日本から誕生したことに驚くとともに、ここから成長していく段階の選手というのが楽しみです」「どんなふうに大成していくのか、限界を追い求めての頑張りが目標に届くように応援したい」とエールを送りました。
自身はGPファイナルでは2位が最高でした。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月11日「紀平梨花TV視聴率はスターの証、女・羽生結弦へ」はこちら。

⇒2018年12月10日「紀平梨花に夢中、応援疲れで本日閉店」はこちら。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

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紀平梨花はフランス杯 230点超え、メドベージェワ撃破も

紀平梨花はGPファイナル進出へ
アリーナ・ザギトワ撃破を期待

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル。
ニューヒロインが誕生しました。

紀平梨花がフリースケーティング(FS)で完璧な演技を見せ、ロシアのアリーナ・ザギトワに次ぐ世界2位のハイスコアを記録しました。
合計は224.31点でした。
そして男女を通じて日本勢初となるGPシリーズ初出場初優勝を飾りました。
デビュー戦での戴冠は同じトリプルアクセルを武器とする浅田真央でも達成できなかった快挙です。

紀平梨花の滑りは大きなポテンシャル(潜在能力)をうかがわせました。
憧れの浅田真央の背中を懸命に追っています。

次戦はGPシリーズ最終戦(第6戦)「フランス杯(大会)」です。
2016、2017年世界女王、平昌五輪銀メダリスト、ロシアのエフゲニア・メドベージェワが参加しますので、大会は前景気が盛り上がりそうです。
格闘技でありませんが、「激突」の図式が強調されるはずです。
日本勢では三原舞依と本田真凜が参加します。
私は二人の健闘にもおおいに期待しています。

そのフランス杯で紀平梨花はよほどのミスを犯さなければ表彰台に上ります。
となるとGPファイナル進出を果たし、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワと激突します。
実は、浅田真央はシニアデビューの2005年にGPファイナル初出場初優勝を飾っています。
(GPシリーズ中国杯2位、フランス杯1位、GPファイナル1位でした。)

NHK杯のショートプログラム(SP)で転倒したトリプルアクセルを決められれば 230点を超えるかもしれません。
紀平梨花は強いこだわりを持つ大技の習得に、幼い頃から情熱を傾けてきました。
いまも精度向上の練習に、余念がありません。

紀平梨花は技術点が高いだけでなく、演技点が上がっています。
世界のトップ選手と互角に戦える総合力を備えました。
天性の「表現力」も感じられ、私は惹きつけられます。
大きな意味のスケーティングがとても魅力的です。

本人は「ノーミスなら、どんな相手でも勝負ができる」と自信を示しました。
私はフランス杯でエフゲニア・メドベージェワを撃破するのでないかと思っています。
さらに、GPファイナルでアリーナ・ザギトワを撃破してほしいと願っています。

伸び盛りの16歳に期待が膨らみます。
滅茶苦茶、楽しみ。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月13日「濱田美栄コーチは胸中複雑、紀平梨花が宮原知子に勝利」はこちら。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

⇒2018年11月9日「16歳紀平梨花はNHK杯で16歳浅田真央に並ぶ」はこちら。

⇒2018年11月7日「紀平梨花、GPシリーズNHK杯で高得点へ」はこちら。

⇒2017年12月21日「紀平梨花、全日本で勝っちゃっていいんですか」はこちら。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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