コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花振付

紀平梨花、FS(フリー)の振付は罰ゲームなのか

FS「ビューティフル・ストーム」
ジェニファー・トーマス作曲
トム・ディクソン振付

私は紀平梨花がシニア1年目で滑るフリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」が大好きです。
この「振付」を手がけたのが米国のコーチ・振付師のトム・ディクソンです。
紀平梨花の身体能力と運動神経を限界まで引き出すとともに、美しさを際立たせています。
選手と切り離して語れませんが名作のプログラムだと思います。

それ以前に「選曲」がよかった。
紀平梨花は美的センスも優れ、どのような曲がマッチするかを知っています。
「A Beautiful Storm」は米国の音楽家、ジェニファー・トーマスが「地球の誕生」をテーマに作曲しています。
私は動画で彼女がピアノもバイオリンも弾ける作曲家と知りました。
ダイナミックでありながら、繊細で静謐な美しさを湛えたピアノ曲です。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

明快で心地いい旋律のなかに荒々しさと知性が融合しています。
これまでのいかなるスターとも異なったタイプの「華」を持つ紀平梨花にふさわしい。

ジェニファー・トーマスは紀平梨花が優勝を収めたグランプリ(GP)ファイナルの会場で応援していたそうで、目の前であれほど芸術的に滑ってくれたら、さぞかしうれしかったことでしょう。
冒頭に跳び、高く鋭く回転するトリプルアクセルは「竜巻」を思い起こさせます。
世界中のファンが注視するなか、センセーショナルな演技となりました。

バランスの取りにくい動きや姿勢を詰め込み

話を戻し、FSのプログラムはよくぞここまでバランスの取りにくい動きや姿勢を詰め込んだと感心します。
私には「罰ゲーム」みたいな振付に見えます。

トム・ディクソンは試したかった振付を紀平梨花に託したのかもしれません。
並の選手だと、体が分解しそうな無理が盛りだくさんです。
振付師の意図どおりに滑るには、「瞬発力」と「持久力」に加え、フィギュアスケートの「技術力」と「表現力」が不可欠になります。

振付が素晴らしいのは確かですが、より素晴らしいのはむろん紀平梨花です。

私が驚くのが、そんな過酷なプログラムを紀平梨花はしなやかでのびやかな身のこなしで滑り切ります。
彼女の最大の魅力である「ナチュラルスケーティング」はいささかも乱れることがありません。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

最後の3回転サルコウからフィニッシュポーズまでの十数秒の動きは美しさに感嘆させられますが、選手は滅茶苦茶大変そうです。

ビューティフル・ストームの生命力は弱まる

四大陸選手権のFSではトリプルアクセルが1本だったにもかかわらず、2本跳んだGPシリーズ第4戦「NHK杯」での自己ベスト154.72点(TES 87.17点/PCS 67.55点)に迫る153.14点( 82.74点/ 70.40点)という高得点でした。

大会前に紀平梨花はコロラドで10日間の強化合宿を行い、トム・ディクソンの指導を仰ぎながら表現のブラッシュアップに努めました。
顔の表情や向け方、目線の使い方など、演技の完成度がかなり高まりました。
私がとくに感じたのは腕の動きに明確な意味が込められたことです。

⇒2019年1月28日「紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間がある」はこちら。

ただし、演技の熟成と引き換えにシーズン当初の「ビューティフル・ストーム」のいくらか粗っぽさの残った奔放な「生命力」は若干弱まりました。
やむをえないことです。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

紀平梨花は今月末にオランダで行われる「チャレンジカップ」を経て、3月にさいたまで行われる「世界選手権」へ挑みます。
今シーズンは全7試合でFSは1位の得点を記録してきました。
つまずくことの多かったSPをクリアしたうえで最高のパフォーマンスで最終戦を締めくくってくれるでしょう。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月14日「紀平梨花はそれでもSPでトリプルアクセルを跳ぶのか」はこちら。

⇒2019年2月13日「紀平梨花、慈愛が息づく深くて静かな華」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花がやばい、リングを嵌める左手薬指関節が腫れる」はこちら。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

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紀平梨花がやばい、リングを嵌める左手薬指関節が腫れる

いま気づきました。
四大陸選手権で圧勝が当然と考えていた女子シングルの紀平梨花がアクシデントに見舞われ、私まで動揺したのでしょう。
2019年2月8日(金)付けでなぜか2本の記事を書いていました。
大会は終わって結果が出ていますが、以下にアップします。



回転軸を保てない? 突き指のアクシデント
四大陸選手権でトリプルアクセルを跳べない

「四大陸フィギュアスケート選手権2019」が米国・アナハイムで行われています。
女子シングルは初出場の紀平梨花が優勝候補の筆頭とされています。
シニア1年目にグランプリ(GP)シリーズ2戦とGPファイナルで3連勝を果たした演技が世界中のファンと関係者の注目を集めました。

紀平梨花はルール改定後の世界2位の高得点を誇り、本大会の出場選手では自己ベストが一番です。
10日間のコロラド強化合宿で振付師のトム・ディクソンの指導を仰ぎながら、フリースケーティング(FS)のプログラムの見直しとブラッシュアップを図りました。
表現力も一段と増したことでしょう。

紀平梨花は現地で精力的に練習を行い、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めるなど好調振りを示していました。
ところが、アクシデントが起こりました。
公式練習の終了直前に3回転ルッツで転び、左手を着きました。

紀平梨花は青く腫れあがった薬指の関節をじっと見詰めました。
将来、リングが嵌まらなくなることを案じたというわけでないようです。
濱田美栄コーチのもとへ向かい、アイシングとテーピングの応急措置を施されました。

紀平梨花は報道陣に「やばい」と状況を説明しました。
それによれば、氷に開いていたくぼみに左手の薬指が引っかかり、「ぐにゃぐにゃ」になりました。
笑顔を絶やしませんが、痛みがじんじん出ており、歩くだけでも患部に響くという深刻さです。

「何とか間に合うかなという感じ」と、これから突き指の治療を受けると語りました。

フィギュア選手はジャンプを跳ぶときに、体を締めるために手をきつく握ります。
とくに高難度ジャンプを得点源とする紀平梨花はそうです。
体を締めないと、回転軸を真っ直ぐに保てなくなる恐れがあります。

紀平梨花は指に力を入れない空中姿勢も検討していますが、トリプルアクセルなどの成功は厳しいでしょう。

きのうのブログでも記しましたが、紀平梨花は現地で左のスケート靴だけをサブに替えました。
そのせいで右は金のエッジ、左は銀のエッジという色違いです。
全日本選手権後に新調したばかりですがコロラドでも猛練習を積んでおり、トリプルアクセルを踏み切る左が軟らかくなったようです。
練習では左のスケート靴の感触を確かめる仕草も見せています。

紀平梨花は非常事態に直面していますが、ショートプログラム(SP)とFSを揃えられるなら初制覇は当然として、アリーナ・ザギトワが持つ世界最高得点も更新できます。
(私自身は世界選手権の楽しみに取っておきたい気がします。)

余談。
紀平梨花は宇野昌磨に続き、チャレンジカップを欠場するはずです。

⇒2019年1月23日「宇野昌磨と紀平梨花はチャレンジカップで仲よしになれ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

宇野昌磨が女子シングルでも滑るという意味でありません。

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年2月11日「紀平梨花と宇野昌磨はけがも金メダルも仲よし」はこちら。

⇒2019年2月10日「逆転優勝の紀平梨花、結果オーライで喜べない」はこちら。

⇒2019年2月9日「紀平梨花はSPのトリプルアクセルが敗因」はこちら。

⇒2019年2月8日「紀平梨花はOKジャンプで勝ち運を取り戻す」はこちら。

⇒2019年2月7日「紀平梨花に金と銀の不安、スケート靴を左だけ取り替え」はこちら。

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紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間がある

トム・ディクソンと振付も表情も仕上げ
4回転サルコウもトウループも精度向上

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花が27日、米国・コロラド強化合宿から帰国した成田空港で取材に応じました。
標高1800mで10日間のハードスケジュールをこなしました。
練習がびっしりと詰め込まれ、息をまったく抜けなかったそうです。
疲れていないはずがありませんが、充実した笑顔を見せました。

「睨む表情」をいやというほど繰り返し

トム・ディクソンの指導を受け、フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」の振付の仕上げに取り組みました。
2010年バンクーバー五輪金メダリスト、韓国の金妍児(キム・ヨナ)の振付も手がけています。

全身や四肢の動きはもとより、「表現」の細部に至るまで徹底的に叩き込まれました。
ステップは3つのパートに分割し、顔の角度を見直すとともに「喜怒哀楽」の表情を磨いています。
ポーズにより「ハッピー」「ダーク」などを使い分けます。
なかでも、「睨む表情」をいやというほど繰り返しました。
アピールする力が増すと、点数が高まります。

⇒2019年1月26日「坂本花織、転ぶから見ていろよのド迫力」はこちら。

完成度の高い宮原知子に見られない幼さ

紀平梨花は視線がうつろに泳ぐ瞬間があり、私はそれが気になっていました。
完成度の高い宮原知子に見られない隙(すき)というか、幼さです。
また、憧れとする浅田真央の目の鋭さ、光の強さに遠く及びません。
とても賢い選手ですので、大舞台の経験を積むなかで自ら気づいて改善していく欠点と考えていました。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

4回転ジャンプを着氷、来季にも投入か

コロラド強化合宿ではロシアのジュニア勢がシニアに上がってくる来シーズンを見据え、4回転ジャンプの精度向上に努めました。
4回転サルコウも4回転トウループも片足で降りています。
空気が薄いので息は苦しくなりますが体は軽くなります(不確か)。
それが、ジャンプを助けているのかもしれません。
4回転ではトウループよりもサルコウのほうが軸をつくりやすいとし、先に投入するのは手応えの大きい後者のようです。

⇒2019年1月9日「紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み」はこちら。

ブラッシュアップされた演技が楽しみ!

紀平梨花はシニア1年目でグランプリ(GP)ファイナルを初制覇し、「スーパーヒロイン」として一躍、脚光を浴びました。
万全の準備を経て、2月に米国・アナハイムで行われる四大陸選手権、3月にさいたまで行われる世界選手権に臨みます。

本人は「自己ベストを更新したい」と語りました。
ましてや今シーズンはロシア勢が低調であり、おのずと表彰台の頂点に立ちます。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

紀平梨花はすでに十分に美しい。
世界選手権でブラッシュアップされた演技を見られるのが私はとても楽しみです。
想像するだけでわくわくします。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月22日「紀平梨花はまだまだ未熟、改善点がいっぱい」はこちら。

⇒2019年1月21日「紀平梨花の運動量のすごさに圧倒される」はこちら。

⇒2019年1月20日「紀平梨花は反省しない(本田真凜と大差がついたわけ)」はこちら。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

⇒2019年1月13日「紀平梨花は4回転ジャンプ競争元年に笑顔」はこちら。

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紀平梨花は米国合宿へ、ブラッシュアップと滑り込み

自己ベストを更新できる強さを!
新年の誓いと今年のテーマを胸に刻む

世界の頂点に立てる品格と迫力備える

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目の目覚ましい活躍は「超新星」「スター」と称されるのにふさわしいものでした。
五輪(オリンピック)、世界選手権に次ぐ国際大会のグランプリ(GP)ファイナルでいきなり勝利を収めています。

フィギュアスケートは採点競技なので高得点を出さなければなりません。
彼女の最大の武器となるのが、現時点で跳べる女子選手が限られている「トリプルアクセル(3回転半)」です。
しかし、この選手はスケーティングそのものに世界の頂点に立つにふさわしい品格と迫力が備わっていると思います。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

初詣は自宅近くの広田神社で必勝祈願

紀平梨花は大会が続いた心身の緊張と疲労で年末年始は家族とゆっくりくつろぎたかったはずですが、休んだのは大晦日と元日の2日間だけでした。
1月2日から練習を再開しています。

初詣は兵庫県西宮市の自宅近くの「広田神社」に出かけ、必勝を祈願しています。
引いたおみくじは「吉」でした。
新年の誓いは「大きな大会で強い選手になる」こと、今年のテーマは「安定した成績を残す」こと。
自己ベストを更新していける勝負強さを追い求めます。

エキシビション「Faded」を披露

紀平梨花は1月5日に名古屋で開催されたアイスショー「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」で今年の初滑りを披露しました。
全日本選手権後の12月27日に新調したスケート靴でエキシビション「Faded(フェイデッド)」を滑っています。
3回転サルコウやダブルアクセル(2回転半)などを跳んでいます。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

トム・ディクソン振付手直しと4回転

今月16日から27日まで米国・コロラドで強化合宿を行い、トム・ディクソンの指導を受けます。
リンクの使用時間を長く取れるため、滑り込むことができます。
フリースケーティング(FS)「ビューティフル・ストーム」の振付の手直しを行い、プログラムにブラッシュアップをかけます。
4回転ジャンプを体に覚えこませたいとの意向を持っています。
また、高地のために空気が薄く、心肺機能とスタミナの強化も図れます。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

紀平梨花はつねに目の前の一戦を大切にしてきました。
日本代表として出場する2月の四大陸選手権(米国・アナハイム)と3月の世界選手権(日本・さいたま)では、さらに進化を遂げた演技で世界中を魅了してくれるでしょう。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年1月8日「紀平梨花は期待の重圧に寝つかれず」はこちら。

⇒2019年1月6日「紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

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紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力

紀平梨花の魅力が引き立つ曲調と振付
リンクに吹き荒れる美しい躍動感
ザギトワと比べてGOEと演技点が低すぎ

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦「NHK杯」女子シングル、フリースケーティング(FS)。
紀平梨花の滑りは豊かな才能に恵まれた超新星の誕生を鮮明に印象づけるものでした。

紀平梨花の3回転半、濱田美栄の0回転

NHKの映像(動画)は繰り返して見ても飽きません。
魂を揺さぶられるような感動を覚えます。
紀平梨花の演技を見守った濱田美栄コーチの細い目が潤んでいるようでした。
(紀平梨花が単独のトリプルアクセルを決めると同時に濱田美栄コーチも0回転ジャンプをきれいに決めています。)

流れるようなナチュラルなスケーティング

力感、スピード、ダイナミズム、のびやかさ、しなやかさ、躍動、生命力・・・。
紀平梨花は体幹が強いのでしょう、全身が一本(一枚)のバネです。
それが、流れるようなナチュラルなスケーティングを支えています。

FSは地球の誕生をテーマとしたジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」です。
(Jennifer Thomas「A Beautiful Storm」。)
曲調がよくマッチし、しかも振付がシンプルで大きく、どこかユーモラスな要素も織り込まれています。
紀平梨花の身体能力の高さを際立たせるとともに魅力をいかんなく引き出しています。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

紀平梨花がリンクで放つオーラがまぶしい

彼女はひたむきで着実な努力を重んじる濱田美栄コーチの門下生であり、全日本選手権4連覇を遂げた「練習の虫」宮原知子と身近に接しています。
紀平梨花も頑張り屋ということは承知していますが、それでも最後の最後は才能が決め手になるということを、この選手の滑りを見て改めて思いました。

この選手がリンクで放つ輝きはまぶしい。

⇒2018年11月12日「紀平梨花はエキシビションで女王のオーラ」はこちら。

(2018年11月30日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月7日)

「RIKA劇場」など海外メディアも絶賛

フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル女子シングル、ショートプログラム(SP)。
海外メディアが紀平梨花の圧巻の舞いに絶賛の声を送りました。
「RIKA劇場」「ショーの主役を盗んだ」「完全無欠」など、大興奮とともに伝えています。

ドビュッシー「月の光」の調べに合わせて滑り出し、冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めると波に乗りました。
3回転フリップ―3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを決めています。

演技全体から立ち昇るかのような質感!

優雅な情感も込められ、演技全体から立ち昇るかのような質感が素晴らしい。
観客席では日の丸が掲げられ、割れんばかりの大歓声と拍手が起こりました。
アリーナ・ザギトワが「ロステレコム杯」で記録した 80.78点を上回る世界最高得点を叩き出しました。

FSでトリプルアクセルを2度跳ぶ予定です。
私は 230点を余裕で超えると思っていましたが、 240点に届きそうな勢いを感じます。

◆書き加え(12月8日)

GPファイナルはFS2本で 240点超え

紀平梨花はSPとFSの中間日の公式練習で本番衣装を着て調整に当たりました。
トリプルアクセルに10度挑みました。
最初の1本で転倒しましたが、それ以降は9本連続で着氷し、好調を維持しています。
練習とはいえ、手応えをつかんでいます。

主要大会のSPでは今シーズンで初めてトリプルアクセルを決めました。
FSでは、会場を熱狂させたNHK杯を上回る滑りを見せてくれることでしょう。
私は2本のトリプルアクセルを組み込んだプログラムを予定どおりこなせば 160点超えもあると考えており、そうなるとやはり合計 240点超えです。

紀平梨花は表現力でもザギトワより優れる

紀平梨花は試合ごとに表現力が増し、演技構成点(PCS)が伸びています。
最初から最後まで途切れない滑りと動きが心地よく、ジャンプはもちろんステップやスピンが見事に融和しています。
私は今大会のSPでもアリーナ・ザギトワより優れると思いました。
(6選手で一番です。)
また、紀平梨花の高難度ジャンプのGOEが低いと感じました。

紀平梨花の 82.51点が低すぎるか、アリーナ・ザギトワの 77.93点が高すぎるかどちらかです。
おそらくオリンピックの金メダリストということで採点がちょっと甘くなっています。

二人の演技の「完成度」はだいぶ違いますので、採点ルール改定の趣旨をきちんと反映するならば、点差がもっと開かないとおかしい。

◆書き加え(12月9日)

気負いのない清々しい芸術性が素晴らしい

濱田美栄コーチはSPで紀平梨花をリンクに送り出す際に「トリプルアクセルだけじゃない。ほかもうまくなっている」と声をかけたそうです。
選手の緊張と不安を和らげながら自信を持たせており、さすがです。
しかし、私はごく短期間で著しく実力を高めたと思います。
とくに表現面の洗練度に目を見張ります。
この選手は気負いのない清々しい「芸術性」が素晴らしい。

GPシリーズ2戦からGPファイナルSPまでを振り返ると、紀平梨花が負ける要素が見つかりません。
それでも、心身のかすかな変化で演技、なかでも高難度ジャンプが壊れます。
本番では何が起こるか分かりませんし、フィギュアスケートの魅力でもあります。

ただいま午前1時半を回っています。
日本時間の朝にFSが行われはずで、数時間後に結果が出ます。
はたしてどうなるでしょう。
私の祈りが現地に届きますように・・・。

◆書き加え(12月9日)

シニア1年目GPファイナルは余裕の勝利

おめでとう、紀平梨花!
2005年の浅田真央以来13年振りとなるシニアデビューシーズンGPファイナルで優勝を飾りました。
また、日本勢としては2013年の浅田真央以来5年振りとなるGPファイナル優勝を飾りました。
FSも1位の150.61点、合計233.12点でした。

本人は試合後の会見で「緊張していなかった」と語っています。
どうでしょう、私は演技全体にいくらか硬さを感じました。

しかし、4番滑走のアリーナ・ザギトワの得点が伸び悩みましたので、たいしたプレッシャーはかかりませんでした。
(多少のミスを犯したところで負けることはありません。)
この選手は頭がとてもいい。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

それと、演技中も恐ろしく冷静です。
冒頭のトリプルアクセルのコンビネーションで両手をつき、単発に留まりました。
しかも、回転不足(ダウングレード判定)で減点です。
最悪の出だしにも紀平梨花は慌てることなく失点をリカバーしていきました。
(私の勝手な推測ですが、リカバーできるように紀平梨花と名づけられたはずです。)
NHK杯のFSに及びませんが、 150点台はまあまあかな。
伸び代が相当あります。

「楽勝」というと語弊がありますが、世界選手権では 240点台に確実に乗せます。

◆書き加え(12月9日)

作曲者が紀平梨花の世界一美しい嵐に感謝

紀平梨花が「ビューティフル・ストーム」のピアノの調べに乗せ、世界一美しいスケーティングで世界中のファンを魅了しました。
16歳とは思えない表現力と芸術性を備えています。
それは意図するというよりも、筋肉と対話する内面の発露です。
だから、とてもナチュラルなのです。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

「私の音楽を見事に表現してくれた」と作曲者のジェニファー・トーマスが称賛しました。
この女性ピアニストは、最新アルバム「The Fire Within」がビルボードのクラシックアルバム部門で発売1週目にベスト3に入った人気アーティストだそうです。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月8日「紀平梨花、メンタルとGOEであっさりと世界最高得点」はこちら。

⇒2018年12月7日「紀平梨花とザギトワ、GPファイナル2018直接対決」はこちら。

⇒2018年12月6日「紀平梨花はGPファイナルでザギトワに勝てるのか」はこちら。

⇒2018年12月5日「紀平梨花、シニア1年目のブレーク、逆転劇の理由」はこちら。

⇒2018年12月4日「紀平梨花にのしかかる「ポスト浅田真央」の重圧」はこちら。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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