NHK朝の連続テレビ小説「純と愛(じゅんとあい)」。
夏菜(なつな)がヒロイン・純(じゅん)を演じる。
遊川和彦(ゆかわ・かずひこ)が脚本を手がける。
「家政婦のミタ」で驚異的な視聴率を取ったため、前評判が凄かった。
このドラマは平均視聴率が40.0%、瞬間最高視聴率が42.8%であり、化け物といえる。

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私がほとんど見ないうちに、朝ドラ「純と愛」の放送は残り2カ月強になった。
忙しかったのは確かだ。
しかし、内容に新鮮味も面白みも感じなかったのも確かだ。
一日の始まりに流す「志」、そして意味が感じ取れない作品である。

先だってちらっと「純と愛」のダイジェストに触れ、インターネットで視聴率を調べてみた。
実は、かなり健闘している。

朝ドラ過去5作品の平均視聴率は以下のとおり(ビデオリサーチ調べ。関東地区)。

◇2010年前期(上期)
松下奈緒主演「ゲゲゲの女房」は18.6%。
子役は菊池和澄⇒佐藤未来。
山本むつみ脚本、武良布枝原作。

◇2010年後期(下期)
瀧本美織主演「てっぱん」は17.2%。
寺田敏雄・今井雅子・関えり香脚本。

◇2011年前期
井上真央主演「おひさま」は18.8%。
子役は八木優希、老け役は若尾文子(回想の形でドラマは進行)。
岡田惠和脚本。

◇2011年後期
尾野真千子主演「カーネーション」は19.1%。
子役は二宮星、老け役は夏木マリ。
渡辺あや脚本。

◇2012年前期
堀北真希主演「梅ちゃん先生」は20.7%。
子役は内田未来。
尾崎将也脚本。

「梅ちゃん先生」の平均視聴率は過去5作品で断トツである。
単に朝ドラの王道を歩むだけでなく、きわめて実験的なつくりだった。
このブログで幾度も取り上げた。
私自身は熱心に見たいと思わなかったが、大勢の視聴者を得たという事実は十分に納得できる。

「純と愛」はこれまでの平均視聴率がおそらく18%前後であり、決して悪い数字でない。
それは「ゲゲゲの女房」の前の2作品の平均視聴率と比べると分かる。

◇2009年前期
多部未華子主演「つばさ」は13.8%。
子役は小泉颯野⇒白坂奈々。
戸田山雅司脚本。

◇2009年後期
倉科カナ主演「ウェルかめ」は13.5%。
子役は小酒井円葉。
相良敦子脚本。

私は朝の時間帯に放送する必然性を感じない「純と愛」が高視聴率を取っている事実が不思議である。
就労形態と就労時間が多様化し、かつての生活のリズムが崩れてきたのか。
あるいは、夜の時間帯に再放送することにより、朝ドラという認識が変わってきたのか。
それとも、制作費(予算)が削られ、見応えのあるドラマがほかにないのか。

・・・気が向けば、「純と愛」についてもう少し詳しく書いてみたい。
今日の社会・職場・家庭などで当たり前のように起こっている衝突で埋め尽くしており、内容が退屈だ。
これなら現実のほうがはるかにエキサイティングでスリリングである。

                      ◇◆◇

夏菜主演「純と愛」に関するブログは以下のとおり。

⇒2012年7月31日「夏菜(なつな)…NHK朝ドラ『純と愛』ヒロイン」はこちら。

⇒2012年8月27日「堀北真希『梅ちゃん先生』から夏菜『純と愛』へ」はこちら。

⇒2012年10月22日「朝ドラには約束事がある…遊川和彦『純と愛』」はこちら。

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