フィギュアスケート女子シングルの浅田真央は「メンタルコントロール」を行えないため、大事な試合ほど悲壮感が気合いを覆い隠してしまいます。
彼女に関しては「緊張」と「重圧」の両方と戦っており、きわめて厄介です。
張り詰めたというより思い詰めた表情になるのもそのためです。
「緊張」は人間の自然な心の働きであり、マイナスまして悪者でありません。
ここ一番に際して、普段より大きいパワーを出力するためのスイッチになります。
明治大学5年中退の私が言うのでは説得力が乏しいですが、東大の受験でも同じです。
試験会場は最難関を突破しても不思議でない成績優良者が揃っています。
(アイスリンクは金メダルを獲得しても不思議でないトップアスリートが揃っています。)
そして、だれもが強い緊張を感じているはずです。
合否で職業人生が著しく左右されるのだから当然です。
(順位で競技人生が著しく左右されるのだから当然です。)
その緊張が本番でどう働くかにより結果が分かれます。
私が思い浮かべられる範囲で、緊張を味方にするのがうまかったのは、2014年ソチ五輪王者の羽生結弦です。
さすがにフリースケーティング(FS)では動揺しましたが、「本命が勝つ」というのは凄いことです。
緊張は体と動きを縮み込ませることもあり、それを勢いづかせることもあります。
羽生結弦は緊張を力に変え、本来の力に上乗せすることができます。
(ターボエンジンを吹かせればライバルを引き離せます。)
「重圧」は浅田真央のような類まれなスターについて回ります。
絶大な人気を持つ選手の宿命といえます。
後天的に能力や技術を身につけても、先天的に資質を備えていないと輝く星になれません。
この重圧は本人次第でさらに重くすることも、いくらか軽くすることもできます。
重圧がかかったほうが結果がよければそうし、重圧がかからないほうが結果がよければそうします。
浅田真央は自分が発する不用意な言葉で、自分にかかる重圧をどんどん大きくしています。
考えや判断でなく、そのときどきの感情や情緒で願望を口にしてしまうからです。
私が思い浮かべられる範囲で、重圧を緩和させるのがうまかったのは、2010年バンクーバー五輪女王の金妍児(キム・ヨナ)です。
彼女はお国柄というか国民性をわきまえ、予防線を冷静に張りつづけました。
韓国人の熱狂度は日本人の比でなく、金妍児といえども重圧をまともにかぶっては一溜りもありません。
緊張に負け、重圧につぶれる選手がとくにオリンピックで勝つことはありません。
大舞台では悲壮感に包まれた時点でおおよそ敗れています。
スキージャンプ女子で負けるはずのない高梨沙羅が2014年ソチ五輪で表彰台さえも逃しました。
(風に恵まれなかったのは確かですが、私はそれだけではなかったと考えています。)
レスリング女子で霊長類最強と恐れられた吉田沙保里が2016年リオ五輪で4連覇を逃しました。
(私は負けると思い、怖くて実況を見られませんでした。)
⇒2016年8月19日「吉田沙保里は怖くて見られない・・・五輪4連覇」はこちら。
スポーツと悲壮感の相性がそもそもよくないからでしょう。
◇◆◇
浅田真央に関するブログは以下のとおり。
⇒2016年10月13日「浅田真央は基本が分かっていない」はこちら。
⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。
⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。
⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。
⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。
⇒2016年10月8日『浅田真央「リチュアルダンス」世界観の演じ分け』はこちら。
⇒2016年9月22日「浅田真央、ジャパンオープン回避と視聴率」はこちら。
⇒2015年12月28日「浅田真央は生きた心地がしない」はこちら。
⇒2015年12月27日「浅田真央は「魂」をなくしたのか」はこちら。
⇒2015年12月26日「浅田真央、最高難度の無謀と動揺」はこちら。
⇒2015年12月12日「浅田真央評価…努力は報われない」はこちら。
⇒2015年11月29日「浅田真央はあんなもの」はこちら。
⇒2015年10月10日「浅田真央、GPシリーズ2015へ」はこちら。
⇒2015年10月9日「浅田真央、現役続行の条件」はこちら。
⇒2015年10月7日「浅田真央はピョンと跳び、チャンと降りる」はこちら。
⇒2015年10月5日「浅田真央、勝負師の宿命」はこちら。
⇒2015年10月3日「浅田真央が帰ってきた」はこちら。
Copyright (c)2016 by Sou Wada
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彼女に関しては「緊張」と「重圧」の両方と戦っており、きわめて厄介です。
張り詰めたというより思い詰めた表情になるのもそのためです。
「緊張」は人間の自然な心の働きであり、マイナスまして悪者でありません。
ここ一番に際して、普段より大きいパワーを出力するためのスイッチになります。
明治大学5年中退の私が言うのでは説得力が乏しいですが、東大の受験でも同じです。
試験会場は最難関を突破しても不思議でない成績優良者が揃っています。
(アイスリンクは金メダルを獲得しても不思議でないトップアスリートが揃っています。)
そして、だれもが強い緊張を感じているはずです。
合否で職業人生が著しく左右されるのだから当然です。
(順位で競技人生が著しく左右されるのだから当然です。)
その緊張が本番でどう働くかにより結果が分かれます。
私が思い浮かべられる範囲で、緊張を味方にするのがうまかったのは、2014年ソチ五輪王者の羽生結弦です。
さすがにフリースケーティング(FS)では動揺しましたが、「本命が勝つ」というのは凄いことです。
緊張は体と動きを縮み込ませることもあり、それを勢いづかせることもあります。
羽生結弦は緊張を力に変え、本来の力に上乗せすることができます。
(ターボエンジンを吹かせればライバルを引き離せます。)
「重圧」は浅田真央のような類まれなスターについて回ります。
絶大な人気を持つ選手の宿命といえます。
後天的に能力や技術を身につけても、先天的に資質を備えていないと輝く星になれません。
この重圧は本人次第でさらに重くすることも、いくらか軽くすることもできます。
重圧がかかったほうが結果がよければそうし、重圧がかからないほうが結果がよければそうします。
浅田真央は自分が発する不用意な言葉で、自分にかかる重圧をどんどん大きくしています。
考えや判断でなく、そのときどきの感情や情緒で願望を口にしてしまうからです。
私が思い浮かべられる範囲で、重圧を緩和させるのがうまかったのは、2010年バンクーバー五輪女王の金妍児(キム・ヨナ)です。
彼女はお国柄というか国民性をわきまえ、予防線を冷静に張りつづけました。
韓国人の熱狂度は日本人の比でなく、金妍児といえども重圧をまともにかぶっては一溜りもありません。
緊張に負け、重圧につぶれる選手がとくにオリンピックで勝つことはありません。
大舞台では悲壮感に包まれた時点でおおよそ敗れています。
スキージャンプ女子で負けるはずのない高梨沙羅が2014年ソチ五輪で表彰台さえも逃しました。
(風に恵まれなかったのは確かですが、私はそれだけではなかったと考えています。)
レスリング女子で霊長類最強と恐れられた吉田沙保里が2016年リオ五輪で4連覇を逃しました。
(私は負けると思い、怖くて実況を見られませんでした。)
⇒2016年8月19日「吉田沙保里は怖くて見られない・・・五輪4連覇」はこちら。
スポーツと悲壮感の相性がそもそもよくないからでしょう。
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浅田真央に関するブログは以下のとおり。
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⇒2016年10月12日「浅田真央、引退か現役かで心が揺れる」はこちら。
⇒2016年10月11日「浅田真央はGPシリーズで落ち込む」はこちら。
⇒2016年10月10日「浅田真央は井の中の蛙・・・世代交代」はこちら。
⇒2016年10月9日「浅田真央、振り付けのアイデア」はこちら。
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