全日本フィギュアスケート選手権2015が始まった。
私はフジテレビで男子シングルのSP(ショートプログラム)を楽しんだ。
全日本4連覇を目指す羽生結弦が予想どおりトップに立ち、宇野昌磨(うの・しょうま)が続いた。
今大会は勝敗の興味が乏しい。
(私としては、番狂わせは大歓迎である。)

羽生結弦は記録更新の期待の重圧、そして連戦の疲労の蓄積があったのだろうか。
冒頭の4回転サルコウで転んだ。
着地へ向かう空中で体の軸が傾いた。
その後の4回転トウループ−トリプルトウループのコンビネーションジャンプ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた。
失敗にもかかわらず百点を超える得点である。

羽生結弦はインタビューで完璧な演技ができなかった言い訳をしなかった。
気持ちの切り替えも早い。

宇野昌磨は一気に注目が高まり、緊張が増したのだろうか。
ジャンプをほぼ決め、自己ベストとなる百点に近い得点である。
スコアは申し分ないが、私は何かが足りないと感じた。
素人なので、これと指摘できないのが残念・・・。

宇野昌磨は現時点での羽生結弦との実力の差を踏まえれば、1位になることは考えにくい。
2位になった昨年の成績を下回るわけにいかない。
心のどこかで守りに入っていた可能性がある。
フィギュアスケートは、メンタルのありようが演技に如実に表れる。

宇野昌磨は上半身の柔軟な使い方が持ち前の表現力を引き立てていた。
それ以前にスケーティングがうまく、技術力も高い。
素晴らしい才能とともに、大一番での落ち着きも感じさせる。
近い将来がとても楽しみな選手である。

本大会は、来春に米国ボストンで行われる世界フィギュアスケート選手権2016の代表選考会を兼ねている。
いま確かめたところ、日本の男子シングルの出場枠は2名である。
宇野昌磨は端から2位狙いなのかもしれない。
18歳が安全運転で世界選手権に出られるというのも凄いことだが・・・。

               ◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2015年12月23日「宇野昌磨は高橋大輔に通じる」はこちら。

⇒2015年12月24日「宇野昌磨が羽生結弦に肩を並べる日」はこちら。

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