夫婦二人が1カ月10万円で暮らす。
住む場所を選ばず、貧しい生活を受け入れる覚悟を持つなら可能だろうか?

私が横浜・港北ニュータウンに引っ越してきてから、ずっと頭を刈ってもらっているのが「MEN’TU CLUB(メンツクラブ)」である。
わが人生0580理容室(ヘアーサロン。いまは「床屋」と呼ばない)。
そこに北海道・留萌から出てきた可愛い女の子がいて、小学6年生のわが子がお世話になっている。

彼女はまもなく故郷に戻る予定(こちらで生涯の出会いが得られれば分からないと、私は思っている)。
ときどき帰省すると、おカネがほとんど減らなくて驚くという。
「東京(実際は横浜)は、どうしてこんなにおカネがかかるのでしょうね」。
田舎では、それなりの一軒家を借りても家賃は月額1〜3万円。
わが人生0581そして、広い敷地の一角に菜園を設ける。
10万円以内でぎりぎりやっていけそうだ。

老いてから畑仕事に挑み、自給自足を叶えるのは厳しい。
大変な重労働。
しかし、農作業のまねごとで野菜などをいくらかつくるだけでも、生活の足しになる。
食べ物があれば、命は保てる。
何とか老後を乗り切れるかもしれない。

私は先だってのブログ「消えた年金記録が見つかった!」で述べたとおり、年金の納付期間が2倍になった。
わが人生0582それでも58歳の現在、受給資格3百カ月を満たしていない。
この先も頑張って払い込みを続け、条件をクリアしたとしても受け取る月額は微々たるものだろう。
やはり田舎暮らしを真剣に考えなくてならない。
が、やむをえないという後ろ向きな気持ちでもない。
私は新潟県直江津市(現上越市)、妻は福島県会津若松市の出身であり、もとは田舎育ちである。
私は畑仕事に憧れているが、妻は絶対にやるはずがないと信じてくれない。

なお、私にとり心強いのは、定年移住などのツアーを催す自治体が増えてきたこと。
それでも食べていくのが難しいとすると、物価の極端に安い海外での生活を考えなくてならない。
わが人生0583昔、テレビ番組でそうした日本人の高齢者が集うコミュニティが紹介された。
皆、わりと気楽に暮らしていた。
人は変われる。
妻と「それもいいかも…」などと会話を交わした。

私は年々、都市生活への執着が薄れてきた。
百平米弱のマンションに長期ローンを組んでまで数千万円を注ぎ込むのはナンセンスと気づくに至った。
わが人生0584ちょっと遅すぎたが…。
理由はそれだけでない。
すでに十分に頑張り、そろそろ土に帰りたい。
長年悩まされた腰痛が畑仕事で治ったりして…。
農家の方に甘すぎると笑われるか?

老後は2〜3百万円で建てられる、犬小屋みたいなログハウス(キット)が望ましい。
そこで猫と一緒。
学生時代の6畳一間にはトイレも風呂もなかった。
それよりはるかに恵まれた環境。
極上の貧困生活で人生の幕を閉じる。
最後くらいは妥協せずに自分の理想を追求してみたい。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

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