待ちに待った総理辞任、内閣総辞職…。
菅直人は鳩山由紀夫内閣で決して出しゃばらず、それを地道に支えつづけた。
政権交代以降、菅直人は変身ぶりが際立った。
冷静な“読み”を働かせた結果だろう。
菅直人はずいぶん大人になった。
自分にとり唯一のシナリオが見えてきたからだ。
日本で一番総理になりたかった男でなかろうか。
鳩山由紀夫首相の辞任表明で、菅直人は一気に明るくなった。
ついに出番到来と、広い額に書かれていた。
民主党代表選挙への電光石火の出馬表明、根回し。
これほど表情を崩す人は珍しい。
◇
鳩山由紀夫首相の退陣にともない、午後に行われた衆参両院本会議の首相指名選挙で民主党の菅直人新代表が第94代首相に指名された。
これに先立ち午前に行われた両院議員総会で民主党新代表に選出されていた。
菅直人首相は、内閣の人事で要となる官房長官に仙谷由人国家戦略担当相の起用を決めた。
注目の幹事長に枝野幸男行政刷新担当相を起用したい考えだが、党内の調整が難航しそう。
そこで、あくまで組閣人事で主導権を握るため、内閣発足を来週8日に先送りした。
自民党の派閥より結束力が強いと噂される小沢一郎グループはおとなしくしていたほうがよい。
参院選でいくらかでも有利に働こう。
民主党がこれまで自民党政権に繰り返してきた主張を尊重するなら、ここは内閣総辞職でなく衆院解散総選挙、つまり衆参同時選挙に踏み切るべきだった。
私個人としては、戦後初の野党第1党による政権交代であり、有権者は4年くらいの時間を与えるべきだと考えている。
懲りない自民党、変わらない自民党、無力の自民党に政権を戻すのは明らかな間違いである。
以下に「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」題する2010年6月2日のブログを収める。
◇◆◇
鳩山由紀夫総理(首相)が民主党両院議員総会で涙を浮かべながら辞意を表明した。
これにより内閣総辞職へ。
もともと総理の器でない。
リーダーシップを欠いており、日本の非常時と政治の動揺期ではまったく務まらない。
加えて、絶大な実力者の存在があった。
私に言わせれば、ツートップでなく、ワントップである。
直近の世論調査で内閣支持率が20パーセントを切っていた。
このブログで述べたように、マニフェストがデタラメだった。
目立つところに特売商品を並べ立てたスーパーの客寄せチラシ並みだ。
が、実際にはサービスを提供できないという点において悪質極まりない。
衆院選での圧勝も政権発足直後の支持率も間違い。
有名人や評論家を含め、熱狂した人たちはどこへ消えたのか…。
鳩山由紀夫総理の辞意表明は、自身の演説のなかでもっとも心と力のこもった内容だった。
お疲れさま。
ついては「クリーンな民主党を取り戻す」と、小沢一郎幹事長に辞任を求めた。
“道連れ”にした格好だ。
素晴らしい。
いいように利用されてきたから、刺し違えないと…。
鳩山由紀夫首相は辞意表明直後に、総理官邸前で記者団から「ひとことお願いします」と声をかけられ、「いいよ、もう充分です。ありがとう」と答えた。
このブログで述べたように、やはり辞職の道筋を探っていた。
本音はだいぶ前から辞めたかったのでないか。
首相を投げ出したのでなく、退陣に追い込まれたという印象をうまく残せた。
ホッとしているだろう。
⇒2010年5月6日「鳩山首相、自ら内閣総辞職へ道筋」はこちら。
内閣総理大臣(民主党代表)も民主党幹事長も辞任する。
これにより民主党と民主党政権はどこまで支持率を回復できるか。
代表選挙は明後日に告示される模様。
参院選が迫り、立て直しが急務だ。
菅直人副総理は鳩山由紀夫内閣を辛抱強く支えた甲斐があった。
おそらくラストチャンスと考えていた。
長い政治家経験がしたたかに生かされていた。
首も長くなっていた。
ついに首相にのぼり詰めそう。
おめでとう。
その日を夢見てきたのでないか。
鳩山由紀夫首相は“優しさ”が際立った。
これでは借金を膨らませる。
◇◆◇
内閣総辞職に関するブログは以下のとおり。
⇒2010年1月31日「衆院解散総選挙でなく内閣総辞職を!」はこちら。
⇒2010年6月2日「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」はこちら。
Copyright (c)2010 by Sou Wada
←応援、よろしく!
菅直人は鳩山由紀夫内閣で決して出しゃばらず、それを地道に支えつづけた。
政権交代以降、菅直人は変身ぶりが際立った。
冷静な“読み”を働かせた結果だろう。
菅直人はずいぶん大人になった。
自分にとり唯一のシナリオが見えてきたからだ。
日本で一番総理になりたかった男でなかろうか。
鳩山由紀夫首相の辞任表明で、菅直人は一気に明るくなった。
ついに出番到来と、広い額に書かれていた。
民主党代表選挙への電光石火の出馬表明、根回し。
これほど表情を崩す人は珍しい。
◇
鳩山由紀夫首相の退陣にともない、午後に行われた衆参両院本会議の首相指名選挙で民主党の菅直人新代表が第94代首相に指名された。
これに先立ち午前に行われた両院議員総会で民主党新代表に選出されていた。
菅直人首相は、内閣の人事で要となる官房長官に仙谷由人国家戦略担当相の起用を決めた。
注目の幹事長に枝野幸男行政刷新担当相を起用したい考えだが、党内の調整が難航しそう。
そこで、あくまで組閣人事で主導権を握るため、内閣発足を来週8日に先送りした。
自民党の派閥より結束力が強いと噂される小沢一郎グループはおとなしくしていたほうがよい。
参院選でいくらかでも有利に働こう。
民主党がこれまで自民党政権に繰り返してきた主張を尊重するなら、ここは内閣総辞職でなく衆院解散総選挙、つまり衆参同時選挙に踏み切るべきだった。
私個人としては、戦後初の野党第1党による政権交代であり、有権者は4年くらいの時間を与えるべきだと考えている。
懲りない自民党、変わらない自民党、無力の自民党に政権を戻すのは明らかな間違いである。
以下に「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」題する2010年6月2日のブログを収める。
◇◆◇
鳩山由紀夫総理(首相)が民主党両院議員総会で涙を浮かべながら辞意を表明した。
これにより内閣総辞職へ。
もともと総理の器でない。
リーダーシップを欠いており、日本の非常時と政治の動揺期ではまったく務まらない。
加えて、絶大な実力者の存在があった。
私に言わせれば、ツートップでなく、ワントップである。
直近の世論調査で内閣支持率が20パーセントを切っていた。
このブログで述べたように、マニフェストがデタラメだった。
目立つところに特売商品を並べ立てたスーパーの客寄せチラシ並みだ。
が、実際にはサービスを提供できないという点において悪質極まりない。
衆院選での圧勝も政権発足直後の支持率も間違い。
有名人や評論家を含め、熱狂した人たちはどこへ消えたのか…。
鳩山由紀夫総理の辞意表明は、自身の演説のなかでもっとも心と力のこもった内容だった。
お疲れさま。
ついては「クリーンな民主党を取り戻す」と、小沢一郎幹事長に辞任を求めた。
“道連れ”にした格好だ。
素晴らしい。
いいように利用されてきたから、刺し違えないと…。
鳩山由紀夫首相は辞意表明直後に、総理官邸前で記者団から「ひとことお願いします」と声をかけられ、「いいよ、もう充分です。ありがとう」と答えた。
このブログで述べたように、やはり辞職の道筋を探っていた。
本音はだいぶ前から辞めたかったのでないか。
首相を投げ出したのでなく、退陣に追い込まれたという印象をうまく残せた。
ホッとしているだろう。
⇒2010年5月6日「鳩山首相、自ら内閣総辞職へ道筋」はこちら。
内閣総理大臣(民主党代表)も民主党幹事長も辞任する。
これにより民主党と民主党政権はどこまで支持率を回復できるか。
代表選挙は明後日に告示される模様。
参院選が迫り、立て直しが急務だ。
菅直人副総理は鳩山由紀夫内閣を辛抱強く支えた甲斐があった。
おそらくラストチャンスと考えていた。
長い政治家経験がしたたかに生かされていた。
首も長くなっていた。
ついに首相にのぼり詰めそう。
おめでとう。
その日を夢見てきたのでないか。
鳩山由紀夫首相は“優しさ”が際立った。
これでは借金を膨らませる。
◇◆◇
内閣総辞職に関するブログは以下のとおり。
⇒2010年1月31日「衆院解散総選挙でなく内閣総辞職を!」はこちら。
⇒2010年6月2日「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」はこちら。
Copyright (c)2010 by Sou Wada
←応援、よろしく!