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零細企業や中小企業が金融機関から事業資金を借り入れる際には、社長が個人保証を行う。
いわゆる連帯保証だが、これを拒むと融資が下りない。
もちろん、会社が儲かっていないと、個人保証を申し出ても難しいが…。
はっきり言おう。
零細企業や中小企業に、会社の借入金というものはない。すべて社長の借金である。
会社の実印はいろいろな書類に使う。
それに対し、社長の実印はほとんど借用書に用いる。
「ここにしっかりと押してください」と、金融機関が言う。
会社をつくり、まさかこんな大きな借金を背負おうとは…。
社長の誤算である。
しかも、先日のブログ「社長の給料…起業の現実」で述べたように、社長は給料をろくに取れない。
オーナー社長のリスクは突出して高い。
このリスクを減らしたいなら、数名で資本を出し合い、取締役に就くやり方がよい。
ただし、オーナー社長と異なり、全権を握るわけにいかない。
起業の動機で依然として多い、「自分の会社を持ちたい」という人に向かない。
とはいえ、資金繰りが苦しいときには数名でハンコをつくことにより借入額を増やせる。
また、それは取締役全員が経営責任を取るとの証にほかならない。
社長の負担もいくらか軽くなるだろう。
なお、個人資産のない社長の連帯保証では、まとまった事業資金は手当てできない。
せめて自宅は持っていたい。
ただし、真っ先に担保に取られるので、それを失う覚悟が必要だ。
銀行業界では不動産以外に担保を広げようとの動きがあるが、実際にはまず行われない。
起業の現実は恐ろしく厳しい。
いったん会社をつくると、社長は退路を断たれてしまう。
もう引き返せない。
リスクが大きく、しかも支援が小さく、そのわりにメリットがはっきりしない。
踏み切るサラリーマンが少ないのもうなずける。
Copyright ©2008 by Sou Wada
零細企業や中小企業が金融機関から事業資金を借り入れる際には、社長が個人保証を行う。
いわゆる連帯保証だが、これを拒むと融資が下りない。
もちろん、会社が儲かっていないと、個人保証を申し出ても難しいが…。
はっきり言おう。
零細企業や中小企業に、会社の借入金というものはない。すべて社長の借金である。
会社の実印はいろいろな書類に使う。
それに対し、社長の実印はほとんど借用書に用いる。
「ここにしっかりと押してください」と、金融機関が言う。
会社をつくり、まさかこんな大きな借金を背負おうとは…。
社長の誤算である。
しかも、先日のブログ「社長の給料…起業の現実」で述べたように、社長は給料をろくに取れない。
オーナー社長のリスクは突出して高い。
このリスクを減らしたいなら、数名で資本を出し合い、取締役に就くやり方がよい。
ただし、オーナー社長と異なり、全権を握るわけにいかない。
起業の動機で依然として多い、「自分の会社を持ちたい」という人に向かない。
とはいえ、資金繰りが苦しいときには数名でハンコをつくことにより借入額を増やせる。
また、それは取締役全員が経営責任を取るとの証にほかならない。
社長の負担もいくらか軽くなるだろう。
なお、個人資産のない社長の連帯保証では、まとまった事業資金は手当てできない。
せめて自宅は持っていたい。
ただし、真っ先に担保に取られるので、それを失う覚悟が必要だ。
銀行業界では不動産以外に担保を広げようとの動きがあるが、実際にはまず行われない。
起業の現実は恐ろしく厳しい。
いったん会社をつくると、社長は退路を断たれてしまう。
もう引き返せない。
リスクが大きく、しかも支援が小さく、そのわりにメリットがはっきりしない。
踏み切るサラリーマンが少ないのもうなずける。
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