和田創研に入った電話に、私が出先からケータイ(スマートフォン)で折り返すと、よい知らせだった。
業績が十年ほど落ちっぱなしの中小規模の旅行代理店の営業担当者だった。
ここに限らず、昔ながらの旅行会社はどこもひどい。

彼は、私が講師を務めた「提案営業研修8日間コース(公開版)」を受講し、それを境に数字ががらりと変わった。
そして、新年度の社内昇進につながったとの報告である。
大抜擢らしい。
「先生のおかげです」。
もちろん彼の努力の賜物だが、そうはっきり言われるとうれしい。

さらに、私の指導を忠実に守って営業活動を進めたところ、日本でもっとも元気で話題性のある大手企業(その1社)の新規開拓に成功した。
電話の向こうの声が弾んでいる。
「見積書を出さないで決めました」。

私は、商談を決めてから見積書を出せと、研修では幾度も繰り返している。
それが難しいなら、せめて「御社に任せようと思っている」と顧客に選んでもらってから出せと・・・。

彼は、アプローチから一貫して「役立ち(貢献)第一」の営業姿勢を貫き、それが相手に高く評価された。
つまり、大勢のなかの一業者でなく、信頼の置けるパートナーと認めてもらえたのだ。
世の中、見積職に成り下がった営業職があふれる。

shacho01彼は、見積書なしで相手の一任を取り付けた。
これまでは最大手の旅行代理店がほぼ独占していた。
その牙城を切り崩した。
「見積書を出さないで決めました」と、もう一度。
彼はすっかり興奮している。
私は頑張りをおおいに称えた。

「ところで、先生。今度はうちで研修をやってください。会社の上層部にかけ合って予算をつくりました」。
というわけで、私は伺う。
すぐに日程を決めるとのことで、感謝したい。

中小企業いや零細企業でも、日本を代表する大手企業とのつきあいは十分に可能だ。
会社の業績が変わる。
そして、その極意を著したのが、私が先ごろ刊行した「社長の営業活動」である。
ぜひお読みいただきたい。
優良顧客獲得のセオリーとノウハウが得られる。

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