コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

講師評価

講師の代役…ピンチヒッター

「団塊の世代」が仕事からリタイアしています。
サラリーマンは大半が現役を引退しました。
このところ企業経営者や自営業者も相次いで引退しています。

私の先輩に当たる講師も少なくなりました。
急に体調を崩される方が増えています。

私自身も60代の半ばに達しており、ここ3年ほどは企業研修や公開セミナーをどんどん減らしてきました。
いまは原則として体力的に負担の少ない自前セミナーに留めています。
そして、書斎を含めた室内で行えるクライアントの受託業務を主体にするようになりました。

ところで、私は公開セミナーの講師の代役を務めることがあります。
参加者はその先生を評価する方が中心になりますので、率直なところとてもやりにくいです。
しかし、長らくお世話になった主催者(事務局)から頼み込まれると、むげにお断りできません。
きょうは私が尊敬する先生のピンチヒッターです。

私を含めた職業講師は世代交代の時期を迎えています。

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コンサルタント契約の打ち切り

私は先週、オーナー系の大手企業で個人のコンサルタントが来年度の契約を打ち切られる検討の過程に居合わせました。
その場に呼ばれたくらいですから生き残りましたが、自分もいつそうした立場にならないとも限りません。
あからさまな話の連続で、本人が耳にしたら血の気が引くでしょう。
クライアントはもっぱら「効果」を買っているので当然ですが・・・。

実は、講演でも公開セミナーでも同じです。
主催者は講師に率直な評価を絶対に伝えないと、自分を戒めてきました。
私の経験では、終了時に次の依頼がないときは、事務局が低い評価を下したのです。
彼らはにこやかに「今後もよろしくお願いします」と見送ってくれます。
依頼した側のエチケットでしょうか。

とくに勝ち組の主催者は講師の見極めが恐ろしくシビアで、内容が物足りないと容赦なく切ります。
私は、今年も講師が淘汰されるセミナー企画会議に立ち会いました。

プロの講師とコンサルタントは勝ち残り以前に生き残りが至難です。
そこが面白さの源泉でもあります。
私は2020年東京夏季五輪(オリンピック)開催までは頑張りたいと思っています。
現時点で62歳なので、どうなるでしょう・・・。

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人に教えるということ…講師経験

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズのとりあえずの最終回である。
これまでの説明をちょっと補うくらい。

公開セミナーの主催者は「今後の参考にするために…」とアナウンスし、参加者にアンケートへの協力を依頼することが多い。
その中身は、おおよそ講師と講義、教材に対する評価になる。
フリーアンサー欄が設けられていると、率直な感想や意見も寄せられる。

しかし、すでに述べたとおり、セミナーアンケートは講師の評価を行うだけでない。
参加者の評価を行うものだ。
分かりやすい例を挙げよう。
公開セミナーでなく企業研修であるが、アンケートの内容はリストラの判断基準としてしばしば用いられる。

実は、講師を基準に述べれば、セミナーアンケートは経験の浅い人では、おもに講師を評価する物差しになる。
しかし、それをかいくぐってきたのがベテラン講師、そして人気講師である。
ゆえに、経験の長い人では、おもに参加者を評価する物差しになる。

アンケート結果をどう見るかは、講師経験の長短により比重が正反対になる。
それが公開セミナーの主催者の判断だろう。

私は、事務局がアンケートを読みながら溜め息をついている光景を目にしてきた。
「レベルが低いなぁ」。
「これだとついてこられない…」。
ぶつぶつつぶやく。

まして主催者が繰り返し実施してきた定番セミナーでは、参加者を評価する物差しになる。
私の「提案営業セミナー」は日本を代表するビジネスセミナー会社を中心に数百回開催されてきた。
マナーなど新入社員向けのベーシック講座を除き、同一テーマでこれほどの実績を持つ営業セミナーは長らく出ていない。

                       ◇

このシリーズは、プロ講師、それも主要なビジネスセミナーで活躍する講師を目指すという前提で書いた。
かなり高いところに目標を置いたことになる。

だが、そこまでいかなくても、講師料を収入の一部としている人は大勢いる。
ボランティアに近い条件で引き受ける人も…。
また、ビジネスを離れ、地域や社会において使命や趣味で引き受ける人は無数にいるはずだ。

今日、私たちはしばしば「人に教える」立場になる。
公が対象でないが、社内インストラクターはもとより社長や上司もそうした役割を担っている。
広い意味の「講師」を経験する機会は日常に広がっている。

ということは、私たちは逆の立場にもなる。
自分が講師を務めると、他人の講義を受ける際の心構えも態度も次元が違ってくる。
私は、現代の社会人に積極的に講師を経験してほしい。

もう一つの効用として、学ぶには教えるのが断然早く深い。

現実には、人に伝えたり人を導いたりするのは決して容易でない。
いや、非常に困難だ。
そこにセオリーとノウハウが存在するのは確かである。

私は今回のシリーズに限らず、このブログでたびたび講師の仕事について書いてきた。
近い将来、こうした記事を含めて「人に教えるということ(仮題)」といった著作を刊行してみたい。
それが講師本か教育本か指導本か、私のなかで固まっているわけでないが…。
大それた夢である。

和田創、大噴火プロフィール

和田創、大噴火営業変革講演

                      ◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

⇒2010年5月14日「教えたら育たない…教育を解釈する」はこちら。

⇒2010年5月27日「講師とは自己否定である…プロ養成塾」はこちら。

⇒2010年6月16日「講師にとっての顧客とは?…プロ養成塾」はこちら。

⇒2010年6月18日「プロ講師のなり方…地獄をくぐり抜ける」はこちら。

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講師にとっての顧客とは?…プロ養成塾

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズ。
これまでにも取りあげたが、「セミナーアンケート」について述べよう。
その意図や目的が十分に理解されていないからだ。

長い期間、相応の収入を得てプロ講師としてやっていく。
そう真剣に願うなら、自らの使命をわきまえ、自らの価値を高めていかなくてならない。
講師道は険しく、奥深い。

さて、だれに対する使命、価値なのか。
むろん「顧客」である。

講師にとり、セミナーに参加する個人が顧客になるが、それに加えてセミナーに派遣する企業が顧客になる。
私が講師を務めてきたビジネスセミナーでは、カネを払うのは後者である。

企業は自力で従業員をどうにもできなくて困った末に、外部の公開セミナーを利用することが多い。
環境が劇的に変化する今日では、こうした傾向が一段と強まっている。
すなわち、社長は社員に、上司は部下に変わってほしくて送り込んでくる。

ところが、人は変わりたくない。
自分を否定しなくてならないからだ。

セミナーアンケートでは、評価が参加者に限られる。
最大の欠陥だ。
それは、派遣者の評価と正反対になるかもしれない。
私のような変革・再建系の講義では、むしろそうした可能性のほうが大きい。
私に対する厳しい評価は、参加者に対する厳しい講義を証明するものだ。

私の講演やセミナーについて述べれば、参加者のレベルが高いほど、地位が高いほど評価が高くなる。
これははっきりしている。
人材の育成を目論む以上、それは望ましいことだ。
私は講義に自信を持っており、セミナーアンケートを気にしない。

当然、講師への評価には受講者の意識と能力のレベルが反映される。
それは“裏返し”なのだ。
私の講演やセミナーについて述べれば、同一会場でまったく正反対の感想や意見が寄せられる。
例えば、当たり前といった声と、ついていけないといった声が混在する。

人を評価することは、自分が評価されることだ。
それに気づかずにアンケート用紙に記入する参加者がいる。
能天気だ。
アンケートは講師にとり参考にする程度でよい。
私はもっぱら参加者を評価するためにアンケートに目を通している。

最近、参加者に好かれようとする講師が増え、それにともなってプロとして食べていける人が減った。
次世代がほとんど育っていない。
自らの使命と価値をはき違えているからだ。
私自身は参加者に嫌われつつ、それでもアンケートの“平均スコア”を上げようと努めている。

しかし、もっとも重視すべきは、だれの感想や意見かということだ。
講師は参加者の底上げに努めるにしろ、自分の頑張りではどうにもならない人がかならず含まれる。
意識や能力の高い人に評価されるように注力する。
これは、なかでも営業系のプロ講師としてやっていくうえで急所になろう。

ビジネスセミナーの顧客はおもに派遣者である。
目の前にいる参加者でない。
だれが自分を食べさせてくれるか、冷静に考えるべきだ。

プロ講師にとり最大の収入源は企業研修である。
人気の講師なら8割以上を占めるはずだ。
そして、それは公開セミナーがきっかけになることも少なくない。
休憩時間や終了時に、「このセミナーをうちに来てやってもらえないか」。
参加者に社長など取締役クラスが混じっていたのだ。
そうした受託につながるかどうかは、企業の上層部がどう評価するかにかかっている。
通常の参加者とは異なった観点から判断が下される。

講師が、意識と能力の劣る社員から高い評価を得ることに意味はない。
この点を理解せず、「仕事がない」とこぼしたり悩んだりしていないか…。

“自社(自分)都合”の話をしよう。
好かれようとする講師は競争が激しい。
食べるのが難しい。
サラリーマンの給料も取れない講師が大半である。

嫌われる講師を目指しなさい。
専門用語で「差別化」という。
この程度のことに気づけないなら、プロ講師に向いていないのでは…。

企業は成長が止まり、業績が沈み、行き詰まりが鮮明だ。
今後ますます、講師は嫌われるほど仕事が増える。

和田創、大噴火プロフィール

和田創、大噴火営業変革講演

                      ◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

⇒2010年5月14日「教えたら育たない…教育を解釈する」はこちら。

⇒2010年5月27日「講師とは自己否定である…プロ養成塾」はこちら。

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「営業講師の大ベテラン」にショック!

私は営業分野の講師として大ベテランの域に達した。
職業人生が過ぎるのはあっという間だなぁ…。

実は、メガバンクのシンクタンクが主催するビジネスセミナーで、事務局から冒頭にそう紹介された。
ベテランはともかく、「大ベテラン」という言葉を使われたのは初めて。
私はショックを受けたが、わが身を振り返れば確かに“老人”である。
マユもヒゲも白い。むろんアソコも…。
ヘビースモーカーだから、歯は黄色い。

しかも、セミナーの終了時に「これだけの先生にじっくりと質問できる機会はないかもしれませんから、ぜひ…」。
会場全体に響き渡る大声だった。
私はくたばりかけた老人に見えるらしい。
事務局は無数のセミナーを企画し、会場の最後列で立ち会っている。
講義内容を含め、講師について“横並び”でシビアな評価を下せる立場にいる。
こんなことを大勢の参加者の前で言ってしまって後で問題にならないのかと、私が心配するほどの絶賛だった。
ありがたい。

私は再建・変革系なので嫌われる宿命だが、長く頑張ってきた甲斐があった。
この仕事は捨てたものでない。



還暦前の私は数年前から次第に言葉が出にくくなってきた。
妻に「あれ」と言い、「あれじゃ分からない」とよく叱られている。
老いることは悲しい。

いま言葉が出てきた。
アソコとは「髪(カミ)」である。
うん。



和田創「提案営業公開セミナー」のアンケート結果は以下のとおり。

⇒2010年5月26日「面白さと恐さを知る…営業の仕事」はこちら。

⇒2010年5月28日「完璧なコメント…提案営業セミナー」はこちら。

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講師とは自己否定である…プロ養成塾

長期出張と原稿執筆などに追われ、しばらく中休みがあったが、一連の記事を復活させる。

日本の学校教育が知識の習得を偏重した結果、そうした風潮が職業教育にまで広がった。
成果は“行う”ことによってしかついてこないのに、“知る”ことに関心が向かいやすい。
弊害は参加者に留まらず、講師に及んだ。
“教える”ことに重きを置いてしまう。

ただし、参加者はその限界をわりと早く感じ取った。
ところが、講師はいまだに気づいていない。
すでに述べたように有力なプロ講師があまり育っていないが、その最大の理由であろう。
とりわけ営業分野は次世代がほとんど現れないため、私を含めて顔ぶれは昔のままだ。
その結果、高額な受講料を払っても参加したいと思う、新しいセミナーが減っている。
このマーケットは近年じり貧が鮮明である。

私は、職業人に教えることがまったく無駄というつもりはない。
しかし、知識は本やeラーニングでもっと効率的に得られる。
教えることを主眼としたセミナーでは魅力が乏しく、参加者を呼び寄せるのが難しい。

社会人教育の本質は「革命」である。
参加者に意識や行動の変革・革新をもたらすものでなくてならない。
まして環境変化が加速し、企業も個人も生き残りが至難となった今日、業務や仕事の抜本的な見直しが必須だ。
それも悠長に取り組んでいられない。
講師は硬直した考え方、固定したやり方を叩き壊さなくてならない。

となると、新人向けを除き、講師の仕事の基本は参加者に対する“ダメ出し”である。
いや、新人も学生気分から脱却してもらわなくてなるまい。
が、だれも否定されることは好まない。
さらに、変化することは二の足を踏む。
人は慣れ親しんだ世界にかならず戻ろうとする。
進んで変わろうとする人は一握りにすぎない。
あるいは、まったくいない。
「変革リーダー」とはこれだ。
人間の本質は「保身」である。

私は思う。
そもそも企業が進んで変われるなら、業績不振と無縁でないか。
ここにプロ講師が生きていける場所がある。

社員は変わりたがらない。
幹部も役員も社長も同じ。
市場や顧客はどんどん変化しているのに、業績を決定的に左右する企業文化も組織風土もほどんど変わらない道理である。
私が革命を促さなくてなるまい。

講師が真剣に使命を果たそうとするほど会場が張り詰め、参加者に煙たがられる。
したがって、アンケート評価は下がりやすい。
しかし、それはプロ講師の“宿命”である。
そうした現実を覚悟して受け入れないと、セミナーのあり方がゆがんでしまう。
実は、参加者に気に入られることで講師が得られる評価など高が知れている。
迎合では限界がある。
ちょっと長い目で見れば、プロとしてやっていけない。

使命を果たしてこその講師稼業。
これを第一とし、自らを律する。
こうした姿勢は、参加者の評価よりはるかに重大である。
プロ講師は己の存在価値がどこにあるか、片ときも忘れずに考え、それを高めるように努めなくてならない。

私は、プロ講師とは、変化を嫌う職業人に革命をもたらす仕事と考えてきた。
それに沿い、コンテンツやカリキュラムに磨きをかけてきた。
しかも、職業人には社長や役員や幹部が含まれ、企業が変わるうえではむしろこちらへの動機づけが重要になる。

ところで、これまでに述べた教育が真っ先に対象とすべきは“自分自身”である。
講師が発した言葉はかならず己に跳ね返らなくてならない。
変化を嫌い、革命を避ける講師はくそだ。

講師とは自己否定である。
すなわち、それは仕事でなく態度である。

◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

⇒2010年5月14日「教えたら育たない…教育を解釈する」はこちら。

きょう紹介する予定だったセミナーアンケート(受講者の声)はあすへ。

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教えたら育たない…「教育」を解釈する

ビジネスセミナーでは主催者が参加者にアンケートを記入してもらっている。
内容と講師に対する評価を切り分けて設けるところもある。
それにより内容の有益度、講師の人気度をより明確につかむ。

私はきのう、こうしたセミナーアンケートの実態と絡めながら、講師は講義の内容と表現、中身と伝え方、この両方に並々ならぬ情熱と手間を注がなくてはプロとしてやっていけないと結論づけた。

さて、きょうは評価の対象となる「内容」と「講師」とは何かについて述べたい。
先に結論を示す。

内容とは、知識でなく「知恵」。
学校や図書から与えられた知識でなく、自分の経験を通じてつかみ取った知恵である。
私が講師を務める営業の分野はとくに…。
なお、知識系のセミナーが成立しやすいジャンルがないわけでない。
が、競争が激しいし、講師料も安い。

講師とは、教えるのでなく「考えさせる」。
教育は、教えて育てるという意味でなく、教えたら育たないという略字である。
教育は、学ぶ人に不親切でなくてならない。
自ら考えられる人をつくりたくなければ、どんどん教えるに限る。
講師は仕事を長く保てるメリットが大きい。

HRDや自前の施設を持つ大手企業のなかに、これに近い状態のところが少なくない。
あれだけ社員を研修漬けにして業績が悪いのは、教育を取り違えているからだろう。
私がコンサルタントとして多くの企業を訪れた経験では、知識が増えると行動が減りやすい。
皆が細かな理屈ばかり言い合い、果敢な挑戦を止めている。
ジリ貧から永久に抜け出せまい。

話を戻す。
要は、講師は自らの知恵を伝え、参加者に自らの行動を考えさせること。
よりより行動への気づき、もしくはそのきっかけを持ち帰らせるのが講師の使命であり、プロの条件である。

社内講師は別にし、教える講師は食べていけなくなる。
決まりきった知識の習得は本を用いるのが断然効率的である。
話を聞くスピードは、講師が話すスピードになる。
本を読むスピードは、その数倍である。
しかも、話は内容が消えていくが、本は内容が記されている。
セミナーに参加するには、本の20倍前後の受講料を払ったうえ、仕事を休まなくてならない。
年々世知辛くなるなか、派遣する企業も参加する個人もためらう気持ちが強く働こう。
さらにeラーニングの普及が追い討ちをかける。
何せ教えるのを得意とする。
フェイス・トゥ・フェイスの講義の価値は何かを考えなくてなるまい。

講師を目指す人はとにかく行動を重んじ、経験を積むのが先決だろう。

◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

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プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価

私はプロ講師の道を歩んで15年以上になる。
この間、参加者のセミナーに対する評価が年々厳しくなってきた。
私自身は大歓迎である。
かなりの金額を払い、貴重な時間を費やしているのだから当然だろう。

さて、セミナーアンケートについて、きのうに続いて述べたい。
おもだったビジネスセミナー会社は参加者の満足度を把握し、その講義の改善に役立てたり継続を判断したりする材料としている。
ついては、内容に対する評価と講師に対する評価を区別しているところがある。
より厳密に行うためだ。
しかし、参加者の側はなかなか切り分けが難しい。
講師の側もいま一つピンと来ない。

そこで、私は一応こう考えることにした。
前者がコンテンツを対象とし、後者がコミュニケーションを対象とする。
すなわち、講義の内容と表現。
中身と伝え方というふうに…。

大学の教授などに目立つが、中身に力を入れたとしても、伝え方に注意が回らない。
学生はケータイを覗いていたり眠っていたりする。
いくらかでも伝わってこその教育である

私は40年前に明治大学経営学部に入学した。
5年間で授業に出席したのは数えるほどだが、あまりのつまらなさに呆れ返った。
とにかく退屈…。
高校の授業の延長にすぎず、胸がまったくときめかなかった(これと中退は無関係)。

実は、ビジネスセミナーにおいて中身と伝え方は講義の両輪である。
これがうまく回ったとき、参加者から高い評価が得られる。
むしろ、中身に注ぐより大きなエネルギーを伝え方に注ぐくらいの気持ちでのぞまなくてはプロとしてやっていけない。

話せば分かると考えるのは素人の証拠。
ならば、社長と社員、上司と部下、夫と妻、親と子、恋人や友人同士の意思疎通に破綻は生じない。
伝えて伝わるのはまれであり、しかも一部に留まる。
この認識がプロ講師の出発点である。
そのため、インストラクションのあり方にさまざまな創意を加え、工夫を施すことになる。

参加者のなかには両方の評価をしっかりと下せる人もいる。
多くのセミナーを受けていたり、冷静な判断力を有していたり…。
が、それは少数であり、概して両者は影響しあう。

また、全体的な感想や意見は、とくに講師の評価に引っ張られやすい。
正確に述べるなら、講師の印象に引っ張られやすい。
要は、人間的な好き嫌い。
失礼な言い方になるが、参加者のレベルが低いほど、当人の感情にアンケートが左右される傾向が強くなる。

それゆえ、講師が手っ取り早くスコアを上げるには、参加者に好かれればよい。
しかし、後日述べるとおり、こうしたものに一喜一憂するようではプロになれない。
この仕事を見くびってもらっては困る。

余談だが、社内講師へのアンケート評価は当てにならない。
同じ会社で働く身内に対し、辛辣な感想や意見は差し控える。
彼らが上司になるかもしれず、人事部に配属されるかもしれない。
社内講師は大勢いるが、プロ講師に転じて成功する人はほとんどいない。
例外として活躍している人はたいてい伝え方がうまくて成功しているが、いまは中身にも掘り下げが求められるようになった。
単なる“教え上手”では食べていけなくなりつつある。

内容と表現がともに一定の水準に達し、初めてプロ講師として第一歩を踏み出せると心得よ。

高額のビジネスセミナーに関しては、一度で打ち切られる講師が大半である。
ほとんどが消える。
プロへの道は想像を絶するほど険しい。
私は若い世代に頑張ってほしい。

◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

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プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研

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