六本木(乃木坂)の国立新美術館が開館5周年を記念し、力の入った企画展(特別展)を実施している。
それも2本がほぼ並行して開催される。

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名称:セザンヌ−パリとプロヴァンス
会期:2012年3月28日(水)−6月11日(月)
会場:企画展示室1E
主催:国立新美術館、日本経済新聞社

公式ウェブサイトによる。
「近代絵画の父」と称されるポール・セザンヌ(1839−1906年)の画業を、パリとプロヴァンスという2つの場所に注目して振り返る個展。
セザンヌは、南仏のエクス=アン=プロヴァンスに生まれた。
1860年代初め、成功を夢見てパリへ出る。
1870年代に入り、印象派のまばゆい色彩に感化されながらも、形態と空間の表現にこだわった。
そして、伝統的なアカデミスム絵画とも同時代の印象派とも異なる世界を築いた。
1880年代以降、故郷に戻り、制作に打ち込んだ。
セザンヌが孤高の画家とされるゆえん。
が、実際には、晩年まで20回以上もパリとプロヴァンスを行き来していた。
本展は、セザンヌの芸術的創造の軌跡を、南北の対比という新たな視座から捉え直そうという画期的な試みだ。

セザンヌは静物画に多くの傑作を残している。
自分が暮らした部屋の幾何学的な模様の壁紙を背景に、カップやりんご、布などのモチーフを組み合わせ、それまでにない形態や空間の表現を探った。
描く対象を自由に配置できるので、静物画は造形的な挑戦に適する。
セザンヌは、「私は1つのりんごでパリを驚かせたい」と言ったとか・・・。
独自の造形論理に基づき、対象に堅牢な存在感を与え、自律した構築物としての静物画を完成させた。

私にとりセザンヌとはリンゴの静物画だ。
画風から孤独で頑固な印象が伝わってきて、かなり好きだ。
セザンヌは、私が食べたいと思わないリンゴばかり描いてきた。
胃で消化できないという以前に、歯が欠ける。
素晴らしい!!!(特別に3個)

Facebookの絵好きの友達が足を運んだ。
リンゴの悪夢にうなされたのでなかろうか・・・。

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名称:大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年
会期:2012年4月25日(水)−7月16日(月・祝)
会場:企画展示室2E
主催:国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、エルミタージュ美術館

こちらについては後日に・・・。

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