第83回選抜高等学校野球大会決勝。
夏の甲子園(西宮)に対し、春の甲子園と呼ばれる。
春夏通じて初の決勝進出の九州国際大付と、夏春連続決勝進出の東海大相模の対戦になった。

第90回全国高校ラグビーフットボール大会決勝。
近鉄花園ラグビー場(東大阪)。
桐蔭学園と東福岡の対戦は昨年と同じ顔合わせ。

⇒2011年1月16日「桐蔭学園ラグビー部、初優勝の歓喜、今後の課題」はこちら。

高校ラグビーも、高校野球も、私が暮らす神奈川県勢と、私が一番訪れる福岡県勢がぶつかった。
高校ラグビーは両校優勝。
高校野球は東海大相模が「6−1」で、11年ぶり2度目の優勝を飾った。
夏を含めると3度目の甲子園制覇。
神奈川勢の優勝は2006年の横浜以来、5年ぶり6度目。
また、春夏を通じて「神奈川−福岡」の決勝対決は9試合で、神奈川が7勝2敗。

東海大相模は準決勝、先発全員の21安打を放ち、履正社を「16−2」で圧倒した。
優勝した2000年以来、11年ぶり4度目の決勝進出を決めた。
しかも、春夏通じて史上初の1試合2本のグランドスラム(満塁弾)の快挙。
4回に2年生の森下翔平、7回に3年生の田中俊太が放った。
田中俊太は、父も兄も東海大相模で、夏と春の甲子園に出場。
打撃センスが光る。
昨夏の決勝で興南に「1−13」で大敗し、相手チームの積極性を胸に刻んで今大会に臨んだ。

九州国際大付は、昨秋の神宮大会王者・日大三に「9−2」で打ち勝って初の決勝進出を決めた。

東海大相模は決勝、3回に田中、佐藤の適時打で2点を先行。
4回に渡辺の適時打、5回に佐藤の2点本塁打で加点。
7回に菅野のソロ本塁打でダメ押し。
九州勢の大会4連覇を阻止した。
試合後、主将・佐藤は「守り勝った野球」と語った。
得点(打撃)に目を奪われやすいが、確かにそうかもしれない。
先発の左腕・長田が踏ん張り、6回からエース・近藤が頑張り、強打の九州国際大付を1点に抑えた。

九州国際大付は全5試合を完投した三好が本調子でなかった。
9回二死に加藤の適時打で意地を見せた。
試合後、若生正広監督は、夏の甲子園での雪辱を誓った。

                       ◇

東海大相模は昨年、エース・一二三慎太が中心の守りのチームだった。
が、新エース・近藤正崇が昨年11月末に左足首を手術した。
門馬敬治監督は「5点を取れる打線にしないと、センバツで勝てない」と踏んだ。
「アグレッシブベースボールを貫こう」。
そこで、選手に1日千スイングを課すなどした。
その努力が実り、打線は大会通算最多の74安打を記録した。
72年ぶりの更新。
優勝、おめでとう!

⇒2010年8月22日「夏の甲子園、決勝の残酷…東海大相模・一二三慎太」はこちら。

⇒2010年11月11日「一二三慎太は投手か打者か…阪神タイガース」はこちら。

⇒2011年1月27日「一二三慎太の夢は江夏豊…完封&決勝本塁打」はこちら。

東海大相模は、打撃はもとより、走塁と守備が素晴らしい。
投手も安定している。
夏の甲子園を制覇する可能性がある。

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