松下奈緒がNHK土曜ドラマ「芙蓉の人 〜富士山頂の妻」で主役・野中千代子を演じている。
明治時代、気象予報を正確化するために富士山頂に私設気象観測所を築いた夫を支える妻の役どころである。
佐藤隆太が夫役・野中到を演じている。
死を覚悟する夫を守ろうと、自らも前人未到の厳冬の富士山頂で観測をともにした。
むろん、妻も命がけだ。
原作は小説家・新田次郎の「芙蓉の人」。

私は「芙蓉の人」を3回ほど、ちらっと目にした。
視聴ということでないが、なかなか面白かった。
松下奈緒がいい。

NHKドラマのヒロインは、国民的なヒットを記録した「ゲゲゲの女房」以来でなかろうか(不確か)。
これをきっかけに、朝ドラの長期にわたる視聴率低下に歯止めがかかり、復活につながった。

松下奈緒は「ゲゲゲの女房」と同様、「芙蓉の人」で夫を助ける。
現代的な才女だが、どこかに古風な人生観や価値観が残っているのだろう。
また、意思が強いというか、性格がきっぱりしているのだろう。
サブタイトルの「富士山頂の妻」という形容は見事だ。
松下奈緒は周囲の反対を押し切り、夫の後を追って富士山頂へ向かう一途で無謀な役どころが似合う。

松下奈緒は「芙蓉の人」の番宣の一環(?)で「鶴瓶の家族に乾杯」にゲスト出演した。
素敵な家族を求めて日本中を巡る“ぶっつけ本番”の旅番組である。

ロケ地は静岡県西伊豆町だった。
私はちらっと見たが、松下奈緒はまったく物怖じしない。
どこへでも飛び込んでいきそうだ。
世の中に才能を持つ人はたくさんいて、それだけでは成功を収められない。
果敢さは見上げたもの!
おそらく親が本人を尊重し、自由にさせたのだと思う。
お嬢さまなのに、天然の趣を持つ。
松下奈緒は田舎町の市街を歩くと、背の高さと美しさが際立つ。
女優だから当然かもしれないが、華がある。

松下奈緒は「ゲゲゲの女房」以降、多くの経験を積んで成熟が感じられた。
演技力も増した。

テレビ局の懐事情で本格的なドラマはNHKしか制作できにくくなった。
朝ドラ「花子とアン」の驚異的な視聴率を筆頭に、NHKドラマは健闘しているようだ。

⇒2014年8月23日「花子とアン平均視聴率の驚異」はこちら。

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