宇野昌磨は実績面でも年齢的にも「責任感」が高まってきたせいか、このところシニアデビュー以降の伸びやかな演技が次第に薄れてきたという印象を受けます。
無心でとても楽しそうに滑っており、こちらまで幸せになれました。
私は天性の「表現力」と相まった、高橋大輔にどこか通じる演技を楽しんできました。
期待を寄せていますので、ちょっと気になります。
とくに絶対王者・羽生結弦が棄権した全日本フィギュアスケート選手権という国内一番の大舞台での「異変」ははっきりと感じ取れました。
宇野昌磨はむろん、羽生結弦を倒して勝利をつかもうと燃えていたはずです。
その相手が突然、目の前から消えました。
難敵がいれば緊張が高まります。
本命がいなければ重圧がかかります。
「勝って当然」という予期しない状況に置かれることになりました。
本人はその辺の事情を否定しましたが、私はそうでなかったと思います。
宇野昌磨は優勝を収めており、敗北を喫したわけでありません。
しかし、3百点にだいぶ及ばなかったわけですから、その原因(敗因)については冷静な検証が必要となるでしょう。
私はスポーツの世界に限らずビジネスの世界においても「敗因分析」を行えないと同じ誤りや失敗を繰り返すと考えています。
それでは、大事なときに「狙って勝つ」ことができないのです。
⇒2016年12月23日「宇野昌磨は全日本初優勝よりも3百点超えを!」はこちら。
私はフィギュアスケートが好きで日本選手を応援してきました。
そして難しいスポーツだとつくづく思います。
「メンタル」の要素が演技にきわめて大きな影響を及ぼします。
追う立場だとあまり余分なことを考えないで済みます。
しかし、追われる立場になると無意識のうちに心身が縮みます。
日本、そして世界の大舞台で勝つには、「メンタルコントロール」を行えることが必須条件になります。
なかでも得点源となる「高難度ジャンプ」は顕著です。
過度の緊張や重圧を感じると、かならずといっていいくらい着氷の乱れや転倒、ジャンプの抜けや回転不足が起こります。
それ以前に、体のキレやスケーティングの速度が鈍くなります。
宇野昌磨は全日本選手権でミスを引っ張らず、気持ちを切らさずに滑る姿を見せてくれました。
だから、レベルアップは果たしているのです。
多少のミスでは演技の流れが途切れた印象を与えないのは生まれ持った才能です。
観客やジャッジを引っ張っていけるだけの魅力を備えています。
⇒2017年1月27日「羽生結弦と宇野昌磨が平昌五輪で勝つ条件」はこちら。
とはいえ、私は世界の10代の選手の「進化」のスピードに驚きます。
宇野昌磨はとくにプログラムに組み込める4回転ジャンプの種類と本数でかなりの差をつけられました。
おそらくオリンピックシーズンでは一段と「ジャンプ競争」が過熱することでしょう。
世界フィギュアスケート選手権もそうですが、2018年平昌冬季五輪では、4回転ジャンプを跳べたうえで出来栄え点(GOE)、さらに演技構成点をどれくらい取れるかの勝負になります。
⇒2017年1月26日「金博洋とネイサン・チェンの4回転ジャンプ」はこちら。
私は正直、このままではオリンピックでの表彰台争いはかなり厳しいと考えています。
それは宇野昌磨も濱田美栄コーチも重々承知でしょう。
2月の四大陸フィギュアスケート選手権と3月の世界選手権で、不本意に終わった全日本選手権を上回る演技をどうか見せてください。
今度こそ、合計3百点を大きく超えてくれることを期待しています。
◇◆◇
宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年1月27日「羽生結弦と宇野昌磨が平昌五輪で勝つ条件」はこちら。
⇒2017年1月25日「宇野昌磨は滅茶苦茶やばい」はこちら。
⇒2017年1月15日「宇野昌磨は世界選手権で4回転ループを跳ぶ」はこちら。
⇒2016年12月23日「宇野昌磨は全日本初優勝よりも3百点超えを!」はこちら。
⇒2016年12月22日「浅田真央と宇野昌磨、二人の全日本フィギュア」はこちら。
⇒2016年12月21日「宇野昌磨は宮原知子と似ている」はこちら。
⇒2016年12月19日「宇野昌磨が全日本で羽生結弦に勝つ可能性」はこちら。
⇒2016年12月12日「宇野昌磨は羽生結弦に迫れるか・・・全日本選手権」はこちら。
⇒2016年10月15日「宇野昌磨は4回転ループで羽生結弦を追い越す」はこちら。
⇒2016年10月1日「宇野昌磨、4回転フリップ失敗でも優勝」はこちら。
⇒2015年12月30日「宇野昌磨と樋口美穂子コーチの約束」はこちら。
⇒2015年12月29日「宇野昌磨、大トリのエキシビション」はこちら。
⇒2015年12月26日「宇野昌磨、安全運転で世界選手権へ」はこちら。
⇒2015年12月24日「宇野昌磨が羽生結弦に肩を並べる日」はこちら。
⇒2015年12月23日「宇野昌磨は高橋大輔に通じる」はこちら。
Copyright (c)2017 by Sou Wada
←応援、よろしく!
無心でとても楽しそうに滑っており、こちらまで幸せになれました。
私は天性の「表現力」と相まった、高橋大輔にどこか通じる演技を楽しんできました。
期待を寄せていますので、ちょっと気になります。
とくに絶対王者・羽生結弦が棄権した全日本フィギュアスケート選手権という国内一番の大舞台での「異変」ははっきりと感じ取れました。
宇野昌磨はむろん、羽生結弦を倒して勝利をつかもうと燃えていたはずです。
その相手が突然、目の前から消えました。
難敵がいれば緊張が高まります。
本命がいなければ重圧がかかります。
「勝って当然」という予期しない状況に置かれることになりました。
本人はその辺の事情を否定しましたが、私はそうでなかったと思います。
宇野昌磨は優勝を収めており、敗北を喫したわけでありません。
しかし、3百点にだいぶ及ばなかったわけですから、その原因(敗因)については冷静な検証が必要となるでしょう。
私はスポーツの世界に限らずビジネスの世界においても「敗因分析」を行えないと同じ誤りや失敗を繰り返すと考えています。
それでは、大事なときに「狙って勝つ」ことができないのです。
⇒2016年12月23日「宇野昌磨は全日本初優勝よりも3百点超えを!」はこちら。
私はフィギュアスケートが好きで日本選手を応援してきました。
そして難しいスポーツだとつくづく思います。
「メンタル」の要素が演技にきわめて大きな影響を及ぼします。
追う立場だとあまり余分なことを考えないで済みます。
しかし、追われる立場になると無意識のうちに心身が縮みます。
日本、そして世界の大舞台で勝つには、「メンタルコントロール」を行えることが必須条件になります。
なかでも得点源となる「高難度ジャンプ」は顕著です。
過度の緊張や重圧を感じると、かならずといっていいくらい着氷の乱れや転倒、ジャンプの抜けや回転不足が起こります。
それ以前に、体のキレやスケーティングの速度が鈍くなります。
宇野昌磨は全日本選手権でミスを引っ張らず、気持ちを切らさずに滑る姿を見せてくれました。
だから、レベルアップは果たしているのです。
多少のミスでは演技の流れが途切れた印象を与えないのは生まれ持った才能です。
観客やジャッジを引っ張っていけるだけの魅力を備えています。
⇒2017年1月27日「羽生結弦と宇野昌磨が平昌五輪で勝つ条件」はこちら。
とはいえ、私は世界の10代の選手の「進化」のスピードに驚きます。
宇野昌磨はとくにプログラムに組み込める4回転ジャンプの種類と本数でかなりの差をつけられました。
おそらくオリンピックシーズンでは一段と「ジャンプ競争」が過熱することでしょう。
世界フィギュアスケート選手権もそうですが、2018年平昌冬季五輪では、4回転ジャンプを跳べたうえで出来栄え点(GOE)、さらに演技構成点をどれくらい取れるかの勝負になります。
⇒2017年1月26日「金博洋とネイサン・チェンの4回転ジャンプ」はこちら。
私は正直、このままではオリンピックでの表彰台争いはかなり厳しいと考えています。
それは宇野昌磨も濱田美栄コーチも重々承知でしょう。
2月の四大陸フィギュアスケート選手権と3月の世界選手権で、不本意に終わった全日本選手権を上回る演技をどうか見せてください。
今度こそ、合計3百点を大きく超えてくれることを期待しています。
◇◆◇
宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。
⇒2017年1月27日「羽生結弦と宇野昌磨が平昌五輪で勝つ条件」はこちら。
⇒2017年1月25日「宇野昌磨は滅茶苦茶やばい」はこちら。
⇒2017年1月15日「宇野昌磨は世界選手権で4回転ループを跳ぶ」はこちら。
⇒2016年12月23日「宇野昌磨は全日本初優勝よりも3百点超えを!」はこちら。
⇒2016年12月22日「浅田真央と宇野昌磨、二人の全日本フィギュア」はこちら。
⇒2016年12月21日「宇野昌磨は宮原知子と似ている」はこちら。
⇒2016年12月19日「宇野昌磨が全日本で羽生結弦に勝つ可能性」はこちら。
⇒2016年12月12日「宇野昌磨は羽生結弦に迫れるか・・・全日本選手権」はこちら。
⇒2016年10月15日「宇野昌磨は4回転ループで羽生結弦を追い越す」はこちら。
⇒2016年10月1日「宇野昌磨、4回転フリップ失敗でも優勝」はこちら。
⇒2015年12月30日「宇野昌磨と樋口美穂子コーチの約束」はこちら。
⇒2015年12月29日「宇野昌磨、大トリのエキシビション」はこちら。
⇒2015年12月26日「宇野昌磨、安全運転で世界選手権へ」はこちら。
⇒2015年12月24日「宇野昌磨が羽生結弦に肩を並べる日」はこちら。
⇒2015年12月23日「宇野昌磨は高橋大輔に通じる」はこちら。
Copyright (c)2017 by Sou Wada
←応援、よろしく!