先週から私のブログを「世界こども図画コンテスト」のキーワードで訪れる人が増えてきた。
カッパの盆踊りそう、「第16回世界こども図画コンテスト審査結果」の発表が近づいているのだ。
予定では1月下旬。昨年は24日、一昨年は23日。
今年はホームページでの発表が遅れており、1月末が迫る。
子の作品がどうだったか、審査結果を待ち侘びている親が少なくないのだろう。
その気持ちは痛いほど分かる。何せ子が頑張って描きあげた力作である。入賞してほしいと願うのは当然。
私も妻もその一人。

世界こども図画コンテストは1993年より社団法人家の光協会が毎年実施している。
絵の大好きな子どもが中心なので、応募数はそれほど多くないが、レベルは非常に高い。
また、「こども」といっても、小学生に留まらず、中学生もOK。これはとても珍しいこと。
日本人に関しては、金賞が1名、銀賞が2名、銅賞が3名、佳作が4名、国内優良賞が百名。計百十名。
入賞者を単純に都道府県の数で割ると、小学生と中学生を合わせて2名ほど。
難関といえよう。

わが子は「会津ばんだい山」で国内優良賞を受賞した昨年に続いて2回目の応募。
「カッパの盆踊り」
同コンテストは文化・風土・風俗・風習・暮らしが異なる各国から作品が寄せられるということもあり、わが子は“日本らしさ”にこだわっている。
それも懐かしさに溢れた追憶の世界。
まだ小学5年生なので、体験を土台にした空想画になる。
前回の作品は、妻の実家、会津若松への帰省に基づいている。
今回の作品は、自宅の近く、山田富士公園の盆踊りに基づいている。

たったいま第16回世界こども図画コンテスト審査結果が発表された。
日本を含む68の国と地域から51,918作品の応募があった。
わが子は連続入賞ならず。
前回の作品は大きな不満が残ったようだ。
稲の葉をそれらしく描けず、田んぼが草むらみたいになったと嘆いていた。
会津ばんだい山しかし、今回の作品はわりと気に入っていた。
自己評価のとびきり厳しいわが子には珍しいこと。
努力が報われず、親として残念。

私は、ある意味で子どもらしい絵だが、ある意味で子どもらしくない絵だと思う。
発想、全体の構図、個々のフォルム…。
それぞれが限界まで考え抜かれている。
“うまさ”が前面に出てくる。
わが子の作品はこれまでに幾度か展示されたが、周りから完全に浮きあがっていた。
小学生としては特異なのでは…。
それが持ち味なのは確かだが、個性へ発展していくかどうかは微妙なところ。
私としてはわが子に正確にでなく、奔放に描いてほしい。画用紙一枚に何十時間もかけなくてよい。

同時に、ホームページ上に日本人1名を含む世界の金賞受賞作品20点が掲載された。
大胆、自由、柔軟、繊細…。
私は、子どもの感性と発想の素晴らしさに、ただただ驚くばかり。
わが子が「カッパの盆踊り」を最後に、絵をやめてしまったことがさみしい。
興味を失った?
いつかまた描きはじめるとうれしいのだが…。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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