私は先日、スポーツニュースで、ミスター・長嶋茂雄とゴジラ・松井秀喜の国民栄誉賞表彰式(授与式)を見た。
5月5日、こどもの日、東京ドーム。
当日は、それに先駆け、松井秀喜の現役引退セレモニーも行われた。

表彰式では、安倍晋三内閣総理大臣から表彰状、記念の盾、黄金のバットが贈られた。

長嶋茂雄は2004年3月4日に脳梗塞で倒れた。
辛うじて一命を取り留め、長いリハビリ生活を送った。
きわめて不自由ながらも、体を動かし、言葉を発することができるようになった。
奇跡の復活といえる。
あれ以来、初めて、球場でファンに挨拶(スピーチ)を行った。

その後、始球式が行われ、長嶋茂雄がバッター、松井秀喜がピッチャー、原辰徳がキャッチャー、安倍晋三がアンパイアを務めた。

・・・私がもっとも感動したのは、長嶋茂雄のスピーチだった。
それもファンに感謝の念を伝えた直後の、最後の一言。
「よろしくお願いします」。

この人にして、なお、そうした気持ちを抱いている。
自然にわいてきたのだろう。
すごい言葉である。
私は心を打たれた・・・。

長嶋茂雄の受賞はあまりに遅すぎると思っていた。
戦後最大のスーパースターだ。
長らく国民を熱狂させてきた。
人気と功績は、ジャイアンツやプロ野球の枠に収まらない。

しかし、スポーツニュースを見て、この日のために受賞が遅かったのだと思えてきた。
素晴らしい式典だった。

                       ◇

1992年11月21日、運命のドラフト会議。
長嶋茂雄は監督復帰後の初仕事で、4球団競合のなかから松井秀喜の当たりくじを引き当てた。
その後の二人は知るとおり・・・。

監督が一選手にべったりになるのはどうかという意見があって当然だろう。
しかし、長嶋茂雄には、プロ野球の人気を引っ張っていける後継者を育てなければとの強い使命感もあったように思う。

                      ◇◆◇

長嶋茂雄と松井秀喜に関するブログは以下のとおり。

⇒2013年1月6日「松井秀喜は巨人監督へ…長嶋茂雄との絆」はこちら。

⇒2012年9月1日「松井秀喜、日米通算20年間のプロ生活に終止符か」はこちら。

⇒2012年7月28日「松井秀喜、現役引退試合は日本プロ野球界・楽天で・・・」はこちら。

⇒2011年9月29日「イチローと松井秀喜、来季開幕戦は日本…気になる去就」はこちら。

⇒2009年11月5日「松井秀喜、MVPコールの感動!」はこちら。

⇒2009年9月25日「ONの時代…両雄並び立つ奇跡!」はこちら。

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