…きのうのブログの続き。
重苦しい閉塞感が世の中全体に垂れ込めている。
はっきりしているのはたった一つ、馴れ親しんだ過去をひっくり返したところで生き残りのヒントは得られないということ。
成功体験という名のガラクタが出てくるくらい。
多くの企業は徳俵に足がかかっている。
まさかかつての栄光と心中するつもりであるまい。

いまや社長は腹を括り、自責の念でどん詰まりの状況を打ち破っていくしかないのだ。
急ぐべきは、そのための渾身の“企画”であろう。
それも改善といった次元でない。
革命による再生!
これを成し遂げたところしか再編や倒産の嵐を乗り越えることができない。
この先の不況は、バブル後のどん底期よりはるかに厳しいぞ。

実は、経営、事業、マーケティング、営業などの再生の取り組みは、過去との決別が前提である。
言い換えれば、それは自社への“ダメ出し”から始まる。
ちなみに自社とは、社長や取締役、管理者や社員などの全員であり、文化や風土、体制や組織、制度や規則、慣行や作法などのすべてである。
それらを取りあげ、ことごとく「ノー」。
その度に憑き物が一つまた一つと落ちていく。

断固、現状の破壊を先行させる。
壊さずに生まれない。生まれずに変われない。
こう言うと途端に表情が曇る社長がいるが、心配に及ばない。
どの道うまくいっていない、儲かっていない。
再生は、いつからか巣食う思い込みという呪縛から解き放たれたエキサイティングな「創造」があって初めて可能になる。
第一、壊せばつくらざるをえない。

社長は、停滞気味、凋落傾向の自社をきっぱりと突き放し、ばっさりと退ければよい。
創造を目指す企画では、その知識や手法を持っているかどうかはたいした問題にならない。
重要なのは、不退転の決意、そして挑戦の姿勢である。
もう一度念を押そう。
「全否定」が出発点!
そのうえで、知恵を絞れ。
さらに、それはこれまでの仕組みややり方などと何が根本的に違うのか?
この問いかけをとことん突き付けることにより、未来の扉は少しずつ開かれていく。

環境の激変期において「改善」ができることといえば、ほんのわずかな延命にすぎない。
そこには勝ち残りどころか生き残りの“解”さえない。
社長よ、ためらわず大ナタを振るえ。
全社に非常事態宣言を発令し、堂々巡りの会議を即刻やめさせるのだ。
トップ主導で「革命」を推進すべし。

もはや延長線でやっていけないのでは?
そんな思いが脳裏をかすめたとき、それはかならず現実となる。
どうか自分の勘を信じてほしい。
「変わるが勝ち」。

続きはあすのブログで…。

                       ◇

ところで、11月11日(火)の午後6時50分より交通の要所、地下鉄神保町駅至近のジェイックにてNPO法人営業実践大学の公開講座を行う。
今回は「第150回 記念大会」として実施する。
1並びで縁起がいい。

社長スクールで講演を行う。
演題は、「閉塞感を打ち破れ! トップの企画力」
世界的な金融危機の影響により、多くの企業が厳しい経営を強いられている。
今年に入り、破綻件数も急増している。
社長と幹部は会社と社員を守り抜かなければならない。

業績下落、先行き不透明の環境下において、トップが行うべき「企画」とは何か、私が縦横に語る。
再生のヒントが得られよう。
悩める社長にお奨め。

どうか皆さまお誘い合わせのうえ、奮ってご参加ください。
会員資格をお持ちでない方もOKの夜間セミナーです。

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