暑い季節だけでない。
私は「冷やし中華」を無性に食べたくなることがある。
ときに、真冬の暖房の効いた部屋で…。
そして、食べるたびにおいしいと思う。

冷やし中華の代表的な具材といえば、いずれも細切りにしたハム(チャーシュー)、タマゴ焼き、キュウリである。
これは決まりみたいなもの。
それにワカメやモヤシ、紅ショウガを添える。
私はもっぱらしょうゆベースのたれ。

先日、深夜に我慢できなくなり、眠そうな妻に頼んでつくってもらった。
麺は、東洋水産のマルちゃんブランドの「冷しラーメン」。
インスタントの袋麺とバカにしてはいけない。
コシのしっかりしたノンフライ麺。
生麺とそれほど遜色がなく、乾麺代わりになる。

ところが、妻が具材はハムとタマゴ、ワカメしかないという。
そこで、ミニトマトをちょっと添えてもらう。

妻がせっかくつくってくれたのに、私はうまさを感じない。
腑抜けのようだ。
なぜ?
そうか、歯応えがまったくない。

冷やし中華のおいしさは、私が好まないキュウリによってもたらされていると分かった。
それがシャキッとした食感を与え、全体を引き締めている。
料理は奥が深い。
私のような音痴でも、味覚は繊細なのだ。
今後はキュウリを敬う。

大昔、タモリが冬に冷やし中華を食べられないのはけしからんと騒いだ(うろ覚え)。
まったく同感。

Copyright (c)2010 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

2010年2月公開講座