以前の日本経済新聞に、高知大学の岡村真特任教授のチームによる3連動巨大地震の調査結果が載っていた。
とても気になる情報なので、きょうのブログで紹介したい。

1707年の宝永地震は、東海・東南海・南海地震の3連動で起きたとされる。
それに匹敵する巨大地震が、過去約六千数百年の間に15回程度起きていた。
同チームが高知県土佐市の蟹ケ池で津波堆積物を確認した。

これまでに実施した約2千年前までの地層調査で、1707年の宝永地震、1361年の正平地震、 684年の白鳳地震、300〜600年頃の地震、約2千年前の地震の5層の津波堆積物を発見した。
新たに実施した地層調査で、約2千年前から六千数百年前頃の間に、10層程度の津波堆積物を発見した。

東海沖から四国沖にかけての「南海トラフ」付近の津波痕跡は、約2千年前までのデータしかない。
したがって、同チームが発見した津波痕跡は最古級となる。

岡村真特任教授は、この調査結果は「300〜400年の間隔で宝永級の地震が起きる」という従来の研究成果を裏付けたと語った。
そして、次に発生する地震が宝永級の3連動巨大地震になる可能性が高いと付け加えた。

結局、いま起こっても不思議でないという危険な時期に入っているようだ。
岡村真特任教授は、巨大津波から逃げるための対策の整備が急務と締め括った。

◆書き加え1(2月8日)

先月11日頃から箱根山の駒ヶ岳付近で地震活動が活発化している。
衛星を使った観測でも山が膨張する変化が見られる。
気象庁は「噴火の心配はないものの、注意深く監視を続ける」と話した。

                      ◇◆◇

大地震と大津波に関するブログは以下のとおり。

⇒2009年8月11日「東海地震と東海道新幹線のぞみ」はこちら。

⇒2009年8月11日「東海地震の1%以下でも東名高速崩落」はこちら。

⇒2011年4月14日「震源は南下、東京・神奈川の直下型地震が心配」はこちら。

⇒2011年4月16日「ぐらり…関東直下地震の足音」はこちら。

⇒2011年4月24日「首都直下地震(東京直下地震)誘発の可能性」はこちら。

⇒2012年1月2日「憧れの湘南は大丈夫か?…東海地震巨大津波が市街地を襲う」はこちら。

⇒2012年8月30日「巨大津波シェルター・ノア…湘南などで注文殺到」はこちら。

⇒2012年9月3日「南海トラフ巨大地震発生⇒死者最大32万人の衝撃」はこちら。

⇒2013年1月15日「地震雲発生…東北〜関東で震度5〜6の恐れ?」はこちら。

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