トヨタは今冬、「ハリアー(HARRIER )」の3代目を発売する。
10年ぶりのフルモデルチェンジ(FMC)となる。

ハリアーは1997年にトヨペット店で初代モデルが発売された。
高級セダンの乗り心地と快適性を兼ね備えた「クロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)」という新ジャンルを開拓した。
乗用車ベースのSUVはユーザーの注目と支持を集め、大ヒットとなった。
そして、世界の自動車メーカーがこぞって追随した。

海外では、初代から高級車ブランド「レクサスRX」として販売されている。
日本でも2009年に発売された3代目からレクサス店で販売されるようになった。
それにともない、2003年から販売されてきた2代目のハリアーは2012年夏に生産を休止していた。
とはいえ、数年は生きながらえたことになる。

トヨタは、ハリアーの人気が非常に根強いことから、レクサスRXとの棲み分けを図りながら約2年ぶりに復活させる。
発売の約半年前にプロトタイプ車両のデザインを公開するのは異例である。

さて、新型ハリアー(次期ハリアー)はレクサスRXとたもとを分かち、日本国内専用車の道を歩む。
したがって、プレステージ性は大幅に薄まる。
平たく言えば、車格が下がる。
ベースはあくまでも北米仕様の「RAV4」である。
話がややこしいが、新型ハリアーの上級クロスオーバーSUVは2014年に投入される「レクサスNX」になる。
これはレクサスRXの弟分に当たる。
ハリアー、RAV4、レクサスNXはプラットフォームが共通の3兄弟である。

デザインについて。
2代目はキープコンセプトでフルモデルチェンジが行われた。
3代目も歴代ハリアーに受け継がれてきたリアピラーを傾斜させた独特のエクステリアの印象を色濃く残した。
そこに力強さとともに流麗さを加えた。
当然ながら、かつてのような先駆者としての斬新さはない。
あくの強い主張は影を潜めた。

エンジンについて。
2代目に引き続き、ガソリン車とハイブリッド車が設定される。
が、エンジンはダウンサイジングが図られ、直42.5Lと2.5Lハイブリッドの2タイプになる。
ハイブリッドについてはカムリのシステムが流用されるので、FF2WD。
V6はラインナップされない。

ボディについて。
新型ハリアーは北米仕様のRAV4をブラッシュアップするので、先代ハリアーより全長が短くなる。
全幅も全高も…。
それでも2列シート5人乗りのほか、3列シート7人乗りが設定される。
なお、「ヴァンガード」はハリアーの投入と同時期に廃止される。

新型ハリアーは11月に開催される東京モーターショーで実車が展示される。
これまでどおりトヨペット店の専売となる。

なお、きょうのブログに記した情報は見込みにすぎない。
不確定なので、変更になる可能性がある。
注意してほしい。

続きは、あすのブログ「新型ハリアー販売予想…トヨタの本気」にて・・・。

⇒2013年7月26日「アルファード&ヴェルファイア、フルモデルチェンジへ」はこちら。

⇒2013年7月23日「ノア、ヴォクシーハイブリッド…FMC」はこちら。

⇒2013年7月24日「ノアFMC、トヨタ店・トヨペット店に兄弟車(姉妹車)」はこちら。

⇒2013年7月28日「トヨペット店で新型ノアが買える…FMC情報」はこちら。

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