不況の到来で、クルマの販売が一気に縮んだ。
ところが、日本RV協会(JRVA)によれば、キャンピングカーの販売はそれほど落ち込んでいない。
国産車はかなり健闘している。
なかでも軽自動車のキャンピングカーは予算面に加え、日本の道路事情や駐車事情から人気が高まっている。
輸入車は法規制の影響で減少しているが、消費者の購買意欲が減退したわけでない。

用途は、キャンプに限定せず、観光や温泉巡り、釣りなど、広い意味での“旅行”に及ぶ。
客層は、60代の比率が高まっている。
「団塊の世代」が需要を引っ張っており、4百万円台が売れ筋となる。

さらに、ここにきて中古車のキャンピングカーが注目を集めている。
こちらは3百万円台が中心となる。
新車特有の気持ちよさは味わえないが、実を取る。
何せ新車価格の2分の1から3分の1程度。

キャンピングカーは総じて販売好調。
高速道路の利用に追い風が吹いていることも背景だろう。
最大の要因は、レジャーに関する日本人の意識変化。
費用を抑え、創意と工夫で楽しむ。
要は、賢くなった。

それと、だいぶ前から、ホテルや旅館といったハードでなく、出来事や取り組みといったソフトを大切にする傾向が強まっている。
日産自動車のミドルクラスワンボックス・セレナに、「モノより思い出」というストレートで分かりやすいコピーがあったっけ。
名作…。

キャンピングカーは、利用シーンを思い浮かべるだけで夢が膨らむ。
小さな子どもがいる家庭。
二人だけになった夫婦。
趣味が共通する気の合う仲間。
笑顔が弾けることだろう。

最近では、週末を中心にレンタルの利用も活発になっているのだとか…。
キャンピングカーライフはすそ野が広がり、日本に根付きつつある。

                       ◇

私は昔、2代目のエルグランドを所有していた。
室内がアイボリーの革張りの最上級グレード。
これをキャンピングカーに仕立てようと検討したことがあった。
しかし、ベース車両としてはもったいないと思い、踏み切れなかった。
私が望むプラン(カスタマイズ)だと、ほぼ解体することになると分かったからだ。
通常グレードならどうしただろう。
ちょっと心残り…。

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