コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

NHKスペシャル浅田真央

浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘

バンクーバー冬季五輪(オリンピック)は終盤に差しかかった。
フィギュアスケート女子シングルが始まる。
きょうがショートプログラム(SP)、あすがフリー。
日本人の注目が一番高い種目だろう。
2006年トリノ五輪で唯一のメダルが、女子フィギュアでの荒川静香(あらかわ・しずか)の金メダルだった。

私は先日、NHKの「スポーツ大陸」を見た。
例により、ながら視聴。
日本経済新聞のテレビ欄に、「荒川静香 前年9位からの大逆転 栄光を生んだ選択とは」と記されていた。
インターネットで調べたら、過去の番組の再放送だった。
「大逆転スペシャル 栄光への選択 〜トリノ五輪 荒川静香〜」。
日本人初の金メダルを獲得した荒川静香。
確かに奇跡だったが、まぐれでなかった。
番組では、会心の勝利へ向けた苦悩と苦闘の足跡を紹介していた。

天才少女と称され、1998年長野五輪に16歳で初出場を果たした。
しかし、明確な目標を持てず、2002年ソルトレイクシティ五輪は出場を逃した。
2004年世界選手権で優勝し、才能が開花した。
が、採点方法の変更も影響してか、2005年世界選手権は9位に終わった。
何とかトリノ五輪の日本代表の座を手にしたが、荒川静香が目指したのは“勝利”でなかった。

「自分の最高の演技をたくさんの人の記憶に残したい」。
荒川静香は大会直前に非常識な決断を行った。
コーチと曲を変更し、得点につながらないイナバウアーを組み込んだ。
なるほど、これで謎が解けた。
日本経済新聞でスポーツ評論家が荒川静香を問題外と酷評していた。

本番では、ショートプログラム3位。
が、完璧なフリーで、大本命とされたロシアのイリーナ・スルツカヤを圧倒した。
ショートプログラムとフリーで自己ベストを更新。
当然、総合でも…。
大逆転で栄冠をつかんだ。

私は番組を通じ、荒川静香が五輪参加に「価値」を見出せなかったと知り、仰天した。
同時に、納得した。
プロフィギュアスケーターとしてやっていくには、デビューのきっかけが必要だ。
それが五輪でのメダル、なかでも金メダル。
彼女は競技でなく演技を究めたかったのだ。
それゆえ、技術と表現(美しさ)のはざまで葛藤した。

このブログで幾度か述べたが、荒川静香は五輪史上もっともエレガントなスケーティングを見せた。
芸術性はともかく、「優雅さ」ではカタリナ・ヴィットを凌ぐ。
私は「美しさ」という言葉を用いたいのだが、美とは何かという話になるとややこしい。
とりわけ驚嘆したのは、平板になりがちな“つなぎ”のスケーティングの豊かな表現力であり、突出した美しさである。
私は感動した。

五輪会場が熱狂に包まれるにつれ、荒川静香のフリーの演技は冴えわたっていった。
リンクで滑るのは、選手でなくアーティスト。
彼女は自らの願望に従い、ライバルと戦うのでなく、大勢に魅せた。

荒川静香にとり、オリンピックでの金メダルは目的でなく手段にすぎなかった。
目指すは、皆に喜んでもらうこと。
が、結局、自分のために滑った。
それが言いすぎなら、自分の夢をかなえるために滑った。

荒川静香はトリノ五輪の前から「引退」を決めていたのだ。
国民の興奮が冷めやらぬなか、やけにあっさり表明したと思ったら…。
五輪に何の未練もないのだ。
彼女は競技でなく演技の世界で生きたかった。
栄冠を手みやげにプロへ転向した。
そう、金メダルはゴールでなくスタート!

荒川静香は、日本人の感性では理解しがたいところがある。
「自我と自由」を大事にしているからだ。
そして、それを貫く。
大衆人気がいま一つの最大の理由では…。

                       ◇

やはり先日、私はNHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」を見た。
浅田真央(あさだ・まお)は、勝負のカギとなるフリーで、タチアナ・タラソワコーチと五輪の頂点に立つために磨き上げてきたプログラムを披露する。
可憐なイメージを脱ぎ捨て、ラフマニノフの荘厳な前奏曲「鐘(かね)」の曲調に合わせた表情と表現を打ち出すとか…。
こちらも賭けである。

本大会で日本勢はメダルを獲っているが、「金」はゼロ(2月23日午後9時現在)。
国民が無条件で熱狂するのは金メダルだ。
浅田真央はその期待を一身に背負い、本番のリンクに立つ。

私は、まずは自分のために大舞台での滑りを存分に楽しんでもらいたい。
結果は、後からついてこよう。

NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。
                       ◇

バンクーバー冬季五輪に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年2月13日「バンクーバー五輪開幕、日本メダル予想」はこちら。
⇒2010年2月14日「モーグル上村愛子、ソチ3位へ挑戦?」はこちら。
⇒2010年2月16日「男子5百歓喜、長島銀、加藤銅メダル」はこちら。
⇒2010年2月17日「男子フィギュアSP、高橋3位、織田4位」はこちら。
⇒2010年2月18日「日本電産・永守重信、メダルに報奨金」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、攻めか守りかメダル予想」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、4回転失敗も銅メダル!」はこちら。
⇒2010年2月21日「葛西紀明、伊東大貴…ラージヒル決勝」はこちら。

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浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル

バンクーバー冬季五輪(オリンピック)は後半戦に突入した。
早朝、ノルディックスキー・ジャンプのラージヒルの決勝がウィスラー・オリンピックパークで行われた。

私は日中、雑用で汗をかいて疲れていた。
眠い目をこすりながら1回目を見た。
応援むなしく日本の2選手は失敗ジャンプに終わった。
葛西紀明(かさい・のりあき)は121.5メートルで21位。
きのう、予選トップとなる142.5メートルの大ジャンプを飛んだせいか、気負いや力みがあった?
平常心で競技に臨むのは難しい。
伊東大貴(いとう・だいき)は117メートルで30位。
私は力が尽きて眠りに落ちた。

しかし、2回目…。
伊東大貴は128メートル50で20位。
最下位から巻き返し。
葛西紀明は開き直れたのか135メートルを飛び、239.2点で8位に入賞した。
2回目では4番目、1回目から13人抜き。
6大会連続出場も個人種目のメダルに手が届かなかったが、何とか意地は見せた。
残す団体戦で頑張ってほしい。

金メダルは、スイスのシモン・アマン。
やっぱり…。
1回目に144メートルの最長不倒、2回目に138メートルを飛んだ。
2002年ソルトレイクシティ五輪に次いで、ノーマルヒルとラージヒルの個人2冠を達成。
ジャンプで個人最多の金メダル4個。
図抜けている。
銀メダルは、ポーランドのアダム・マリシュ。
銅メダルは、オーストリアのグレゴア・シュリーレンツァウアー。
驚くことに、メダリストはノーマルヒルと順序を含め、まったく同じ顔ぶれだ。

                       ◇

今夜9時、NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」が放映される。
50分弱の特集番組だ。
バンクーバー冬季五輪(オリンピック)、女子フィギュアスケート代表、浅田真央(あさだ・まお)。
中京大学に在学。
大地真央(だいち・まお)ファンの父親が名付けた。
上村愛子(うえむら・あいこ)と高橋大輔(たかはし・だいすけ)とともに金メダルの期待を背負い、五輪に臨む。
昨秋から、タチアナ・タラソワコーチと二人三脚で頂点に立つためのプログラムづくりを進めてきた。
カギとなるのは、フリーで行うラフマニノフの「鐘(かね)」の演技である。
日本経済新聞の番組欄によれば、「独占!極秘練習全記録 強敵キム・ヨナの秘策 決選間近!真央の決意」。

浅田真央は成田を出発し、バンクーバーに到着した。
出迎えた報道陣に改めて「金メダルがほしい」と語った。
今シーズン、武器となる3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)が不調なのが気がかり。
本番では、ショートプログラム(SP)で1回、フリーで2回跳ぶ。
それをきちんと決められるなら、金メダルに限りなく近づく。
最大のライバル、世界女王・韓国のキム・ヨナもバンクーバー入りし、練習した。
二人は19歳の同年齢。

浅田真央がオリンピックで勝つには、持ち前の技術と演技力をブラッシュアップし、究極の演技を披露しなければならない。
可憐なイメージを脱ぎ捨て、荘厳な「鐘」の曲に合わせた厳しい表情と表現を打ち出す。
はたしてリンクで別人になり切れるか。
それは賭けだ。
NHKは一年以上にわたり、浅田真央の金メダルへ向けた取り組みを追いかけてきた。
知られざる戦いの全容が明かされる。
私はとても楽しみだ。

4年に一度、世界の一流選手が集うオリンピック。
入賞するのは大変である。
まして、銅メダル、銀メダルを獲得するのは至難である。
しかし、国民が無条件で熱狂するのは金メダルである。
2006年トリノ五輪、日本代表はわずかメダル1個に留まった。
が、それが金メダルであり、しかも国民が諦めていた大会終盤に決まったものだから、喜びが爆発した。
荒川静香(あらかわ・しずか)は一躍スターになった。
オリンピック史上もっともエレガントなスケーティングだった。

私は、浅田真央にこれ以上プレッシャーをかけてはいけないと思いつつ、金メダルを期待してしまう。
安藤美姫(あんどう・みき)と競り合い、二人ともメダルを目指すような試合展開になれば、最高の結果がついてくるかもしれない。
五輪出場2度目の安藤美姫は日本勢が揃っての会見で、「いい作品を滑れるように…」と語った。
私は「作品」という言葉に、彼女の思いを感じ取った。
安藤美姫は一足早くバンクーバー入りし、調整していた。
浅田真央よりもマスコミの注目度が低く、わりと静かに本番を迎えられる環境にある。
所属はトヨタ自動車。
鈴木明子(すずき・あきこ)は最近まで無名。
スランプから深刻な摂食障害に陥り、47キログラムあった体重が32キログラムに落ちた。
しかし、どん底から這い上がり、五輪代表の座をつかんだ。
所属は邦和スポーツランド。

女子フィギュアスケートは男子と同様、3選手全員が入賞の実力を備えている。
日本女子よ、大舞台で華麗な舞を見せてほしい。

                       ◇

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◆書き加え
NHKスペシャル「浅田真央 金メダルへの闘い」を見た。
といっても仕事をしながら…。
貧乏暇なし。

浅田真央は、11人のオリンピック金メダリストをつくり出してきたタチアナ・タラソワコーチの指導のもと、従来の選曲と正反対ともいえるラフマニノフの「鐘」の練習に挑んでいた。
リスクが大きい。
この間、報道陣に公開されたのはエキシビションの練習だけ。
新しい「浅田真央」を隠し、披露時にあっといわせる作戦だった。

タラソワコーチが厳しく注文を付けたのは、つなぎの部分。
実は、時間にするとかなり大きい。
しかし、ここでの加点を目論んで演技の切れ目をなくそうとすると、スケーターは精神的にも肉体的にも限界になる。
金メダルを獲るためとはいえ、浅田真央にとり過酷なプログラムだ。
タラソワコーチは、「あなたは一番強い人間よ」。
浅田真央は筋力トレーニングにも励んでいたのだ。

審査は、技術点と演技構成点。
言い換えれば、ジャンプと表現。
どちらかに集中すると、一方が疎かになる。
この両立を高水準で図るのはきわめて難しい。

韓国のキム・ヨナは、女子で初めて200点超えを果たした。
浅田真央は大差をつけられた。
フランス大会ではさらに広がった。
ロシア大会ではジャンプをまったく決められない。
バンクーバー五輪直前にしてスケート人生最大のスランプに陥ってしまった。

浅田真央はマスコミの前から2カ月姿を消し、鐘を滑り込んだ。
そして、五輪代表選考会を兼ねた全日本選手権ではほぼノーミスの演技で4年連続4度目の優勝を遂げた。
これがラストチャンスだったのだ。
しかも204.62点で自己最高をマークした。

女子フィギュアスケートは24日にショートプログラム(SP)、25日にフリーが行われる。
審査員の採点が観客の盛り上がりで左右されるとは思わないが、鐘は重い曲調である。
芸術性に優れるが、会場全体を巻き込みにくい。
ポピュラーなクラシックでなく、素人受けが望めない。
フリーの得点はどうだろう?

私は、バンクーバー五輪の大舞台で浅田真央の努力が実ることを心より願う。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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